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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

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台湾(2011-10-25~30 )その③ [海外旅行2011年]


2011年10月28日(金)

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 朝から良いお天気。今日の予定は台南市内のブラブラ歩きだ。市内の道路は広くて綺麗だが、バイクが多い。自転車は殆ど見かけない。運転手も歩行者も よく信号を守る。中国とは全く違う。空気もいいし、歩いている人も少ない。それと、どこかのんびりとしている。午前中はスーパーの見学。お昼に鉄板焼き屋さんに入った。野菜が色々とあり美味しかったが味は日本と同じようなものだった。

 食後、公園に寄った。老人が集まってなにかゲームのようなことをしていたが、中国の光景に似ている。日陰も沢山あり涼しくて気持ちがよい。暫し、ベンチに座って休憩した。

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P1000156.jpg 商店街を歩いたり、スーパーを覗いてみたり台湾の街の生活をタップリと見学した。街のあちらこちらに果物のジュース屋さんがある。小吃街の一角でマンゴージュースを飲んだが冷たくて美味しい。70円ほどだがボリュームがあり飲み応えがある。見慣れた風景になったが、歩道には所狭しとテーブルや椅子が並べられている。


 ここ台南も台北と同じようにコンビニが多く見受けられ、品揃えも豊富だ。それにしてもよく歩いた。暑いので結構疲れた。お腹が減ったので早めに夕食とする。

 今夜の夕食はレストラン。日本的には食堂の雰囲気だネ。アヒルの生姜鍋とその他色々食べたが美味しかった。台南名物かもしれない。身体の芯から暖まる。暑いところで温かい料理を食べるのもいいもんだ。食後、夜市に出掛けようと考えたが疲れているのでホテルに戻り早めに就寝。

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2011年10月29(土)

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P1000174.jpg 今日も良いお天気だ。ホテルで朝食後、周辺を一人ブラブラと歩いてみた。大通りから裏通りにはいると市場のような場所に出た。バイクも沢山停まっていて賑やかなものだ。よく見るとヘッドライトの下にカゴが取り付けられているバイクもある。日本のママチャリと同じでママバイクと言える。お客は殆どがおばちゃん風の女性が多い。

 焼き肉や鍋用の肉がぶら下がっているが、周りにハエが飛んでいて決して清潔とは言えない。

 果物屋さんもある。秋から冬にかけては種類が少ないはずだが色々と置かれている。蓮霧、釈迦、香爪、などの熱帯性の果物や日本でお馴染みの梨、リンゴ、パイナップル、ミカン、ブドウ等も並んでいる。本当は冷凍でない生の茘枝(ライチ)や山竹果(マンゴスチン)が食べたかったが端境期は5月~7月のためか置いて無かった。

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P1000179.jpg 通りを歩いていると綺麗な建物があった。看板を見ると台南小学校と書いてある。この辺りの建物は南国情緒豊かな建物が多い。大通りに戻ったが、歩き疲れたので一服。しゃれた喫茶店のようなお店に入った。あずきと果物がタップリ入った牛乳ベースの飲み物を注文した。価格は100円ほどだが量は半端じゃない。3人分はあろうかという代物だ。

 歩き疲れて喉も渇いていたのですこぶる旨かった。大通りに面し、扉も何もなく開放的だ。異国の景色を眺めながら至福の一時を過ごした。一度、ホテルに戻って、また出掛けた。

 台南新天地にある新光三越デパートに入った。天井も高くとにかく広い。内装は日本と同じで重厚で立派だった。価格は日本と同じようなものだが高級感に溢れている。昼食はデパート内のレストランで食べた。美味しかったが、それなりに高かった。

 食後、少しブラブラ歩いたが、今日が台南の最後の日なのでマッサージに行くことになった。といっても足裏マッサージだけれど。正味一時間ほどだったが、途中ウトウトするほど気持ちが良かった。疲れも取れたのでホテルに戻る。夕食はホテルのレストランで済ました。



2011年10月30日(日)

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 海外にいると時間の経つのが早い。もう今日は帰国日だ。台湾の新幹線(高鉄)は日本の技術援助により4年前に開通したばかりだ。台北と高雄(左営)345km を約1時間40分で結んでいる。中国での新幹線のあの混雑さが無い。


 チケットさえ持っていれば何時でも改札を通りホームに降りられる。運賃は中国より少し高いが、車内サービスや快適さは台湾の方がよい。

 台鉄の台南駅から高鉄の台南駅へ。新幹線は桃園駅で下車。バスで台湾桃園国際空港へ。台南に4日間滞在したが晴天続きだった。台北と台南では気候が全く違う。やはり南の方が冬も暖かくて住みやすそうだ。

 台湾は日本人にとっては中国より旅行し易いと感じる。理由としてはホテルや銀行などでは日本語が通じる。あたしも下手な中国語を話さなくてもこと足りた。また、道路もそれほど混雑してないし、運転手も歩行者も信号を守る。横断歩道も安心して渡れる。日本ほどではないがネ。

 特に新幹線などの敬老価格が最高だ。3割も安いが何歳からか解らない。チケットはコンビニでいつでも買えるし、車内でも検札が無かった。敬老精神は台湾のほうが上なのかもしれない。

 食べ物は中国の方が種類も多く安い。味もやはり中国が上だと思う。でも果物はやっぱり台湾となる。
ホテル、交通費、レストラン等の一般価格は中国が安い。製品の品質となるとなんとも言えない。

 台湾人は日本人に対し昔から好意的なようで、一部の中国人のような敵愾心を持っている人も少ないと言われている。人口も少なく、南国のせいかのんびりとした気質を感じる。

 格安航空券は台北・高雄より北京・上海の方が安い。このあたりは偏見に満ちているが、どちらかと云うと台湾の方があたしには合っている。また、来年も行ってみたい外国の一つだ。



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台湾(2011-10-25~30 )その② [海外旅行2011年]


2011年10月27日(木)

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P1000063.jpg 今日は台南市周辺の観光だ。メインは台湾海峡の海を見たい。それ以上に海産物が食べたい。特に蟹とエビが食べたいものだ。朝、仲間の友達が車で迎えに来てくれた。快晴で暑い。Tシャツが心地よく、台北との温度差をスゴク感じる。10度は違いそうだ。



 お寺はあまり好きではないが、まずは安平開台后宮に参拝。お線香を持って台湾式に廟内をぐるぐる廻ってお参りする。何か良いことありそうだ。

 廟を出て、すぐ近くの安平古堡に向かう。安平古堡は400年程前にオランダ人によって築かれた城塞だ。レンガは全てインドネシヤから運んだと云うことだ。城塞内には博物館もありオランダ統治期の資料が沢山展示されている。城壁の上には大砲も残っていて歴史が偲ばれる。台湾で最も早く開かれた地がこの安平であり日本の京都と言われる所以でもある。敷地内には大きな熱帯性の樹木があちらこちらにあり目を楽しませてくれる。

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 安平古堡の近くにある安平樹屋に寄った。蝋人形館もあり、台湾開拓の歴史が良く解る。ガジュマルの巨木が沢山あり、ツタが家屋に絡まっている。なかなかの迫力で、さすが熱帯地方だ。

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P1000100.jpg お腹も減ったので海岸沿いに高雄方面に向かう。台湾海峡が眼前に広がっている。海に面した海鮮レストランで昼食とする。海に面していて気持ちの良いレストランだ。蟹は砂が混じっていてジャリジャリしたし、味も今一つだった。それにしても姿といい色といい日本の蟹とは全然違う。エビも同じようなものだった。


 しかし、海鮮のお粥は貝などの具が沢山入っていてすこぶる美味しい。またパインジュースが絶妙な旨さだ。パイナップルとグアバ(芭楽)の混合ジュースで、グアバの種の食感が何とも言えない。飲み放題なので何杯も飲んだ。病み付きになる味と言える。お腹一杯食べて一人約1000円程だったが、現地では高級料理なのだろう。

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 食後、近くの市場に寄った。有名な市場なのかもしれない。観光客といっても台湾人だが沢山見かけた。魚、蟹、エビ、貝、揚げ物や焼き物等いろいろとある。魚の種類も日本では見かけないものが多い。カラフルな魚が多かった。漁港が近いせいか活気がある。揚げ物を食べながら散策するが楽しかった。海に面した食堂かレストランのような所に入りジュースを飲みカラオケをした。開放的なお店で前の海に向かって声を張り上げているようなものだ。

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 帰る途中、海浜公園に寄った。砂浜が綺麗な海岸だ。海水も暖かく気持ちが良い。台湾海峡を挟み中国本土に夕日が落ちる。時間的には少し早いが幻想的な光景だった。

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 遊び疲れてホテルに戻った。朝ご飯も昼ご飯も遅かったし、疲れているので夕食は小吃で簡単に済ませた。
 爆睡 (-_-)°zzz・・・ 




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台湾(2011-10-25~30 )その① [海外旅行2011年]


2011年10月25日(火)

 旅行仲間から、台湾に友達がいるので行こうとお誘いがあった。約二十年前に仕事で数度訪れたことがあるが、台北市内と高雄を観光しただけで殆ど記憶に残ってない。今回は大半を台南でのんびりと過ごす予定となる。飛行機は台湾のEVA航空だが機内は明るく座席毎に液晶モニターも付いていて快適だ。

 台北の桃園空港に予定通り午後5時頃到着。数日前に予約しておいた台北のホテルに向かう。台北市内行きのバスは5~10分おきに出ているので便利だ。料金は日本円換算で約330円程だ。ラッシユのため1時間半程かかり市内中心の忠孝復興に着く。ここから地下鉄に乗り一つ目の大安駅下車。ホテルに7時30分頃着いた。

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P1000013.jpg 雨のため少し見通しが悪いが、ホテルの窓から TAIPEI 101 が綺麗に見える。ランドマークタワーで高さは508M、台北のシンボルでレストラン、ブティック、ショッピングモール等が入っていて89階には展望台もある。
 台湾は日本の九州ほどの大きさで人口は約2300万人、正式国名は中華民国で台北が首都になる。

 公用語は中国語だしホテルなどでは日本語も通じる。日本人にとっては中国本土より適応し易い感じがする。

 台北は雨のせいか肌寒い。気温は日本と同じような感じ。フロントで地図を貰いホテルを出て夜の街をブラブラする。夕方に機内食を食べているのであまり食欲は無いが、小吃の店に入る。トウモロコシのお粥のようなものを一杯食べた。日本円で100円もしなかったが美味しかった。雨も降っているし、疲れてきたのでコンビニに寄って水を買いホテルに戻る。水は種類が多く日本の約1/3の価格だ。海外の一日目は疲れる。爆睡・・・(-_-)zzz



2011年10月26日(水)

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P1000045.jpg 雨が止んでいるが肌寒い。今日中に台南に着けば良いので午前中は台北の観光に費やすことにした。ツアーではあまり訪れない台北郊外の猫空(maokon)を散策することにする。ホテルに荷物を預けておいて徒歩1~2分の大安駅からMRT(台北の地下鉄の正式名)文湖線に乗って終点の動物園駅で下車。20分も乗ればもう台北郊外となる。

 台北市の面積は東京都の約半分。MRTの路線も10線ほどありスゴク便利だ。平日のせいか車内もガラガラ。座席はプラスチック製なので固くて座り心地は良くない。列車の幅は日本と同じようなものだ。地下鉄の切符は自動券売機で買った。切符はプラスチック製のコインで改札機にタッチして入る。出る時は改札機に入れて出る。料金は距離により違うが概ね50円~150円ほどだ。地下鉄と言っても地上も走る。遠くから見るとモノレールカーのような姿だ。

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 動物園駅から少し歩いた所にロープウエイ乗り場があり、乗車する。 6人乗り用だが平日のためかガラガラだ。床が透明でスケスケの箱に乗車する。高度感もあり楽しい。雨模様だが下には茶畑が広がり遠くには台北101タワーも眺望出来る。途中、動物園内駅と指南宮駅があるが、終点の猫空(maokon)駅で下車。台北市内一望とはいかなかったが気持ちの良い空中散歩をした。標高も400メーター程あり、雨も降っているので寒い。ハイキングコースも沢山あるが雨のため駅近辺の散歩だけにした。

 お昼時なので茶芸館に入っり休憩。店の人がテーブル毎にヤカンでお湯を沸かして一服立ててくれる。お茶菓子はクッキーを食べた。今朝のホテルでの朝食が遅かったので、これで十分だ。雨の茶畑を眺めながら美味しいお茶を飲むのも一興だ。

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P1000050.jpg 午後、早めにホテルに戻り、荷物を引き取り地下鉄で台北駅へ。地下鉄は空いていた。車内は日本と違い吊り広告も無く快適だ。台北駅は高鉄(新幹線)、台鉄(在来線)、MRT(地下鉄)が集中している台湾で最大の駅だが整然としていてあの中国の喧騒さは無い。



 高鉄(新幹線)のチケットは今朝、コンビニで買っておいた。台北~台南間は一等で約4600円だが、老人は敬老で約2900円となる。嬉しいけれど、スゴク哀しかった。中国では新幹線の敬老価格は無かったので驚いた。それに較べて日本は・・・・・。

 車内は座席も荷棚も日本の新幹線と殆ど同じ。一等車はおしぼりや飲み物がサービスで付いてくる。揺れも少なく快適な乗り心地。駅構内、待合室、プラットホーム、車内等、全て静かで整然としている。

 車窓からの景色は田園風景ばかりで退屈するが約一時間四十分なので問題ない。台南に近づくにしたがい天気が良くなってきた。
台鉄(在来線)では特急でも約4時間以上掛かる。昔、台北から飛行機で高雄まで行った記憶がある。便利になったものだ。17時43分、定刻どおり高鉄(新幹線)の台南駅に到着。

 台鉄(在来線)の支線(沙崙線)に乗り換えて台鉄(在来線)の台南駅へ。バスでは一時間程かかるが鉄道は約20分ほどでありがたい。ただ30分に一本しかないので注意が必要。

 台南は台湾第4の大都市。台湾で一番早くから開発された都市でもあり、日本の京都のように歴史的、文化的な町でもある。熱帯圏に属し一年中温暖な気候で海にも面している。

 台南駅周辺は非常に賑やかで、特に西側のロータリーがあるほうは喧騒で騒々しい。ロータリーを地下道で渡り、昨夜インターネットで予約しておいたホテルに向かう。歩道にはバイクが一杯駐車されている。段差もありスーツケースを引っ張って歩くのに苦労する。台北は日本の東京のように整然とした感じだが、ここ台南は中国の地方都市と言った感じだ。雑然としていて騒々しいがエネルギーが溢れかえっている。10分程歩いてホテルに到着。4連泊の予定なので三ッ星のホテルでリーズナブルだが、朝食もついているしネットも使える機能的なホテルだ。

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P1000055.jpg お腹が空いてきたので散策がてらに街に出た。繁華街の真ん中にあるホテルなので周にりは小吃街やコンビニが多い。お店と歩道との境界がよく解らない。大抵のお店は歩道にテーブルや椅子を出している。歩道はお店の一部でもありバイクの駐車場でもある。歩くのに一苦労だ。荷物やバイクなどで通れない時は一度車道に出なければならない。

 小綺麗なお店に入ったが、巻き寿司や稲荷寿司もあり楽しめる。品数が多くて安い。皿や丼、スプーンは全てプラスチック。一皿50円前後なので200円ほどで満腹になる。豆乳やピーナツのスープが旨かった。小籠包もお奨めだ。疲れてきたのでコンビニで水を買いホテルに戻った。

 この台南は台北と違い暑い。午後の9時を過ぎてもまだ半袖でも大丈夫。さすが熱帯圏だけの事はある。暑さのせいか、夜遅くまで賑やかなので旅行者にとってはありがたい。

 台湾の交通事情は中国と較べると遙かに良い。運転手も信号を守るしウインカーも出す。歩行者が信号を守るのには驚きだ。ただ、バイクは道路の端を逆走するし、歩道もゆっくりだが走る。歩道に駐車しているので当然の事かもしれない。日本の自転車の感覚だネ。自転車は殆ど見かけない。それでも昔と違いバイクは少なくなったようだ。信号が変わると一斉にスタートダッシユする光景は昔と同じだった。懐かしい光景だ。




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中国北京・山西省14日間 その⑦ [海外旅行2011年]


7月28日(木 )

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P1030960.jpg いつものようにのんびりと朝食を取る。宿泊の清算を済ませ10時半頃ホテルを出た。太原駅までスーツケースをゴロゴロと引っ張って歩いたが、日本と違い、ところどころ歩道に段差があるので歩き難い。まだ一時間ほど余裕があるが入り口でチケットとパスポートを見せて駅構内に入る。手荷物検査の後、電光掲示板で指定された待合室に向かう。

 今回は一等車のチケットを取ったので待合室も豪華だ。二等車の待合室は混雑しているので少し優越感を味合う。待合室に入る時もチケットを見せる。チケットの左下の番号はあたしのパスポート番号だ。中国人の場合は身分証明書の番号が記入される。中国では自分の身分を証明出来るものを持ってないと切符は買えない。座席を替わってもチケットは交換できないのだ。またチケットは到着駅で回収されないので自分で処理することになる。自分の証明書番号が記載されているため捨てる時は破って捨てなければならない。

 それにしても安い。500Km以上を3時間少しで走り一等車(日本のグリーン車)でも189元(2380円)だから、いかに日本が高いか良く解る。

 暫くして電光掲示板に改札の案内がでたので待合室を出て指定のホームに向かう。ホームに降りるエスカレーターはあるのだがやはり動いてない。大きな荷物を持っている人達は気の毒だ。荷物を両手でぶら下げている人達がたくさんいるのにねぇー。何故か文句の一言も聞こえてこない。いつものことながら中国人は気が長いのか、我慢強いのか、心が大きいのか、諦めが良いのかさっぱり解らない。

 確か先月だったか、北京駅構内でエスカレーターが突然逆送して何人か死んだはずだ。突然停止じゃなくて突然逆送だからおったまげる。エスカレーターを動かしてないのはその辺りのリスクを考えてのことなのだろうか。日本と違い原因追及して改善するという姿勢がないようだ。先日の新幹線事故にしても多分ウヤムヤで終わってしまいそうだ。今、正常に動いているので問題は無いだろうということだ。あたしの思考回路も多少そういう傾向にあるのでそれほど違和感は無いがネ。

 定刻に発車。車窓からの景色は日本と違い変化がなくてつまらない。途中一駅停まったかどうか。横揺れが少なく気持ちよく眠れた。座席は広いが何故かリクライニングが出来なかった。昨年、北京・天津間で乗車した CRHの和階号は確かリクライニング出来たと記憶している。今回の車両は少し種類が違うのかもしれない。そういえば車内にスピードを示した電光表示板も無かった。まぁー、兎に角定刻通り無事に北京西駅に着いた。先日、事故があつたばかりなので感謝・感謝だが、乗車している時には何も不安は感じなかった。

 駅構内を出て地下のタクシー乗り場で順番を待つ。すごく長い列だがタクシーはどんどん来る。列を乱すこともなくみんなおとなしく順番がくるのを待っている。北京オリンピック、上海万博のせいか、最近中国ではキチンと並んで割り込みも少なくなったようだ。それでも前が少しでも空くと後ろからスーット出てくるから油断がならない。常に前の人との間に隙間を作らないように心がけたほうが良い。暑いし、排気ガスが臭いし体力が消耗する。30分以上待ってようやく乗車。

 ここからが問題だ。10日前北京西駅近くのホテルに泊まった時、洗面用具のポーチを忘れた。予約しているホテルに行く前に以前泊まったホテルで洗面用具のポーチを回収したかった。ところが運転手はガンとして回り道はしないの一点張り。駅の裏側になるため渋滞に巻き込まれるとかホンニャラフニャラ・・・。過去、何度か中国でタクシーに乗ったが最悪のクソ運転手だネ。

 事情がよく解らないのでとりあえず予約してあるホテルに直行となった。地下鉄4号線の動物園駅近くのホテルだ。とりあえずチェックインしたが時間もまだ早いので地下鉄で忘れ物を回収に出かけることにした。

 ホテルから歩いて約10分で動物園駅に着いた。地下鉄4号線で西直門、2号線に乗り換えて復興門、1号線に乗り換え木犀地駅下車。駅の数は6ケほどだが乗り換えに時間がかかり40分ほど費やした。ラッシュアワー前にしては混んでいる。ただ日本と違い乗客の大半が若い男女なので楽しい。アンチエイジングを心掛けているせいかもしれない。

 北京西駅は地下鉄が乗り入れられてない。現在工事中なのだ。最寄りの1号線木犀地駅からも10分以上歩くことになる。歩いて、北京西駅近くの以前泊まったホテルにようやく辿り着く。フロントで話すが洗面用具のポーチが中国語で出てこない。ようやく化装包(hua zhuang bao)の単語を思い出しところでフロントマンもあたしの顔を思い出したようだ。無事回収できたよかった。感謝・感謝・・・。

 地下鉄もラッシュの時間帯になるのでタクシーを拾ってホテルに直行した。一見、豪華なホテルだが部屋も狭く太原のホテルの方が良かった。まぁー、大都会の北京だから仕方がないでしょう。24Fの部屋なので景色はまぁまぁだ。

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 眼下に北京動物園の森が見下ろせる。大きな建物は中国の中央銀行のようだ。こうして見ると大都会の北京を実感できる。夕飯まで時間があるのでホテル内を散策する。最上階にレストランが沢山あるが恐ろしく高い。値段は日本の銀座、赤坂レベル以上だ。山西省のホテルの田舎料理が懐かしい。20~30倍の価格差だがこれが中国なのだろう。 結局、1Fのレストランが一番安く夕食220元(約2700円)朝食160元(2000円)だ。まぁー、これなら予算内なので許せる。

 夕食は美味しかった。価格に見合っているのかも。もっともこの美味しさは日本価格の比では安いとなるので大満足だ。ビュッフエスタイルなので好きなものを楽しめる。特に魚介類が美味しかった。ピアノの演奏もありお客も少なく雰囲気は良い。ただ少し冷房が効きすぎていたのが難点だ。

 夜はテレビを見たりインターネットをしたりでくつろぐ。テレビはNHKが受信できる。久し振りに日本の番組を見て楽しんだ。ただ、外国の番組は数十秒のタイムラグを取って放映しているようだ。中国にとって好ましくない映像は事前に削除されると云うことだ。

 それは良いとして携帯電話が圏外になってしまった。昨年も北京に4~5日滞在したがこんなことは無かった。帰国してドコモに聞いたら中国では珍しくないとのこと。PCのメールは繋がるので問題ないけれどインターネットで日本のサイトは制限されているものが多く感じる。久し振りにバスタブにお湯を張って疲れを取る。早めに就寝。

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7月29日(金 )

P1030965.jpg 起きてびっくり。ひどい雨だし風も強い。スモッグなのか外は夜に近い風景だ。車はヘッドライトを付けて走っているし視界も数メーター程度か。おまけに体調も最悪でなんだか平衡感覚が変だ。朝食をレストランで取って部屋に戻り休養する。
午後になり雨も少し小降りになったので今日の予定としていた北京動物園に出かける。

 ホテルから歩いてもせいぜい15分ほどだ。入場料は50元程度だったと記憶している。うち30元がパンダ館、20元が一般動物館のようだ。あいにくの雨だったのでうっかりとカメラを忘れてしまった。

 世界で一番沢山パンダがいる動物園だけのことはある。パンダ館はいろいろなシチュエーションを設定し区画されているが全部で数十匹はいたと思われる。なかなか愛嬌があっておとなしくて可愛い動物だ。一般動物館はパスして外にでたが小雨も降っているし、兎に角蒸し暑かった。夏休みのため子供達も多くこの地下鉄動物園駅周辺は賑やかだ。パンダの実物を見たのは初めてなので良かった。

 体調も悪いのでホテルに戻ることにした。途中、お粥屋さんがあったので夕食用にお粥の出前を頼んでおいた。部屋で休んでいたがしばらくして電話があった。ホテルの入り口までお粥を持ってきたので取りに来て欲しいとのこと。このホテルのエレベーターはルームキーを差し込まなければ行き先の階数ボタンを押せない仕組みになっている。宿泊者以外の侵入阻止のためだろうけれど不便だネェ。

 お粥は美味しかった。身体の調子が悪いときはお粥に限る。お粥といっても色々な種類がある。今回は鶏肉が入っていてスープも鶏ベースだから栄養もありとっても旨かった。今日は中国で12日目となる。疲れもピークの感じがする。兎に角、休養が一番の日だった。
バスタブにゆったり浸かり爆睡 (-_-)zzzZZZ



7月30日(土 )

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 朝、起きると素晴らしい快晴。昨日の大雨のため大気が綺麗になったのかもしれない。ということは空気中の有害浮遊物が全部地面に落ちたと云うことになるが気にしない。体調も回復したので、朝食後予定通り景山公園に出かけることにした。

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 昨年、故宮を訪れた際、次回は景山公園に行かなくっちゃと思っていたが以外と早く実現した。北京の街を一望出来るし故宮の全景を上から眺められる最高のスポットなのだ。ホテルからタクシーで来たが混雑しているので手前で降ろされた。入場料は10元だ。公園の一番高いところに登ると絶景・圧巻・コメントなし。今回の旅行で最高のお天気だ。神に感謝・感謝です。それにしても北京は広い。中国最大の都会だ。あたりまえだね。

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 故宮は昨年見学しているのでパス。
楽しそうに踊っている人達もいる。こんな景色を見ていると中国って平和で素晴らしい国だと思ってしまうが・・・(ーιー ;;;

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 タクシーを拾いやすいと思ったので公園を故宮の裏口方面に出た。ここもすごい人混みだ。王府井まで行って欲しいのだがなかなかウンというタクシーは無い。中国では流しのタクシーとの交渉は一苦労する。

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 ようやく王府井に到着する。懐かしい場所だ。お店に入りブラブラする。麺屋さんに入り軽くジャージャー麺で昼食を取る。上海の南京東路も好きだが北京のこの王府井も大好きだ。買い物は何もしないがネ。歩行者天国なのでベンチに座っての人間ウオッチングがまた楽しい。それにしても高級車が多い。(・_・;)

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 少し疲れてきたので大事をとってホテルに戻ることにした。途中天安門広場を通ったが中国を代表するこの光景にはいつ見ても感動する。あいも変わらず沢山の人々だ。

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 今日は本当に良いお天気だった。観光最後の日だし運が良かった。体調も昨日と比べると遙かに良くなってきたが鼻水が出だした。どうも体調の悪さは風邪のようだ。

 夕方、窓から北京市内を眺望する。中国って好きだなぁー。生誕地でもあり、幼児期4年間ほど暮らした影響だろうけれど、あたしの第二の故郷だ。夕食はホテルのレストランで食べ、部屋に戻りお風呂に入って寝た。[眠い(睡眠)]



7月31日(日 )

 今日は帰国日だ。もう14日目になる。長かったような短かったような・・・。

 フライトは夕方なので9時頃まで寝ていた。食事をして宿泊の清算をし、お昼前にホテルを出た。今日も良いお天気だ。空港までタクシーで約一時間。運転手と会話をするがどちらも解っているのか解らないのか適当だ。

 高速道路の途中で人が横断している。そこまでやるか? 日本では罰金だしそんな事は聞いたことも無い。車の間隙を縫って・・・。コエェェ~~。運転手も特に慌てている様子はない。やっぱり不思議な国だ。

 第三ターミナルで降ろして貰ったが、料金、高速代金以外にプラス10元チップをあげた。下手な会話の相手になってくれたお礼だ。運転手はわざわざスーツケースをターミナル入り口まで運んでくれて、「あ・り・が・と・う」と言って握手を求めてきた。今回の旅行で初めて気持ちの良い運転手に出会えて良かった。

 時間も十分余っているのでみやげ物店や免税店を覗くがこれといって買いたい物もなかった。軽食を食べ、コーヒーを飲み居眠りしたりで時間を潰し、フライト時間の一時間ほど前に搭乗口に行った。フライト時間も近付いたのに案内もない。そのうち係員が来て搭乗口が隣に変わるようなことを言った。電光掲示板には何の表示もないので遅れてきた人達は訳が解らず慌てていた。いつものことで到着便が遅れているのだろうと想像するが・・・まぁー、中国国際航空らしいので許す。

 一時間ほど遅れてバスに乗り込み飛行機まで移動。タラップを使うのも久し振りだね。成田到着は1時間ほど遅れたが最終のスカイライナーにギリギリ間にあった。なにはともあれ無事帰国できて良かった。本当に感謝・感謝です。

 今回はいろいろな出会いがありました。お世話になった方々には厚くお礼申し上げます。まだ、いろいろと書きたいことが山ほどありますが、また機会があれば書いてみたいと考えています。とりあえずこの辺で終わりにしたいと思います。最後までお読みになって頂きありがとうございました。




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中国北京・山西省14日間 その⑥ [海外旅行2011年]

7月25日(月 )

P1030886.jpg 今日は良いお天気で朝のスモッグも少ないが、起きた時喉が痛かった。やはり大気感染のせいだろう。環境には適応しやすい体質なのですぐに治ると楽観視。9時過ぎにホテル内のレストランで朝食。時間のせいか空いているのでのんびりできた。タクシーを一日包車して太原市内を観光することにした。運転手が連れて行ってくれたところは晋祠勝境というところだ。

 直訳は山西省の景勝地となる。入場料は2.5元(約30円)。建物の中に入るには別途料金が必要らしい。公園のような場所だが案内書によると[市内から南西へ25kmのところに位置する、北魏の代に、最初の晋王である唐叔虞を祀った祠。中国の伝統的な庭園や唐宋代に遡る多くの殿閣や楼閣が存在する。]となっている。静かで観光客も少なく気持ちが穏やかになるスポットだった。

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 蓮の花だ。七月的荷花・・・

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 お昼になったので運転手が小吃街に案内してくれた。日本のように食べ終えればテーブルを片づけてフキンで拭いてくれるということはないようだ。食器を片隅に置いておけば定期的に回収してくれる。ただ、テーブルは汚れていてもそのまま使うか自分でティシュペーパーで拭くかだ。

 場所を確保して、食べたいものを作っている窓口でお金を払ってテーブルまで持ってきて食べる。椅子とテーブルは好意で提供しているだけという感じだ。麺は適当に頼んだら辛かった。羊肉の串焼きは柔らかくて香ばしく美味しかった。値段は気の毒なほど安い。このような小吃街は安くて美味しいし、一人でも入れるし最高の場所だ。ただ少し汚いし、屋根がビニールのテント張りだから暑い、暑い。

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 午後から太原市博物館に行ったが月曜日は休館日で見学できなかった。市内をぐるぐる廻ってホテルに戻ってもらった。

 タクシー包車費用は一日で500元と当初話していたが、早めに切り上げたので300元でOKとなった。約3800円だから日本比較では安い。まぁー、タクシーの一日の平均水揚げ約500元からすれば率は良かったと思う。でも400元欲しかったようで少し気の毒だった。中国でお金を使っていると100元紙幣(約1260円)の重さをつくづく感じる。

 ホテルの部屋で昼寝をしたがまだ疲れが残っている。杭州の新幹線事故がテレビで報道されている。明日あたりから瀋陽か上海か北京に移動と思っていたがまだ何となく身体が重い。疲れが残っているようだ。兎に角、切符の状況を調べに太原駅に向かう。

 太原・瀋陽間の新幹線は二日目以降しか切符がないし、上海に行くには新幹線は走ってないので夜行の寝台か昼間の快速か飛行機となる。列車では12時間以上かかるし、また北京に戻るのも大変だ。それに新幹線事故の影響が出てくるかもしれない。飛行機で行くのも大層だ。もともと、上海に行きたかったのは先月末に開業した上海・北京間の新幹線に乗りたかっただけだが今回の事故でその気も薄れた。瀋陽はあたしの生誕地である鞍山の近くなので行きたかったが、大連廻りのの方が楽なので次回に延ばすことにした。それなら後二日ここでのんびりしているのも悪くはないと考えた。いつもの軟弱さが出てきたようだ。二日後の太原・北京間の新幹線切符は買った。太原・北京間は一時間に一本以上走っているようなのでいつでも切符は取れるようだ。

 食欲はないけれど夕飯を何か食べなきゃ・・・。駅前のKFCでフライドチキンを買ってホテルに帰る。途中、桃と瓜も買った。結構美味しい夕食ができた。宿泊の延泊手続きを済ませた後、夜はPCでメールを打ったりインターネットをしたりで過ごした。一部のサイトは繋がらないし、あたしのブログも開けなかった。先週の田舎の観光地では問題無かったが、逆に都会のほうが制限されているのかもしれない。



7月26日(火 )

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P1030922.jpg 朝、9時近くまで寝ていた。今日もお天気は良さそうだし体調もまぁーまぁーだ。朝食ものんびりと頂いて10時半頃ホテルを出た。フロントで「両替したいが銀行は何処にある?」と聞いたらドアーマンに案内させるという。中国のホテルは個人旅行の場合、宿泊日数と同じぐらいの押金(yajin )が必要となる。デボジットだ。


 要するに宿泊費の踏み倒しや器物破損に対する保証金となる。カードでも良いが現金を要求される場合もあるのでそれ相応の手持ち現金が必要だ。

 ホテルを出たらスグ左手に中国民生銀行があった。案内してくれたドアーマンが銀行の若い女性と話をしていたが、すぐに女性が書類を持ってきて丁寧に筆記事項を教えてくれた。中国人の一般の人達が順番を待っているのに何故か最優先に処理してくれる。ホテルはこの銀行のお得意さんなのかもしれない。

 ドアーマンに「仕事忙しいなら帰ってもいいよ。」と話したら忙しくないとのこと。待っている間、銀行の若い女性も混じってたわいのない会話を楽しめた。20分程で両替が済みラッキーだった。なんだかよく解らないがホテルのドアーマンにしても銀行の若い女性にしてもスゴク親切だった。嬉しいねぇー。あたしの中国語がなんとか通じたことはもっと嬉しかった。

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 今日はタクシーに乗らないことに決めた。少しでも運動不足を補うためだ。ホテルから歩いて15分程度のところに市内で最大の柳沢公園がある。地図で大体の見当は付けていたのだが、銀行に寄ったためか方向を間違えてしまった。片側5車線ほどある道路ばかりのため現在地が良く解らない。行けども行けども着かないので道端で座り込んでいるおばさん達に聞いてみた。おばさん達はけんもほろろに「解らない」を繰り返した。先ほどの銀行とのこの違いは何なのだと思い、

 少し先で二人連れの若い女性に尋ねてみた。今度は地図を見ながら現在地と方向を丁寧に教えてくれた。そのせいか、太原の若者が大好きになってしまったものだ。一時間のロスはあったが、ようやく柳沢公園に到着した。

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 さすが中国の公園だ。歩いて一周なぁーんて考えられないほど広い。湖を中心として楼閣、廟、庭園、遊園地、水族館、博物館、ホテルなどもあり楽しめる。木陰でベンチに座りのんびりとした一時を過ごすが実に気持ちが良い場所だ。公園の中は整備されていてゴミ一つ落ちてない。というより、あちらこちらで清掃員が掃除しているからだろう。トイレも沢山あるが全て有料だ。番人さんに5角(約7円)払ってから用を足す。

 ここ太原の空はスモッグが掛かっているせいもあり綺麗な青空とは言えないが、標高が500m以上あるので紫外線が強くジリジリと熱い。ところが木陰に入ると急にヒンヤリとして涼しい。これが大陸性の気候なのかもしれない。

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 歩き疲れたので一度ホテルに戻ることにした。帰路、何本か道路を横切るのだが、これがまた大変だ。片側数車線はあるので幅が広い。信号が青になって渡るのだが右折車がどんどん来るし反対からはバイクも走ってくる。前後右左に注意して渡るが相当神経を集中することが必要だ。最初は道路の真ん中で取り残され前後に車が走っている状態になったこともある。この怖さは山でのロッククライミングの比ではない。一度はミキサー車に轢かれそうにもなった。現地の人にくっついて渡れば良いのだが誰もいなくて一人での横断は決死の覚悟だった。

 でも何度かヒヤヒヤしているうちに慣れてしまった。そのうち現地の人達と同じように赤信号でも平気で渡ることができるようになった。自分でも環境適応能力は素晴らしいと感じたものだ。ホテルの部屋で桃と瓜を食べて少し昼寝。

 三時過ぎたのでまた出かけることにした。フロントで「近くで賑やかなところはないか?」と聞くと駅の裏側が良いとのこと。20分ほど歩くと朝陽街というところに出た。狭い道路の両側にお店が軒を連ねている。車は渋滞で殆ど動かないし、歩道も人混みでムンムンしている。そんな歩道をバイクが強引に走る。なんとも言えない喧騒さだ。お店は大半が服飾関係で小売り、卸売り、デパートなどもあり楽しめる。あちらこちらと歩き廻り人間ウオッチングが楽しい。歩き疲れたのでホテルに戻る。

 今日の夕食はホタルのレストランで食べる。泊まり客は108元(1360円)、宿泊者以外はプラス10元だ。日本的感覚では安いが中国的感覚では相当高級となる。ビュッフエスタイルなので好みのものを食べる。エビも海のエビとザリガニがある。蟹、シャコ、牡蠣も美味しいし、羊肉の串焼きは最高だった。小豆粥、鶏のスープも絶品で本当に旨いものを食べた気がした。幸せ一杯・・・

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7月27日(水 )

 今朝もホテルのレストランで遅めの朝食を取った。優雅で至福の一時だね。太原最後の日なのでのんびり過ごすことにした。テレビのニュースでは新幹線の事故を報道している。先頭車両を壊して埋めたとかホンニャラ・フニャラ・・・。明日はあたしも新幹線に乗るんだからあまり見たくはないのだが・・・。

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 10時過ぎに昨日行った柳沢公園に出かけた。木陰のベンチで2時間ほど中国語の勉強をした。気持ちがよいので途中、ウトウトと居眠りだ。その後、園内にある太原晋商博物館を見学した。

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 太原は昔、晋陽(jin yang)と呼ばれていて古くから商業で栄えた都だった。その歴史を多くの展示物か物語っていて大変興味深く見学した。建物も当時のままのものもあり楽しめた。

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 博物館を出てホテルに戻ろうとしたが急に気分が悪くなった。歩いていてもフラフラする。便利店(コンビニ)で水を買って飲んだが良くならない。暑さのせいか疲れなのか・・・

 タクシーを拾ってホテルに戻った。シャワーを浴びて一眠りするとスッキリした。今夜もホテルで夕食を取ったが大変美味しくて満足した。夜はテレビで新幹線事故のニュースを見た。インターネットで日本の報道も見たが日本のほうが詳しく報道しているようだ。明日は北京行きなので早めに就寝。(-_-)zzz




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中国北京・山西省14日間 その⑤ [海外旅行2011年]


7月23日(土 )

 今日は太原市内の観光だ。Cさんの妹さんの会社のご厚意でワゴン車を手配していただいた。遠慮無く使わせていただくことになった。まずは銀行で両替したいのだがまだ8時なので開店してない。時間があるので昔、Cさんが学んでいた山西大学の見学に行く。日本と違い構内は広い。車での移動も自由だし一般の人達も自由に出入りできるようだ。日本の閉鎖的なキャンパスと少し違う雰囲気がある。朝のせいか構内では学生達に混ざって大勢の一般の人達も体操したり踊っていたりしている。普通の公園と同じだね。

 9時を過ぎたので中国銀行に行くがもう20人待ちだ。いつもながら書類は煩雑だ。一万円札や千円札は一枚一枚徹底して透かしてみたり指の触感で確かめたりしている。五千円札はサンプルがなかったためか両替不可とのこと。一時間半ほどかかりようやく両替完了。最近の円高傾向のためか一万円がほぼ800元近くになっていた。一元が約12円60銭だ。銀行はレートが高くありがたい。それにしても一万円紙幣を明かりにかざして透かしを確かめていたけれど自国通貨の100元紙幣のほうがよほど疑わしいと思うのだが・・・日本的感覚だね、これは。

 お昼近くになったので麺専門店に入る。日本のうどん、そば、ラーメン的な味、姿にはお目にかかれないが、ここ太原の麺は名物なのでとってもおいしい。

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 昼食後、地元のスーパに入った。万引き防止のためか手荷物はロッカーに預けるのがルール。混雑しているのと慣れないためトラブル発生。スッタモンダの末に始末書みたいなものにサインしてようやく解決。まぁー、中国だからこんなこともあるさ。品数は豊富で一袋の量もスゴイ。興味津々で楽しい。カボチャの種を一袋買った。

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 次はデパートのようなショッピングビルに入った。小物や装飾品も沢山ありおみやげ品を探すには格好の場所だ。

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P1030845.jpg お茶屋さんが集まっているスポットに行った。ここは観光客用のお茶さんでないので安心できるが価格交渉は真剣勝負だ。あたしはひやかし客だけれどタップリと試飲させていただいた。同じ種類のお茶でも生産時期により微妙に味が違う。お茶請けはヒマワリの種だから面白い。



 それにしても価格は高い。500gで500元をなんとか450元に値切っていたがそれでも5600円もする。(@_@) あたしじゃないよ。あたしは番茶とウーロン茶の区別がつかない人間だかんね。

 お茶屋さんの近くに漢方薬専門店があったので入った。漢方医がいて無料で診察してくれた。肝臓が悪いとのこと。だからこの漢方薬を使いなさいということだ。ヤブ漢方医だね。頭と顔は悪いが、生まれてこのかた肝臓を悪くしたことはない。残念ながら中国語で不要、不要というのが精一杯。風油精(Feng you jing)という漢方の塗り薬をCさんにもらった。日本に帰って風邪で鼻水が止まらないので鼻のテッペンに付けてみた。じぇんじぇん効かなかった。信ずるものは救われるの類かもしれないね。

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 太原市で一番賑やかな繁華街に来た。日本の銀座に少し似た雰囲気だった。人も車も多く居心地の良い場所ではなさそうなのでパス。

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 明日、日本に帰る人が多いので早めにホテルに戻った。夕食はホテルのレストランでいただいた。この一週間を振り返り話も弾む。いろいろと食べてビールを飲んで楽しく過ごしました。感謝・感謝です。




7月24日(日 )

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P1030865.jpg 朝、ホテルに行李を預けておいて太原駅に見送りだ。昨日の夜、杭州の方で新幹線の事故があった。しかし朝のテレビを見てないのでこの時点では知らなかった。今日帰国した人達も日本に着いて初めて知ったとのこと。この太原駅からも北京や瀋陽や鄭州行きの新幹線が一日何本も出ている。人口350万人以上の太原市に相応しい駅だが朝早くからもう混雑している。

 見送ったあと一週間ぶりのコーヒーを駅前のKFCで飲んだ。この一週間、三つ星クラスのホテルだったためコーヒーが無かった。日本出発以来のコーヒーだったので少し薄かったが美味しかった。

 とりあえず今のホテルを引き払って駅に近いホテルに泊まることにした。駅から歩いて約10分だが近くにコンビニ、ファーストフード店などもあり、路端では桃や瓜などの果物も売られている。休養するには最高に便利なホテルだ。

 お昼、Cさんの妹さんに誘われて太原市内にある流れ寿司店に行った。店長だけが日本人で従業員は全て中国人のようだ。機械での握りだと思っていたが一個一個女性が丁寧に握ってくれる。久しぶりの日本食なので本当に美味しかった。バナナの海苔巻きなど日本では食べたことのないお寿司もあり面白かった。

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 タクシーでホテルに帰ったが、この一週間の疲れがドォーと出た感じ。昼寝したり洗濯したりしていると夕方になってしまった。夕方の7時といっても、まだまだ陽は高い。日没は8時過ぎだろう。あまりお腹も空いてないがホテルの近くにマクドナルドがあったのでハンバーグを食べてコーラーを飲んだ。勿論、コーヒーもね。お昼はお寿司、夜はファーストフード。久しぶりに中国料理から解放されてお腹もホーッとした。夜景というほどのものでは無いが、窓から外を眺めていると感傷的になる。明日からどうしょうか?独りぽっちの中国も悪くはないが少し淋しいかなぁー。

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中国北京・山西省14日間 その④ [海外旅行2011年]

7月22日(金 )

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 今日は太原市の観光だ。地元の観光バス(ガイド付き)が太原駅前から7時に出発する。ホテル前からタクシーを拾って駅前到着6時40分頃。十数台のバスが集まっているがその中から指定されたナンバープレートを探して乗車する。ガイドさんは中国人の若い女性。勿論、全て中国語の説明だからあたしには殆ど聞き取れない。我々以外は全て中国の人だけれど、田舎から太原市の観光に出てきてるみたいだ。ペラペラとよく喋るガイドさんだが我々日本人には親切そうなので一安心。

 昨夜、夜店で買ったパンや饅頭を朝御飯代わりに食べたがおいしかった。久しぶりに雨の心配がなさそうなお天気だが、それにしても太原市内の朝のスモッグはひどいものだ。昔から石炭の街だし、兎に角、車が多い。中国の地方都市の典型的な姿なのだろう。

太原市のナビ
http://www.airogroup.com/index.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%8E%9F%E5%B8%82


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 橋家大院の駐車場に到着。 上半身裸の男性が多い。お腹だけを出している人も多い。黒シャツ、黒ズボン。大抵はポッコリお腹だ。太原は標高500m以上あるせいか、東京と緯度は同じだがそれほどの暑さは感じない。お腹出しは一種のファションかもしれない。若い女性の化粧も日本のあのケバケバしさと比べるとスゴク好感が持てる。ノーメイクの女性も多い。この自然なおおらかさは大好きだね。ひまわりの種も売っている。買いそびれてしまったが・・・。

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 橋家大院の観光だ。太原は地下資源が豊富なため商人が集まった。この昔の大金持ちの大邸宅が橋家大院だ。

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 ガイドさんが一生懸命に説明してくれるが早過ぎてじぇんじぇん聞き取れない。もっとも、ゆっくり喋ってくれてもウナジだがね。使用人や召使いが沢山いたとか装飾品や家具が立派とか、ホニャラフニャラと話しているようだがこれも想像だけど。

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 庭も広い。今もそうだが中国のお金持ちは桁外れだね。大金持ちは無理としても小金持ちのはしくれぐらいにはなりたいなぁー。いまさら無理だけれど・・・。

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 橋家大院の観光を終えて平遥古城に向かう。お昼時なので途中で昼食となる。画像の蜂巣状のモノは麺だ。日本人の感覚では麺は長いモノと相場が決まっているが色々な形の麺がある・・・猫の耳の形をした麺もある。これでご飯や饅頭のお代わりは自由だから呆れる。煮魚もあり、とても全部は食べきれない。煮魚は淡水魚を蒸したものだったがとってもおいしかった。幸せだネ。

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 食後、平遥古城の観光となるが入り口近くでガイドさんとはぐれてしまい少し焦った。なんとか見つけて入城できたが、心配になったのかこれ以後ガイドさんは我々日本人グループに付きっきりだった。ここは世界文化遺産なので観光客も多いが日本人は見なかった。このような城壁に囲まれた街は西安にもあったがここではまだ人々が暮らしている。四合院のような家屋もあり、なんだかよく解らないがスゴイ風景だ。城壁の上を歩いたが暑くて大汗かいた。

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 外敵を防ぐためかお堀のような箇所もあり面白い。それにしても壁も床も全部小さなレンガの組み合わせでできている。

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 広大な場所だ。城壁の先端が見えない。もっともスモッグのせいもあるが・・・。

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 屋根の上には温水器なども設置されていて日頃の生活が偲ばれる。この下で沢山の人達が生活しているのだが暑そうだネェー。

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 城壁から降りて街の中を電動カートに乗って観光する。ガイドさんが一緒なので迷子にならなくて良かった。こんな広いところで迷子になったら・・・恐ろしい。

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 ↓ 街の中には沢山のおみやげ店があり楽しめる。ただ、迂闊に触らないことだ。Cさんが琴のような飾りものを弾いたら三元取られた。後で気が付いたが弾けば三元と小さく書いてあったそうだ。詐欺みたいなものだが中国では騙されるほうが悪いとなる。しかし、元中国人のCさんが引っ掛かったので内心可笑しくて笑いが止まらなかった。ククククク・・・。(^◇^)

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 ↓ 日升昌旧址にも立ち寄る。中国銀行の発祥地でもある。太原の街は商業で発展してきた。現在でも特にこのスポットは商業に携わっている人々が多く訪れているようだ。

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P1030821.jpg 平遥古城の観光も終わり、これで今日の予定は全部済んだと思ったが、おみやげ実演販売のお店に案内された。刃物の実演販売で、日本でのテレビ販売と同じ。バスにじーっと座っているのも苦痛だから助かる。海外のパック旅行などで添乗員が必ず連れて行くのと同じ。誰も買わなかったようだがトイレ休憩には最高だ。


 次は山西省の特産物を売っている大きなスーパーのようなところだ。乗り合わせた中国の人達は山西省名物の黒酢などを沢山買い込んでバスに持ち込んでいた。多分、山西省に住んでいる人達ではなく、もっと遠くに居住している人達かもしれない。

 太原駅への帰路、ホテルに近いからということでバスを途中で降ろしてもらった。ところが間違った場所で降りてしまったようだ。夕方のためタクシーも拾いにくいので乗り合いバスに乗った。運賃は1元だから約13円。しかし、車内は大混雑。二階建てで長いバスだ。二駅ほど乗車したが周りは若い人達で一杯だった。中国での乗り合いバスは初めてだったので楽しかった。

 夕食は軽くということでお粥に決定。ホテルの近くのお粥専門店で色々なお粥をおいしくいただいた。一人あたり20元だから約250円だ。嬉しくなってくるほどの安さと旨さだ。食後、タクシーでホテルに戻り爆睡。 ↓ 下の画像は道端に停まっていた三輪トラック。こんなのが街のあちこちで走っているかと思えば、ベンツ、BMWなどの高級車も沢山走っている。これが中国なのだ。

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中国北京・山西省14日間 その③ [海外旅行2011年]


<7月21日(木 )

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 ホテルの窓から眺めた風景です。久しぶりの青空も見える。太原市内からも離れているので空気も良い。しかし、この時期は雨も多いとのこと。山間部だから朝はヒンヤリしていて気持ちがよい。

 隣の建物で朝ご飯を食べる。10元と15元の二種類あったので15元の高い方を注文する。約190円で一人前。出てくるわぁー、出てくるわぁー、饅頭、卵焼き風揚げパンのようなもの、春巻きのようなもの、スープ、茹で卵、野菜色々・・・とても食べきれない。いつものことながら食べ物に大満足。

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 ホテルに野菜売りが来ていた。毎朝、収穫してホテルに売りに来るようだ。Cさんが野菜売りのおじさんの手伝いをしている。しかし、このような天秤ばかりを見たのは何十年ぶりだろうか。

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DSC_0133.jpg 出発してしばらくすると道が通行止め。引き返し別の道を行く。中国の田舎は交通標識も無いし地名の看板も無いので人を見つけて尋ねるしかないようだ。勿論、日本のようなナビシステムもない。夜、道を迷うと大変そうだ。



 ようやく目的地に着いた。芦芽山へのハイキング登山口となっているようだ。トイレ(勿論、仕切無しのニイハオ・トイレだが雨露は凌げる)や食堂らしきものもある。

DSC_0135.jpg でも入山料30元なりを取られた。それにしても田舎の観光地は汚い。もっとトイレを綺麗にし食堂、おみやげもの店を設置しゴミなども常に清掃すればもっと人が来ると思うが全くその姿勢は感じられない。ゴミのポイ捨て感覚が改められ無い限りムリ・ムリとも感ずる。


 まぁー、これが中国だし、あたしが中国好きな要因でもあるだのがネ。

 ここの標高は2000m 以上ありそうだ。芦芽山山頂(約2700m )まで登り2時間から3時間、下り2時間とのこと。雨も降ったり止んだり。10分ほど階段を登ったところで登山終了。というより登る意志はもともとゼロだし、とてもそんな元気は無い。周辺でお花を観賞し引き返す。涼しさと空気の旨さに救われた。

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 街に戻ってきた。お腹もあまり空いてないのでこのまま太原に戻ることになった。車中でマクワ瓜、お菓子などを食べたがおいしかった。毎日三食中華料理じゃ少しツライから丁度よかった。

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 帰る途中、寧武天池という湖に寄った。静かで山の湖らしい湖だ。ゴミが点在しているのが玉にキズ。花も咲いているしのんびりしていて気持ちが良かった。日本のようにスグに開発されて観光地になってしまうより多少ゴミが落ちていて汚くてもこのように自然のままのほうがエエねぇー。

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 太原に戻る途中、景色の良い展望台があった。これぞ中国の山並みと感動する。といっても日本の山並みと大して変わらないようだ。岩場もあり楽しい。人工的なモノが見あたらないのがエエ。空気も綺麗だし久しぶりの青空・・・。やっぱり自然はいいなぁー。

 ここから休憩なしに太原まで直行。運転手はカーチェイサーもどきに先行車両を追い抜いていく。自車より遅いと何のためらいもなく追い抜く。周りを観察していると全ての車がそうだ。対向車があっても対向車を少しでも避けられる余裕があれば追い抜く。センターラインも無いし道路標識も無い。ところどころ未舗装もあるので四駆が有利だネ。見ているより運転しているほうが怖くなさそうだ。追い越す時は手前からけたたましくクラクションを鳴らし追い抜いていく。どうもこれが暗黙のルールなのか。もっとも高速道路でも渋滞の街中でもウナジようだ。日本人どうしなら血の雨が降るかも。

 追い越されても平気だし、追い越しても平気。中国人は気が長いのか短いのか?はたまた、辛抱強いのか度量が大きいのか?さっぱり解りましぇん・・・。

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P1030794.jpg 太原のホテルにようやく着いた。先日泊まったホテルだが、また今日から三日間泊まる。運転手に払った料金が1600元(約20000円)、一人あたり換算は3000円ほどだ。勿論、ガソリン代、車のレンタルも込み。但し、宿泊費と食事はこちら持ちだが日本では考えられない価格だ。

 夕食は簡単なものを食べたいということで麺類となった。連日、フルコース並みの中華料理だったのでお腹の休養だ。刀削面などいろいろと食べた。山西省名物の黒酢をかけると大変おいしい。中国の麺は日本の蕎麦・うどんと違って短いものが多い。

 ジャージャー面や担担面のように長いものもあるが・・・どちかと云うとパスタに似ている。味も色々で香菜やネギをかけて食べる。黒酢をかけると尚おいしい。香菜はクセがあるので日本人向きでは無いかもしれない。あたしはこのクセのある香菜が大好きだ。

 食後、ホテルに戻る途中、賑やかな通りを歩いた。食べ物を売っている屋台もある。パンや饅頭、野菜や果物などをテント屋根の下で売っている。両側にお店が並んでいる。その真ん中を車がクラクションを鳴らして通る。雑然として騒々しいが面白い世界だ。明朝、早いのでここでパンや桃などを買った。明日の観光バスの中で食べる予定だ。ホテルに戻り爆睡  (-_-)zzz。

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中国北京・山西省14日間 その② [海外旅行2011年]

7月20日(水 )

 今日と明日はチャーターしている車で山西省の山間部と田舎を旅行する。ここで少し山西省のことに触れておくことにしょう。位置は北京の南西約500Kmとなる。黄河中流地域の黄土高原に立地し面積は埼玉県の41倍(東西385Km、南北628Km)で省都は太原となる。人口は約3500万人で埼玉県の約5倍。日本の県とは尺度が違い比較にならない。

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 車は太原郊外を抜け北に向かっている。3時間ほど走っただろうか芦芽山の麓にある東寒の街に到着。ここは観光基地として整備する予定なのだろうか、道路の拡張工事が進められている。ブルドーザー等の大型重機は見かけない。スコップの世界???

 ここから今回の旅行のメイン目的地である万年氷洞に向かうが、そのうち道が悪路になり通行止め。元の振り出しに戻ってしまった。お昼時なので食事となった。

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 ホテル内のレストランで昼食を摂るが野菜料理が中心で大変おいしかった。一人あたり14.5元(185円)だが味も良し、量もタップリで大満足。途中の路端で買った大きなマクワ瓜が一個10.5元(20円)。価値観がだんだんと慣れてきた。

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 食後再出発。街の出口に立派な門が建っている。道路が完成すれば立派な観光地になるだろう。先ほどは分岐を右に行ったので間違ったようだ。今回は左に針路を取った。途中、なだらかな丘陵地帯を走ったり、すれ違い困難な箇所もあったが約一時間ほどで万年氷洞に到着。

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 雨も降ったり止んだりのお天気。駐車場から氷洞入り口まで歩いて約30分。馬車もあるが運動不足なので歩くことになった。小雨も降っていて少し蒸し暑い。防寒具を借りた方もいて大汗かいて登っている。ようやく入り口に到着。この万年氷洞は芦芽山の麓にあるのだが地球上でも珍しい地形だそうだ。勿論、日本の旅行ツアーが訪れることは無いとのこと。少し優越感を感じて嬉しい。でも、変な日本語の説明がありガックリ。これは明らかに中国人が書いた日本語だ。

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 万年氷洞は下に降りていくほどに綺麗だ。なんとも言えない幻想的な世界が広がっている。表面が溶けているし、それほど寒くはない。摂氏3~4℃程度だろう。外が蒸し暑かったので気持ちが良い。日本の富士山の麓にも氷穴があるが全く別物でスケールも比較にならない。フント、圧巻・絶景コメントなし。来てよかった。

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 万年氷洞から今日の宿に向かうがこの周辺はあちらこちらに興味深い場所がある。そのうちの一つ、石門懸棺に立ち寄った。一種の自然の葬祭だお棺が崖の途中にぶら下がっていたり、穴の中に安置されていたりしている。お棺の中を覗いてみたが白骨もあり不気味だ。今はこの風習は無いとのこと。ただ、このような形で葬送されるのは一部のお金持ちと名士だけだったようだ。古今東西、お葬式もお金次第と言うわけだ。

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 崖の途中にお寺があり危しげな桟道が架けられている。トンネルの間には吊り橋も架かっている。下から登っていけるようだが怪しげで危険な雰囲気が感じられとても登る気にはなれないがネ。この風景色は過去にも中国のどこかで観た記憶がある。

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 麓の集落で一服する。この村はここの観光で生計を立てているようだ。焼きイモやヒマワリの種などを売っている。鶏などもいて一部自給自足の生活を感じる。どう見ても豊かそうには見えない。同じ人間としてなんだか申し訳なく感じた。

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 近くに懸崖桟道と立派な看板があるところに立ち寄った。へんぴな観光地でも何故か看板は立派だ。さすがメンツを重んずる国と納得。馬で山頂まで登らせてくれるというので「危ない」「怖い」「面白い」などと相談の結果、全員馬に乗ることになった。恐ろしいと楽しいとは表裏一体と納得。一人50人民元ということなので喜んで乗馬。

 いざ出発してみると結構ヤバイ。道の片側が切れ落ちている箇所で馬がズルズル滑るし、時々動かなくなる。狭いドロンコ道の急登のため馬も可哀想。馬方さんはお金になる客と思っているようで元気一杯で馬に檄をとばしているが、馬は少し進めばハァーハァーと息を吐いている。そのうちなんとか中間の広場に着いた。とりたてて景色の良いところでもない。

 ここで馬方さん曰く、「ここまでが50元」、「この先登るにはもう50元」。まだこれなら良い。次に言った言葉が「ここから下るのも50元」だとさ。これは明らかに詐欺だが中国では騙された方が悪いとなる。
 このドロンコ道の急坂を歩いて下る訳にもいかず、やむなくここから引き返すことになった。この手の企みはエジプトのラクダでも経験している。ラクダは背が高いので乗ってしまうと簡単に降りられない。不利な条件での値段交渉となるが、ここの場合は倍額だから少しあくどい。下りも馬がズルズル滑るし路肩も崩れそう。顔が引きつっている人もいて楽しい。馬が滑って谷に落っこちればこちらも大怪我間違いなしと想像すると楽しんでばかりもいられない。ようやく出発点まで戻り一安心。

 今回の旅行の最大の想い出に残るイベントとなったため往復100元は許そう。チップをあげたいぐらいだ。7人で700元。この辺りではそれなりの高額となるが地元の経済に協力できたのが嬉しい。馬方さん達の家族も集まり笑顔・笑顔・・・子供達もニコニコ・・・こちらも楽しくなった。ありがとう。

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 最後によったのが空中都市とかいうところだ。集落が崖の途中にありそこで今でも生活しているとのこと。観光のためだろうか、なにも好き好んでそんな不便な所に家を建てないでも良いのにと思ってしまう。ホテルに到着した。田舎のホテルにしては立派なものだ。一人107元(約1350円)。水洗トイレにシャワーも完備。申し分なし。夕食は牛肉と羊肉の火鍋(しゃぶしゃぶ)でこれまたすこぶる旨い。これで一人30元(380円)で食べ放題、飲み放題の感覚だ。
中国大好き♪~♪ d(⌒o⌒)b ♪~♪

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中国北京・山西省14日間 その① [海外旅行2011年]

7月18日(月 )

 昨年、上海世博会を見に行ったメンバーで中国の山西省を旅行した。自分の計画では旅行とは別に語学のプチ留学を兼ねて一ヶ月ほど中国に滞在したかった。ビザ不要の滞在期間は15日なので大使館に直接申請、又は業者に依頼となる。しかし留学・滞在手続きも面倒そうだし、この暑い季節になにも好き好んで語学勉強することもないだろうと断念した。結果、14日の滞在予定に変更となった。男性2名、女性5名のメンバーだ。全員が中国に何らかの縁があり、あたしを除いて全員中国語に堪能なので安心して付いていける。

 成田発 19:00 北京着 21:55 中国国際航空だ。格安航空券のため夜間便は致し方がない。時差を足すと約4時間のフライトとなる。

 今日の宿泊予定は北京西駅の近くにあるホテル。明日の新幹線(CRH) の切符も買わなければならない。丁度、北京首都空港から北京西駅行きのバスがあったので乗車した。バス代は一人16人民元で約201円だ。所用時間約一時間。北京西駅のバス停に着いたがここから駅構内の切符売り場までが大変だった。三輪タクシーの強引な勧誘を断り歩くことになった。雨が降った後なので蒸し暑く、水溜まりがあちらこちらにあるし、道路の段差もあり、たかが数百メーターに約30分も費やした。

 ようやく駅構内に入り明日の切符を買った。切符は24時間発売されているが、外国人はパスポートが必要。北京西駅はアジアでも最大級の駅と言われているが、中国式建築の巨大な建物だ。この巨大な建物を南から北に抜けて今晩のホテルに向かう。といってももう深夜だが・・・。

 構内は深夜のためかエスカレーターもエレベーター止まっている。翌早朝の列車待ちの人々、ホームレス、得体の知れない人々などで異様な光景だ。ちょっと日本ではみられない風景色なのだ。写真に撮りたかったが、こちらも汗だくで荷物を運ぶのが精一杯だった。20分以上歩いたようだが、ようやく今宵のホテルに到着する。フントに疲れたぁー。累得要死累死了!

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7月19日(火 )


 北京西駅発が12時38分なので午前中は北京首都博物館を見学することになった。開館は9時だし急ぐこともない。30分ほどの歩行予定なので荷物をホテルに預けてブラブラと歩いて行くことになった。朝の北京はスモックでお天気がよく解らない。地下鉄の木犀地駅を通り過ぎ朝の散歩だ。途中、屋台があったり物売りがいたり、久しぶりに喧噪とした北京の朝を感じた。

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 北京は道も広く高層建築も多い。そのうえ建物がバカデカイので見えていてもなかなか着かない。一時間ほど歩いてようやく北京首都博物館に着いた。日本の都会とはスケールが違うようだ。

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DSC_0045.jpg 開館時間前に着いた。入り口にはもう沢山の人がいる。兎に角、巨大な建造物だ。敷地もタップリとってあり日本では考えられない広さだ。

 ここはガイドブックにもあまり載ってないようだし、日本の旅行会社のツアーでもあまり訪れないとのこと。北京は元、明、清と歴代王朝の都であり今も中国の政治の中心だ。この北京首都博物館も北京の悠久の歴史を感じさせられるスポットとなっている。入り口には石に彫られた竜が置かれている。中国では竜はおめでたいので、あちこちで見受けられる。入場料はタダだが手荷物検査はあった。中国はどこに行っても手荷物検査が多い。


 館内はバカ広く、昔の北京の生活が偲ばれる展示物が多い。男女が抱き合っている金の仏像なんかもあり楽しめる。発掘された宝物も多く展示されていたがよく解らない。ガイドさんのいるグループの側で聞き耳を立てるが、中国語でペラペラと喋っているので、じぇんじぇん解りましぇん。午後には列車に乗るので残念だが早めに退館となった。

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 タクシーでホテルに戻り北京西駅へ徒歩で向かう。途中、桃とライチを買うが信じられない安さだ。中国の楽しみは食べ物と交通費のバカ安さだ。ライチは房ごと売っているし実に美味。

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 北京西駅に着いた。構内のエスカレーターが止まっているので大汗をかく。節電のためではなく単に故障とのこと。エスカレーターの上にタバコの吸い殻を捨てることも一因のようだ。

 改札後、荷物検査。いつもの手順だ。その後、列車ごとに指定された待合室で指示があるまで待機する。駅によっては一等と二等の待合室が違う。一等は日本のグリーン車で二等は普通車となる。座席も日本と同様で一等は2+2、二等は2+3だ。日本と比較するとリクライニングは少しお粗末だが大差はない。中国の一等と二等の運賃の差は日本ほどではない。しかし、待合室だけは格差がある。一等の待合室は椅子も革張りで専用トイレまで設けられていて広々としている。この北京西駅は一等も二等も同じ待合室のようだ。今回は経費節約のため二等にした。

 通路などお構いなしに座り込んでトランプをしているグループ、食事をしている人、寝てる人、何でもありで足の踏み場もない。蒸し暑く、騒々しいが中国では我慢できる。というより仕方がないのだ。乗車指示等はすべてが電光掲示板に表示されるので注意が必要。日本のようにホームに直行とはいかない。ホームに降りて乗車すればスグに発車となる。もたもたしていると置いていかれる。

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 ようやく乗車したが20分ほど遅れているようだ。北京西駅から終着太原駅まで約 510Km を3時間少々で走行する。東京・大阪間の新幹線と全く同じ感覚だ。料金は157人民元だから日本円では1978円だ。(1等は189人民元だから409日本円の差となる )もちろん運賃、特急券込み。日本の1/6というところか。中国に来ると確実に価値観が変わる。500Km以上の距離を400日本円の追加で一等に乗れるわけだが400日本円があれば街で豪華な食事が食べられるのだ。途中、二駅ほど停車したようだが、日本と違い大半が直線のためか揺れが非常に少ない。トンネル通過時の騒音も小さく感じる。ただ、昨年乗った北京・天津間ほどのスピード(時速320Km/時以上)は感じられない。日本の新幹線程度のスピードだった。

 車内で駅弁を買って食べたがお腹も空いていたのでおいしかった。315日本円だからこれはバカ高い。もう中国の価値観が身に付いたようだ。終着太原駅には予定時刻で到着した。和階号はスピートがでるので途中、スピードを上げて調整したのかもしれない。ちょっと怖いネェー。

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DSC_0089.jpg 明日から二日間チャーターしている車に乗ってとりあえずホテルへ。予約していたホテルだが日本人ということを知らせてなかったようだ。安全上の理由で宿泊拒否された。再度、Cさんの妹さんに手配していただいた少し高級なホテルに向かった。ホテルに到着したが雨がひどくて車内待機。


 ようやく雨が小降りになったのでフロントでチェックイン。中国の三つ星クラスのホテルは外国人を泊めないところが結構あるようだ。

 荷物を置いてからCさんの実家を訪問する。部屋が広くて立派なお宅だった。お父さん、妹さんとその子供達と一緒に食事に出かけた。羊肉と牛肉の火鍋をメインした豪華な食事だ。白酒はおいしいがあたしには強すぎる。食べるのに夢中で写真を撮るのを忘れてしまった。大勢で円卓を囲んでの食事は楽しい。野菜の種類の多さにも驚きだ。食べ物は全ておいしく大満足。
 タクシーでホテルに戻った。洗面用具のポーチを前夜泊まった北京のホテルに忘れたようだ。帰りに取りに行くので預かって貰いたいと連絡を入れて貰った。一日目から忘れものとはこの先思いやられる。
トホホホ・・・(へ_へ;)



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