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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

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鍋割山 2008-12-20 (土) 快晴 [山行記録2008年]

P1090335.jpgNice weather ! Not a cloud in the sky

 いつもの会の忘年山行だ。今日は歩行時間約2時間半、温泉に入り宴会という筋書きとなっている。昨日は忘年会で深夜帰宅。殆ど眠ってないのでバスの中では爆睡モード 全開。ICを何処で降りたのか、いつのまにか登山口の箕輪に到着する。
今日のターゲットは赤城の鍋割山だ。

 赤城山系の最南端に位置し山容が鍋底のように見えるということだ。なんで鍋底のような形になるの? そんなこたぁー、おら知らネェー。

P1090340.jpg 登山口周辺にも少しだが雪が残っている。北面を登ることになるので雪の期待大である。体操後、荒山高原に向けて出発―8:30。 20分も歩くと登山道にも雪がでてきた。アイゼン着けるのも良し、着けないのも良し。雪道に慣れていない人は当然着けるべきだし、それぞれのスキルと経験で判断すればエエ。安全上では、持っていれば着けてくださいと言うことになる。

 荒山高原までそこそこ雪があった。といっても約20分程だが。低山の雪道をアイゼンなしで歩くのは面白い。

P1090344.jpg 凍っている箇所を避け、雪の柔らかいところや飛び出している石をチョイスしてヒョイヒョイと渡り歩くのだ。
登りは簡単だが下りはこうはいかない。ヒョイヒョイてな調子で足を運ぶとスッテンコロリとなる。どの程度滑りそうかを判断しながら前傾姿勢でバランスを保ち走り降りるのがエエ。慣れてくると転び方も巧くなるもんだ。

 勿論、人には勧められないし周りのシチュエイションによってはとんでもないことだ。それでも雪は大勢の登山者にいろいろな楽しみを与えてくれる。

↓ 荒山高原だ―9:30。お天気がエエせいもあるが広くて実に心地よいところだ。日当たりが良いためか雪も無い。陽気の良い頃、再度訪れてみたいところだ。
お弁当食べて昼寝して・・・。
  
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 荒山高原で登山道は十字に交差する。右に行けば鍋割山、左に行けば荒山、地蔵岳と続く。

 標識に従い鍋割山方向へ。冬枯れの明るい木立の中を通り南斜面をのんびり登るとアップダウンの少ない幅の広い稜線になる。鍋割山まで小さなピークが4ケほどあった。最初のピークと最後のピーク(山頂)が他より高いので下から見ると鍋底のようにに見えるのかも。これが鍋割山の謂れなのだろう。途中で見える山並みは圧巻、絶景だ。 ↓ 左から仙ノ倉山、万太郎山、谷川岳と続いている。

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P1090364.jpg  ← 鍋割山山頂到着―10:20。浅間山の純白な斜面が神々しい。大きな山容だ。特に雪で化粧した姿が堪らない。こうして眺めているといつか機会を見つけ登りたくなる。山頂で遠くの山を眺めると、いつか登りたいという期待を抱かす山が時々現れる。意識しないでもいつのまにか頭にインプットされている。あたしの登山はこうしたプロセスから始まっているのかもしれない。この山頂は北方向に樹林があり上越国境の山並みが見えない。代わりに浅間山が良いアングルで捉えられるし、富士山も遠望できる。20分程の休憩後下山開始。温泉と宴会が待っている。箕輪登山口に12時前に到着。


 一路“みはらしの湯”へ。山歩きのあとの温泉は格別だ。時間的にも早いせいか我々で貸し切りのようなものだった。昼食件忘年会も大変盛り上がり一年を締め括るにふさわしく、楽しい時間を過ごせた。
イヤーエンドに相応しい山行れした。

 今年も事故、怪我もなく一年を過ごせた。感謝感謝である。ただ気になることは、今年のあたしの山行が低山中心であり来年もその傾向にあることだ。老いていくにしたがい老年期の山に惹かれるのが自然なのか。好みは荒々しい岩山や雪山だが今日の山行のように全く不安なく登って降りてこられるのも魅力だ。温泉付きとなれば尚更となる。山の姿と人の年齢を比較するつもりは毛頭無いが老いを感じるに従い穏やかな山に惹かれるのも確かである。

 来年の計画としてはやはり関東近郊の低山ハイキングとなりそうだ。実現は別としても頭にインプツトされている山行は積雪期の谷川岳西黒尾根、赤岳地蔵尾根から文三郎尾根、那須岳周辺、富士山の吉田口ルート。無雪期としては西穂から奥穂縦走、妙義山縦走。ガイド付き登山としては谷川岳一ノ倉沢の南陵。

 夢は多いほうがエエ。ただこの年で単独は少々キツイ。しかし、来年も山登りにスキー、ゴルフや海外旅行となると一にも二にも三にも体力だ。ジム通いも少しツラクなってきているし、さてどうしたものか・・・。
今年最後の悩みだぁー。



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日光白根山 2008-12- 6 (土) 曇り時々晴れ小雪 [山行記録2008年]


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 今月中に金精道路は閉鎖されるので急遽出かけた。一昨年は平日でトレースが無く苦労した。(反面、楽しかったのだが・・・)今年は楽に登りたかったので土曜日に出かけた。もっとも森林限界より上で天候が荒れれば、自分の付けたトレースさえスグ消えてしまうのだが。

 昨日、胃の内視鏡検査を受けたためか、今日も胃腸の調子は今ひとつだ。加齢によるものといつものY先生は曰う。何でも加齢のせいにするのが好きらしいが、こちらも妙に納得してしまうのだ。

P1090200.jpg 菅沼登山口に7時頃到着。一番乗りだ。しかし、すぐに3台ほど車が来た。トップを切って登りたくないのでゆっくりと準備して出発する。2番手出発だが、結果的には全てのパーティに追い抜かれた。
この日、数パーティ入ったようだが大人数のパーティが多かったようだ。単独はあたしだけだった。雪も多いので登山口からアイゼンを着けた。

 ワッカを履いている人もいれば靴のままという人もいる。あたしも一応、ワッカは持ってきたが・・・躊躇なしに置いていくことにした。出発―7:30。

P1090201.jpg 新雪直後だろうか、少し潜るので歩きにくい。静寂な森の中をサクサクとと音を立てて歩く。この雪山の雰囲気が大好きだ。冬の山は寒いし、雪も冷たいし、天候もあまり期待出来ない。でも冬の山はエエもんだ。何故だろう?兎に角、血が騒ぐ。若さが蘇る。自分の持っている技術、経験、体力、判断力等、平素隠している力を思い切りぶつけられるのが嬉しい。

 全力を出せば当然力の限界も知ることになり、自然に対し畏怖感も感じ、謙虚さを持った自分を再発見することになる。

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 ↑ 弥陀ガ池着―10:10。
ここまで天気はまぁまぁだが、トレースはバッチリ。何の不安も無し。弥陀ガ池は全面凍結していて雪の平原になっている。何処を歩いても大丈夫のようだ。

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 ↑ 弥陀ガ池から右に回り込み尾根の末端から登る。樹林帯、といっても背の低い灌木帯なのだが、一昨年はトレースが無くおまけにホワイトアウトで手こずったところだ。今日は明瞭なトレースがあるが、外れると膝まで潜る。樹林帯を過ぎると風が強くなってきた。弥陀ガ池で目出冒を着けアウターを着込んでいるのでノープロブレム。

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P1090236.jpg ↑ ドームの岩稜を左に見て右の山稜方向に直登する。夏道ではジザクにガレ場を登るところだ。傾斜は急だが新雪のため足首まで潜り不安感は無い。傾斜が更に増すところで右の岩稜にトラバースする。帰路、ここで左足の雪が崩れ滑落しそうになった。一瞬、ピッケルのピックを斜面に打ち込みセーフ。滑落すると、まずピッケルでは止らんけんね。

 流されても死ぬことはないと思うが怪我はするかもね。こういう箇所が冬山の楽しさ、面白さ、醍醐味とも言える。この辺りは前回、強引に直登した箇所だ。

P1090242.jpg 山頂から延びている岩稜にでると風が強い。大きな雪庇もできている。トレースは不明瞭だが、ここからは注意深く岩稜を辿るだけだ。天候も良くなり青空も見えだした。風もたいしたことなく、アイゼンも良く効き幸せ一杯。山頂付近は風のためか雲がちぎれ飛んでいる。慎重に上り詰めるとニセ頂上に着いた。一度コルに降り左側の岩稜を直登すれば本当の頂上だ。

 前回はホワイトアウトのため右の雪壁を登ろうとしたが登れずに左のこの岩稜を登った。今回は雪が多いため雪稜といったほうがエエかも。

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P1090250.jpg 頂上だ―12:10。標識の雪を払い撮影する。画像では良く解らないが標識の支柱に寒暖計が付いている。マイナスの12度程度だった。意外と暖かかったわけだ。風も収り男体山も遠くに俯瞰できる。凍結した五色沼も眼下に見え圧巻、絶景、コメント無し!こうして眺望すれば積雪期がエエのか、無雪期がエエのか、言い換えれば冬山と夏山、どちらの景観が良いのか?

 人、それぞれ価値観が違うので無意味なことかもしれないが、あたしにとってはじぇったいに冬山だぁー。

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P1090262.jpg 風も出てきたので熱いコーヒー一杯飲んで下山にかかる。
この山頂付近の地形は複雑だ。一瞬降り口は何処???  なぁーんて・・・。

 前回は視界不良のためという理由があるが、今回は何故???菅沼の標識に従つて方向をとれば岩稜への降り口になり考えるほどのことは無いのだ。


 しかしこんな簡単な事でも気象条件が悪ければ慌てふためき頭が真っ白になることもあるのだろう。
下山時に方向を間違え違う尾根に入り込み遭難するケースは過去多々あった。山頂からの下山方向はくどいほど確認するのがエエ。特に雪山はネ。青空も時々見えて快適に下降する。弥陀ガ池到着 ―13:15。

 ここで本格的にお昼ご飯とする。時々現れる青空が嬉しい。サンドイッチ、おにぎり、みかん等、おいしく頂いた。だぁーれもいない。風の音が聞こえるだけだが、時々人間の声のように聞こえる。不思議な感覚だ。

 大休憩後、菅沼登山口に下山。駐車場着 15:00。
あたしの車だけが残っている。一番最後のようだ。といっても自分では予定通りだ。写真を撮りながらゆっくり楽しみながら登り、降りてきたのだ。一人は気儘にできてエエもんだ。

 昔、誰か登山家が言っていた。山の中で休息をし、素晴らしい景観を眺め、旨い空気を吸い、喜んでいるのは観光客だとさ。
高い山では酸素も少ないのに何故喜ぶのだろうか?知らネー、そんなこたぁー。
登山家は山の中で休息など求めない。ただ、ひたすら登るだけ。しかも、あえて困難なルートを求め、難しくなればなるほど喜びを感じると言っている。
あたしなど全くの観光客の範疇に入るネ。兎にも角にも無事に下山できて感謝、感謝。前回の富士山と違い疲れが全然感じられない。温泉に入ってと考えたが土曜日だし時間的にも混んでると思い自宅直行とした。



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富士山 2008-11-23 (日) 晴れ [山行記録2008年]


P1090076.jpg 富士山・・・二度と登ることはないと思っていたのだが、昨年、11月の赤岳から見た富士山が忘れられず急遽、登ることにした。
山登りというのは突然あの山に登ろうと思い立つものではない。実はず~ぅと以前から自分の頭の中にその山容や登っている自分を含めた情景がインプットされているはずなのだ。

 心の中に長い間抱いていた夢や憧れの実現が登山という行為になるが、山登り自体は登りたいと思った時から既に始まっているともいえる。

P1090090.jpg あたしにとって雪の無い富士山は考えられないのでこの時期になっただけのことである。しかも、スカイラインは11月25日で閉鎖されるようだ。五合目まで車で入れなくなる。一合目から登るとなると五合目辺りでテントかツェルト泊になる。ということで、冬型が緩み好天予想の三連休の中日であるこの23日になってしまった。早朝3時過ぎ起床、寝た感じがしない。

 テルモスに熱いコーヒーを詰めたりして4時前に自宅を出発。寝不足のせいか胃腸の調子がすこぶる悪い。

 コンビニでサンドイッチ、あんパン、ジャムぱん、チョコなどを買い込み圏央道、中央自動車道経由、東富士五湖道路須走 I Cで降りる。富士スカイラインに入り水ヶ塚公園で休憩。ここは富士山の絶好のビューポイントになるのだが今はまだ真っ暗。何となく富士の輪郭が見える。車が数台止まっていて夜明けを待っている。眠たかったが出発。富士宮口新五合目駐車場到着―6:50。
車は10台ほど止まっていたが登山口に一番近い場所に駐車できた。登山の準備をしているパーティもいたが大半はもう登っているようだ。登山開始が―7:20。

 登山ルートは4つある。今日登る富士宮口ルートは風が強いが雪は少なくて距離標高差が少ない。といっても山頂との標高差は1376m、山頂往復約8時間(時間は夏道での参考時間)。
御殿場口ルートも雪は少ないが標高差はナント・ナント2337m、山頂往復約11時間。
須走口ルートは標高差1776m、山頂往復約9時間。
河口湖ルート(吉田口ルート)は標高差1470m、山頂往復約9時間半。 但し、一番雪が多く吉田大沢や燕沢ではこの時期山岳会等の雪上訓練が行われているはずだ。五月にはスキーヤーがどっと押し寄せますが・・・。

 本当は雪が多いため河口湖ルートから登りたかったのだが今回は登頂を目的としたため最短だが急登が続くこの富士宮口ルートにした。来年は吉田口ルートにしょう。

 吉田口ルートは過去三回登っている。いづれも11月と12月だ。確か最初は山岳会の新人の時で昭和38年だったと記憶している。この時は吉田大沢、燕沢での滑落事故が多かった。

 青氷と強風のため九合目辺りで敗退。数年後、単独で登ったときも敗退、その翌年に初めて剣ケ峰まで登頂出来た。やはり単独だった。あたしにとって富士山は因縁の山かもしれない。

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 ↑ 七合目を超えると宝永山のえぐれた姿が俯瞰できる。この静岡側ルートからの展望は好みにもよるが今一つというところだ。周りに高い山がないせいかもしれない。伊豆半島や駿河湾も圧巻、絶景というほどではない。ただ、標高が高いせいか下界を見下ろしている感じがひとしおれ~~す。やはりロケーションとしてはご来光と雲海となる。

P1090111.jpg 八合目を過ぎた辺りから雪が出てきたのでアイゼンを装着する。この雪の状態では山頂までアイゼンなしでもいけそうだ。ただ、風が強いので時々ヨロッとなる。危険を感じるほどではないが年寄りはアイゼン付けたほうがエエ。吹き下ろしの冷たい風のため呼吸が苦しい。標高も影響している。久し振りにハーハーゼーゼーを味わった。途中、ザイルで繋がった4~5名のパーティが降りてきた。ガイド付きのツアー登山だろう。上のほうはもっと風が強いのかもしれない。

 ここから山頂までが一番ツラそうだ。もっと楽な山が近郊に沢山あるのにネェ・・・。

 あたしも老いてしまった。最近は近郊の低山も悪くはないと感じている。不安も危険もない、山容もなだらかだし、勿論連続した急登もない。しかし、刺激、緊張が少ない。山の好みは老いても変わらないようだ。これから先も程度差こそあれ岩山、雪山に出かけることだろう。

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↑ 左が万年雪山荘、右が胸突山荘(九合五勺)もうすぐ頂上だ。

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 ようやく頂上だ―13:20。約6時間掛かっている。計画より30分超過だ。富士宮口山頂ということで本当のテッペン、剣ケ峰3775.5mはここから10分ほど登ればエエ。時々、ガスで視界が閉ざされるが、風が弱くなった。馬の背を通り剣ケ峰へ。風で飛ばされるのか雪は少ない。

 アイゼンも良く効いて気持ちよく剣ケ峰到着―13:45。

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 富士山測候所だ。昔、この上にレーダードームがあった。

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 左があたしです。完全な冬山の服装れす。この時期じゃごく普通れす。右のシト誰???。実はれすネ。剣ケ峰に着いたら若者がいて誰かが来るのを待っていたという。写真を撮って欲しいと言う。勿論、彼のデジカメです。別に断る理由もないので「OKですよ。」彼曰く、「準備があるので少し待って欲しい。」とのこと。まぁー、ヘッデンも持ってきたし後は降りるだけだしと思いのんびりとお鉢の写真を撮ったりしていた。そのうち彼はアイゼンを外し、靴を脱ぎ下駄に履き替えた・・・ヌヌヌ・・・。次に上も下も脱ぎ始めた。
オイ・オイ・オイ・・・・。 ン・・気が狂ったか???
ヌァント、ヌァント・・・最後には赤フンドシ一つ。ウッソー!。
ゲラゲラのアッハッハれ~~す。撮影した画像を年賀状に使うとのこと。
毎年やってるとのこと。

 いゃあ~~、これは感動した。この時期の富士山頂、勿論マイナスの世界。彼も相当気合いを入れていた。こちらは心臓麻痺でも起こしたら大変だと心配していた。名古屋の若者れーす。高速代を浮かすため一般道路を走ってきたとのこと。しかし、元気で清々しいエエ若者だったなぁー。あたしも何故か嬉しくなってしまった。今度、写す時は大きな日の丸の扇子を持ったらエエ。
(この画像はご本人の了解を得ています。顔を出しても良いとのことですが隠しておきます。)

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↑ お鉢です。今日はお鉢巡りをする時間がありましぇん。次回の楽しみに残して置きます。

P1090159.jpg  ← 山頂から俯瞰した景色。山の右に湖が見える。箱根と芦ノ湖か???。昔のプロペラ機の窓から見下ろしている光景のようだ。下山開始―14:10。
天気も崩れる気配がないのでマイペースでのんびり下ることにする。当然、先ほどの彼には先に行って貰った。途中でアイゼンを外していると元気のエエ若者が下ってきた。

 大阪の岸和田から来たとのこと。原付バイクだと。こりゃまたスゲー。びっくりれ~~す。明日中に着けばエエなぁ~んて言ってる。あたしも学校は岸和田だから話が弾んだ。

P1090181.jpg なかなかエエ若者だった。「荷物持ちましょうか?」にはオロロイタ。よほどあたしが疲れているように見えたのか? 
トホホで感激れ~~す。フント!
当然先に行って貰いましたがね。今日は二人の清々しい元気なエエ若者に出会えて嬉しかった。一期一会れしょうか。
・・・てなこと言ってる場合じゃないのだ。太陽が沈みだした。

 オイ・オイ ちょっと早すぎるよ。日没―4:40。
しかし、富士山のラインに夕日が沈む、実に荘厳だ。座り込んでず~~~と見ていた。これだけでも来た甲斐があったというものだ。

 アーア・・・5時でもう真っ暗だ。七合目過ぎたあたりだね。LEDのヘッドランプを初めて使った。青白くて明るいのだが起伏が良く解らない。平面的には良いのだが高さが見えない。あたしの目のせいかもしれないがこれは困った。絶対に転びたくないので足探りでゆっくり下った。一度、登山道を外れてしまいズルズルと下へ、また登りなおしたりしてロスタイム。意外と、この石ころだらけの夜道は手こずった。行動食としてサンドイッチ、チョコレートを少し食べただけ。空きっ腹に熱いコーヒーを飲んだためか胃がムカツキだした。

 六合目辺りで大休憩とする。風もなく、暖かい。空には星が一杯。下を見下ろすと御殿場や富士市の明かりが綺麗だ。百万ドルの夜景だね。六甲山、函館山、稲佐山の夜景といい勝負するね。全く物音がしない。静まりかえっている。ツェルト持参なのでこの辺りでビバークも良し、なぁーんて一瞬考えた。でも食べ物はあるが飲み物がない。諦めて一気に下る。駐車場着―6:00。

 無事に降りてこられて良かった。でも少し物足りない。雪が少ないのと風もたいしたことがなかったせいだ。来年は、やはり吉田口から登ってみょう。今日はのんびりと登ってのんびりと降りてきた。若い頃は休まずセッセと登った。山頂でもほんの小休止だけ。体力、脚力も今とは違う。懐かしいけれど、勿体ないことをしたものだ。本当の楽しみを知らなかったということだろう。

 最近は老いに伴い体力、脚力が衰えてきている。同行者がいないほうが相手に迷惑も掛けないし気儘な行動ができる。全て自分のペースと責任で行動したいというのが単独行を好む理由かもしれない。それでも単独行は自由の代償としてそれ相応な緊張感を強いられます。あたしにとっては心地よい緊張感かもしれません。たくさんの仲間と山にでかけるのは、それはそれで楽しいものです。でもたった一人で山を歩くということには特別の喜びを感じます。生命の危険を感じるほどの緊張感は異常だけれど、ある種の緊張感は尊いものです。また、その経験と自信は日常の生活にも大きく貢献しているはずです。

 久し振りの単独行で楽しい一日でした。帰路、中央自動車道が大渋滞。自宅に着いたのが11時近かった。
ハードな一日れした。チカレタベ~~~。



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鼻曲山 2008-11-15 (土) 曇り [山行記録2008年]


P1090001.jpg いつもの会の定例月例山行だ。天気は曇りだが雨の兆しはない。晩秋の紅葉見物を楽しみに出かけた。
鼻曲山!えっ・・・そんな山あるの?
山名音痴のあたしには初めての山でした。
標高1655メーター、群馬県の浅間山の近くのようです。
チャーターバスで気持ちよく寝ているうちに軽井沢に着く。

 白糸ハイランドウェイの途中にある長日向登山口下車。いつものように体操。朝の冷たい空気が心地よい。通称、乙女コースを登るのだが、乙女コースの名前の言われが解りましぇん。

 9時前に出発。この辺りの紅葉はもう終わっている。華やかさは何もないが晩秋の匂いがする落ち葉の道が楽しい。この辺りの標高は約1200メーター、もう初冬の風景だ。岩山、雪山も大好きだがこのような低い山もそれなりに好きだ。
小天狗のピークに10時半着。

 ここから大天狗と呼ばれるピークまでは約5分。上の標識は長日向の別荘地から林道に入ったところにあった。鼻曲山120分とあるが実際は90分ほどだ。文句をつける気などサラサラありましぇんがネー。まぁ、短めより長めのほうがエエか。この小天狗のピークはなかなか展望が良い。浅間山が近くに見える。ガスの合間に八ヶ岳も時々見え隠れする。ガスのせいか浅間の雪帽子がいまひとつ見えない。晴れていれば北アルプス等も見え圧巻、絶景となりそうだ。

P1090004.jpg

P1090013.jpg 小天狗から数分で大天狗すなわち鼻曲山山頂だ。小天狗と標高はさほど変わらないが木に囲まれていて一部の展望しか得られない。夏なら林の中にいる感じかも。小天狗に戻り昼食とする。寒いし、霧のため眺望も期待できないので早めの下山とする。11時半、鼻曲峠から十六曲峠経由で霧積温泉へ下山開始。途中、何度も振り返ってみるが鼻曲山の山容が見えない。

 山頂部が鼻の形をしているというので楽しみにしていたのだが。
「何故、鼻曲山というの?」 「形が人間の鼻ににているからだよ。」

P1090046.jpg これで大抵はお仕舞い。
「何故、鼻の形をしているの?」と聞かれることは無いだろう。
槍ヶ岳にしてもそうだ。何故、槍の形をしているのと聞く人は稀だろう。野暮な質問になってしまう。
茶臼岳、丸山等、山容が山名になっている山は沢山ある。山名は野暮な質問を避けるために付けられているのかも?。

 里に下りるほどに紅葉が綺麗だ。時々、赤も混じりこの上ない晩秋の映像を提供している。登山道は落ち葉で埋め尽くされているので山靴でわざとガサガサと音を立てながら歩く。心地よい効果音だ。

 それでも下の地面は見えない。よほど堆積しているのであろう。フカフカの絨毯の上を歩いているようで気持ちがエエ。足の負担が軽くなっている。

P1090057.jpgP1090051.jpg
 ほどなく霧積温泉に到着。群馬の秘湯ということで与謝野晶子、幸田露伴、西条八十らの文人が訪れたということだ。また、森村誠一、麦わら帽子、ホンニャラフニャラで有名な場所でもあるようだ。文学には縁遠かったため良く解リましぇん。

 上の画像は霧積館の庭先にある大きな水車だ。これはなかなか見事なもので時代を感じさせる逸品だネ。

P1090066.jpg まだ、1時半だ。下山に約2時間。予定ではチャーターバスはここまで来ているはずだが見あたらない。中型の観光バスのため下の霧積ダムまでしか入ってこられないようだ。
この辺り、携帯の電波も届かない山に囲まれた秘境なのである。温泉に浸かって連泊したいとも思うが、あたしの性には合ってないようだ。

 霧積ダムまで約1時間半。アスファルト道路に登山靴は堪える。久し振りに腿が痛くなった。少し歩き足らなかった分が埋まってお釣りがきたネ。途中、突然綺麗な滝が現れた。

 嬉しそうに水が飛び降りている。二度と元の場所には戻れないのに・・・。
水の流れは人生とウナジだ。滝を落ちる水は青春だ。あたしなどはもう河口付近を漂っている水かもしれない。金洞の滝と書かれた看板があった。
ようやく霧積ダムに到着。チカレタァ~~~。
もう歩きたくなぁーい。3時20分。ちょうど良い時間になった。
「おぎのや」に寄り、釜飯買って松井田妙義ICから高速に入る。
楽しい晩秋の一日れした。



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谷川岳 2008-10-18 (土) 快晴 [山行記録2008年]


P1070148.jpg 今日はいつもの会の定例月例山行だ。絶好のハイキング日和だネ。谷川岳!若いときにも数回きた。ブランクがあったが、ここ数年でも三度ほどきた。谷川岳の東面の岩場は剣、穂高とともに日本の三大岩場の一つでもあり岩の殿堂としてアルピニズムを育ててきた。標高こそ低いがアルプスの雰囲気を醸し出している。


 また、自分の年齢、経験、技量等により登り方やルートの選択肢が数多くある。ロープウエイを利用してのハイキングから厳冬期の一ノ倉のバリエーションルートまで多彩である。

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 ↑ 左がトマの耳、右がオキの耳。西黒尾根がトマの耳に突き上げている。鹿島槍を少し小さくしたような双耳峰だ。圧巻、絶景、文句なし。

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P1070167.jpg ↑ 白毛門も良く見える。右が松の木沢の頭、左が笠ヶ岳だろうか。冬はなかなか手強そうだ。それにしても素晴らしいお天気だ。雲一つ無し。土合口からロープウエイに乗るが、10分待ち程で乗車。まだ、観光客が来る時間ではないためか行楽日和にしては空いている。天神平でいつものように体操をする。9時過ぎに出発。


 しかしぃ・・・・・。この行列は・・・。スゲー、ハイカーが蟻のように登っている。我々も総勢22名だから蟻の集団だね。
クサリ場では渋滞も発生している。

P1070173.jpg  ← 西黒尾根上部だ。登山者も見えるがチラホラだ。この天神尾根の混雑とは大違い。この西黒尾根は大好きな登山道の一つだ。一昨年登った時もエエ天気だった。あれからはや、二年が過ぎ去った。自分を取り巻く環境も激変した。二年前を振り返ると懐かしい。
良いも悪いも時は過ぎ去っていく。歳のせいか、最近やたら過去を振り返る。

 斜面に熊笹が密生している。豪雪地帯のせいで森林限界が低いのかなぁー。お陰で展望が抜群だし、これが這い松ならアルプスの景観だね。フント!

  ↓ 万太郎山、仙ノ倉山と続く山稜。静かな縦走を楽しめそうな稜線だ。土樽か苗場方面から入山しても相当キツそうだ。まぁー、若者向きとしょう。

P1070175.jpg

P1070189.jpg ← 西黒尾根への分岐標識だ。このあたりは尾根が広いためありがたい。もう少し高いほうが積雪期にはエエと思うが・・・。ホワイトアウトになったら何処を下っているのか解らんもんね。
肩の広場は大混雑している。小屋のトイレも大行列。山頂も人、人、人・・・。ここまで約3時間。お腹も空いたのでここで昼食とする。―12:10

↓ 肩の広場からの西面の眺めは素晴らしい。上越国境の山並みだ。

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↓ トマの耳だ。肩の広場から5~6分程で到着。山頂からの眺望はもちろん圧巻、絶景、コメントなしだ。山頂は狭いし人が一杯なので小休止後すぐにオキの耳に出発。15分程でオキの耳山頂に到着。勿論、ここからの眺めも言うことなし。ここの山頂も狭いし人で一杯。

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  ↑ オキの耳から少し一の倉岳方面に下る。このあたりから一の倉沢がちょっと見える。遙か下に一ノ倉出会いが俯瞰できる。また、南陵も良く見える。本当は覗きまで行きたいのだが時間的にこのあたりまでとする。

P1070205.jpg 下山は往路を戻る。山頂を振り返るがクマザサがフカフカの絨毯のようだ。雪が積もれば素晴らしい斜面となる。まだ登ってくる人もいて、相変わらず登山道は渋滞気味。森林限界辺りから振り返ると薄いガスが山頂を包み込んでいる。幻想的な景観だ。3時過ぎに天神平に着いた。なんとなんと、スゲー。ロープウエイの待ち時間が50分だと。

 観光客も大勢いるし、この時期、この天気では当然のことだろう。気持ちの良い一日だったせいかイライラすることもなく列に並び約一時間後に乗車できた。

P1070209.jpg 大昔の肩の小屋は避難小屋というよりシェルタのようで、なんかピラミッドのような形をしていたような記憶がある。出入り口の扉もなく、雪が多いと当然使えるようなしろものではなかった。今は立派な小屋があり、万太郎山、仙の倉山、平標山から三国峠への国境稜線の縦走なども便利になったようだ。


 昔は上野発の夜行列車で5~6時間かけて(勿論、帰路も夜行列車)土合駅まで行ったものだ。ホームからのながぁ~~い階段がつらかった記憶がある。当然、関越高速道路も無かったし、車を利用しての登山など考えられなかった。まだまだ貧しかった時代だネ。当時、谷川岳は魔の山として恐れられていた。 昭和40年代でも遭難者は600人以上のはずだったので現在では800人以上???。殆どが昭和40年代後半までの遭難だろう。

 昔は東面の岩場は1月、2月も登山規制が無く入れたため、一の倉沢、幽の沢での遭難が多かった。また、無雪期でも単独登攀の墜死が多かったようだ。特に上級者が自分の技量を過信して墜落したケースが大半と聞いている。雪崩で磨かれたスラブ、草付きの脆い岩など陰惨な岩場が多い。スケールも剣、穂高以上だろう。
ロープウエイから紅葉の山腹を眺めながら何度も心の中で合掌する。



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至仏山 2008-10-3 (金) 快晴 [山行記録2008年]

 8月末に腰を痛めた。ジムで負荷をかけ過ぎたのだ。自分の歳も考えずに・・・。歩くこともままならなかったので、足の筋肉が退化してしまったようだ。本日、久しぶりの運動なのだ。かねてより約束していたので Mr.G と尾瀬に出かけた。秋の尾瀬を散策、Easy Hiking で腰痛のリハビリだ。

 関越自動車道の沼田ICから戸倉へ。マイカー規制のため駐車場を利用。24時間入出庫可で24時間以内1000円だ。精算機は1万円札が使えないので出庫時はくれぐれも注意。特に夜は人気が無く両替が大変だ。ここから鳩待峠まではタクシーだ、と言っても10人乗りボックスカーの相乗りタクシーで人数が揃えば順次出発してくれる。一人1000円でバスより100円高い。待たなくて良いので助かるが。9人の乗客を乗せて1往復するだけで18000円だから堪えられないね。

 真夏の最盛期では1日 ??万円。夏がく~~ば儲かるネェ~~・・・。
世のため、人のためだから文句は毛頭さらさらないのれすが、20分ほどで1000円は 「Oh,too expensive ! Discount please. 」と同伴の Mr.G がボソット呟いたネ。

P1070050.jpg←鳩待峠に到着。至仏山の稜線が垣間見える。山荘とトイレと駐車場がある。スゲー人混みだ。平日なのに観光バスがどんどん来る。おじさんとおばさんと遠足の子供が大半だ。10代か60代以上となる。中間層はほぼゼロに近い。まぁー我々も60代真っ盛りだもんネ。持参のコーヒー、クッキー、まんじゅうで軽く朝食を済まし山ノ鼻に向けて出発。

 ここから至仏山に登ろうかとも考えたが、Mr.G の調子が今ひとつと判断し、まずは山の鼻に向けて出発―9:20。

P1070053.jpg 木の階段を下っていくと木道が現れる。 二本、敷かれていて基本は右側通行のようだ。山の鼻までは沢沿いをダラダラと下る。ここでもおばさんは強い。二本の木道を占拠してのんびり歩いている。
Mr.G がイライラしながら間隙を縫っておばさん連中を追い抜いていく。なんかブツブツ言ってるようだが英語だから解らんけんネ。

 まぁー、ストレス解消にエエと思うが・・・。 変な外人だ。
人が少なければ良い雰囲気の道なのだが・・・。小一時間で山の鼻に到着する。
山小屋も何軒かあり、大きな休憩所になっている。

P1070056.jpg 木のベンチで大休止。左に至仏山の稜線、右は燧ヶ岳が遠望できる。なかなかのエエ場所だ。
「Turn left. You can climb Mt,Sifutsu.
Turn right. You can walk in the Oze damp ground. Whichever do you prefer? 」
Mr.G いわく、「Climbing ! It's a matter of course.」

 彼の体調と時間等に一抹の不安があったけれど、先ほどのハイカーの牛蒡抜きを見ているので 「Let's go.」と決定。

P1070061.jpg あたしは所属している山の会の会合に出席したかったため本日7時までに帰りたかったのだ。ウ、ウー。嫌な予感がする―10:20。
登山道に入ると誰もいない。殆どの人が湿原に向かったようだ。下山するまでに数人に出会っただけだった。木道を暫く歩くと森林帯の急登になる。それにしても素晴らしいお天気だ。風も気持ちがエエ。

 高度を上げるにつれ尾瀬ヶ原が鳥瞰できる。紅葉も少し早いが楽しめる。
このルートは森林帯を抜けると常に尾瀬ヶ原と燧ヶ岳の景観を堪能できる。

P1070072.jpg

P1070079.jpg「Wow ! Nice weather ! Not a cloud in the sky.」
あたしも 「The view is nice and super. 」とかホンニャラフニャラ喋つていたが、この辺りからMr.Gが遅れだす。
不安が的中。10分毎に休憩。
「Keep it up!Hang in there!」と励ますが効果なし。


 途中で何度も、「We shoud return to the base.」といったが彼いわく
「I won't stop climbing for anything all the world. 」
仕方なくあたしは 「Everything work out all right ! 」

  まぁー、明るいうちにに下山できればエエなぁーんて考えていた。お腹が減ってきたのでランチタイムとする。予定は当然山頂でランチだったが・・・。 おにぎりとサンドイッチがメインだ。あったかぁ~いコーヒーが旨い。
「Rice ball is very good ! 」変な外人だ。昼食もそこそこに出発。

 休憩、休憩・・・。あたしは休み疲れた。それにしても Mr.G はよく頑張る。遅いが着実に高度を稼いでいる。マイペースで休みながらだが根性がある。
まさに「 I don't give up ! 」

P1070090.jpg

P1070121.jpgP1070126.jpg

 ようやく至仏山頂に到着する ―14:30。
なんとなんと、登りに4時間以上費やしている。ヤバー。ここでまた大休止。オレンジが旨い。ツェルト、コンロ、水、食料、ヘッデン等ザックに入ってるので遭難することはないだろう。
お天気も申し分なし。彼は空身であたしは二人分の荷物を背負っている。トレーニングと思えばまた楽しいもんだ。上右画像は日光白根山だろうか?。
ガスの合間に尾瀬ヶ原、燧ヶ岳、日光連山、会津駒ヶ岳、谷川連峰など俯瞰できる。久しぶりの圧巻!絶景!コメントなぁ~し。

 ↓ 山頂から派生している山稜だ。北に延びているが歩いてみたい。
登山道はなさそうだが、ナイフリッジになっていて面白そうだ。

P1070109.jpg

 3時過ぎに下山開始。鳩待峠に向けて Go!
↓ 山頂のスグ隣に小いさなピークがある。
北峰、南峰と言ってもエエのとちゃう。この辺りはなかなかの山容だ。

P1070130.jpg

P1070133.jpg  ← 小至仏山を目指す。岩がゴロゴロしている稜線を辿る。
この岩稜地帯で Mr.G が転倒。怪我がなくて良かった。浮き石に乗っかったようだが疲れているとバランスも悪くなり体勢も立て直せなくなる。
ここで足を骨折でもしたらヘリコプターの要請だ。兎に角、遅くても良いから無事に下山出来ればエエ。

「Be careful not to slip and fall down.」
「Look out ! Keep it up!Hang in there ! 」

 午前中は雲一つ無かったが この時間になるとガスが出てきた。
↓ 振り返ってみれば至仏山の山容が立派だ。
北面は荒々しいが他は穏やかな姿をしている。

P1070134.jpg

P1070139.jpg ←小至仏山に着いた―3:30。
山頂は狭いが展望は良い。ゆっくり休憩してから下山開始。明るいうちに鳩待峠着はもう諦めた。安全のため徹底して Mr.G のペースで降りることにする。小至仏山直下に休憩用ベンチがあったが通過。笠ヶ岳方面分岐を過ぎ、小湿原に入る。7月頃なら花が咲いてきれいなところだろうが今は枯れ草の野原。

 ところどころに水溜まりがあるが・・・。オヤマ沢源頭を過ぎると左に大きな平らな岩がある。トカゲ岩と呼ぶそうだ。当然、Mr.G は休憩を要求。またまた、大休止。

P1070141.jpg 仰向けになって流れる雲を見るのもエエもんだ。ここから少し下ると樹林帯になる。ガスの中、一路鳩待峠へ。途中、一度も休憩の要求は無かった。薄暗くなってきたので必死に下ったようだ。鳩待峠に到着。真っ暗になった。後、10分遅ければヘッデン出していた。
無事に下山、一安心―5:40。


 Mr.Gがへたり込んで「 I'm so tired. I can't take another step. 」
あたしは 「Well done ! You did it ! You have a lot of guts. 」

 ところで大変だぁー。バスもタクシーも無い。それどころか誰もいない。真っ暗だしぃ~。朝の混雑がウソのようだ。山荘にお願いしてタクシーを呼んでもらおうとした時、山荘から登山者が出てきて今、タクシーを頼んだとこだという。ご夫婦で先ほど下山したところだということでした。相乗りさせていただくことになりフント助かった。戸倉の駐車場まで約12~3 Km ほどあり7時過ぎればゲートが閉まるとのこと。なんとか今日中に帰れる。エかった。もっともタクシーがなければこの山荘に一泊するだけのことだがね。

 反省、ランチを食べたあと、引き返せば明るいうちに下山できた。天候悪化の兆しがあれば当然戻っていたネ。また、Mr.G の執念に敬意を払い過ぎたかも。山頂を踏ませてやりたかったのも事実だが。
怪我もなく Everything is all right!  ハッピーエンドれした。



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黒斑山 2008-8-23 (土) 小雨 [山行記録2008年]


P1070025.jpg 今夏は雨が多いし、暑さも関東はそれほどでもない。天気予報は雨模様。回復を期待して決行となった。いつもの会の月例山行だ。
今回対象となる黒斑山と蛇骨岳はいづれも浅間山の外輪山であり、浅間山半径4㎞以内立ち入り禁止区域の圏外となる。
現在は浅間の活動も沈静化しているため火口から数百メーターまでOKのようだ。

 当然自己責任という便利な言葉が付きまとうが・・・。いつか機会があれば火口を覗いてみたいものだ。勿論、自己責任でだが。
 
 関越道、上信越道を我々のバスは走り、小諸ICから車坂峠へ。高峰高原ホテル横の無料駐車場でいつものように体操。過去、幾度か訪れたこともあり懐かしい場所だ。雨はたいしたこともないが雨具を着込み出発-9:20。
Tシャツ1枚の上にゴアーテックスの雨具でちょうど良い。暑くはないのだ。指先など冷たくて手袋が欲しいほどだ。

 駐車場あたりの標高が約2000Mほどだからあったりメーか。表コースを登る。良く整備された登山道である。尾根上に小ピークもあ適度に下りも混じり快適な道だ。途中赤茶けた溶岩石のガレ場などもあり変化に富んでいる。視界は20M程だろうか全く眺望なし。展望がよさそうな場所が多いが残念である。

 トーミの頭に到着。トーミは遠見のようである。東側が外輪壁のためスッパリと切れ落ちているはずだが全く見えない。本来なら「怖ワァー」の声が聞こえるはずだがなんの反応もなし。見えないことはエエことだ。

P1070030.jpg トーミの頭から外輪山の稜線を北へ30分ほど辿ると黒斑山山頂に到着
-11:10。本来は真正面に大きく浅間山がデーンとあるはずなのだが・・・・・。
さほど広くない山頂で昼食。まだ真夏なのに寒い。雨の2400Mじゃこんなものかと納得。昼食もそこそこにして蛇骨岳へ向かう。右に外輪壁を見下ろし北方向へ。


 登山道の右側は切れ落ちていてその向こうに浅間山が・・・今日は想像の景観だ。といっても地図を読むと黒斑山からは浅間山(2568M)の手前の前掛山(2524M)しか見えないはずだ。前掛山の高さが浅間山を遮っているのだ。

 鬼押し出し方面からは外輪山がないため浅間本来の姿になる。もっとも黒斑山から見る前掛山の姿も写真で見れば浅間山とそっくりだし、前掛山を含めて浅間山でもノープロブレムだろう。蛇骨岳からは浅間山の左側が望めそうだ。天気がよければそのあたりを確認したかったのだが・・・。
30分程で蛇骨岳山頂-12:10。

P1070035.jpgP1070040.jpg

P1070046.jpg

P1070048.jpg 蛇骨岳の頂上は高山植物のお花で一杯だった。本日、唯一の収穫だ。
このあたり、蛇骨の名通り稜線がゴツゴツうねっているようだ。
なぁーんも見えんのでスグに下山開始。中コースの樹林帯を下山。
駐車場着-14:10。



 女性会員のUさんがバスから冷えたスイカを取り出してみんなに振る舞ってくれた。本日最高の収穫だネ。疲れた身体に甘いジューシーなスイカは堪えられない。旨かった。前回はトウモロコシ、今回はスイカ。ありがとさんれ~~す。

 今回は本当の絶景、圧巻、コメントなぁ~~しを期待していたのだが残念だ。11月末頃の新雪直後に前掛山に行ってみよう。素晴らしい景観が堪能できるかもしれない。それとも来年の会の月例山行にしてもエエかもネ。



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荒船山 2008-7-19 (土) 晴れ [山行記録2008年]

P1070002.jpg いつもの会の月例山行だ。雲は多いがまぁまぁのエエ天気だ。もう梅雨が明けてもいいはずだが・・・。関越道、上信越道を走り、下仁田ICから内山峠登山口へ。
車内で女性の会員Uさんから茹でたトウモロコシをいただいた。早起きして朝、出発前に茹でたのこと。甘さが格別で、全員ありがたく賞味して大満足れした。
チャーターバスはありがたいものだ。

 ウツラウツラしているうちに登山口に到着。今週タイから戻ったばかりのせいか兎に角眠い。途中、車窓から荒船山の特異な偉容が見え隠れしていたが眠たさのためシャッターチャンス捉えられず。まぁー仕方ないか。しかし、いつものことだが、登山対象の山というのは撮りにくいというか難しい。

 朝が早いので眠い。気が付けばバスは登山口だし、帰りもバスはあれよあれよのうちに射程圏外を走っている。一人の場合は自分の気に入ったところで車を停め、自由に撮れるのがうれしい。

 駐車場で体操後8:40出発。
この時期にしては暑さもたいしたことなく、爽やかな風も感じられる。登山道はところどころで崩壊している。危険の程度も考慮しなければならないが、完全に整備された登山道より台風などの自然災害により崩壊した登山道にエスケープとしての踏み跡がつけられているのも悪くはない。

P1070004.jpg

P1070005.jpg
 艫岩到着10:20。
展望台は本日のメーンイベントとなる。下はスパッと切れ落ちていて高度差約150mほどはあろうか。クワバラ、桑原!ブッシュが多くて登攀向きでばなさそうだがルートは開拓されているのだろうか。遠望は効かないが雄大な眺望だ。空気が澄んでいれば北アルプスなども見えるはず。風が爽快で気持ちがエエ。

 これだけでも来た甲斐がある。久しぶりの圧巻、絶景、コメントなしれ~す。艫岩とはまさに船の船尾。船首が経塚山となる。鯨の尾ひれに例える人もいる。

P1070008.jpg 艫岩から山頂部に続く稜線を辿り荒船山最高点の経塚山へ。樹林帯の平らな散歩道といった感じで疲れも癒される。少しの急登後山頂着11:20。
艫岩展望台から40分ほどだろう。山頂は樹林の隙間から上州の山並みが少し見えるが絶景にはほど遠い。まぁー、低山だから致し方なし。


 昼食を食べていると、なんだか目眩がしている気分になる。身体が揺れている。スワツ、脳梗塞の発作か!ヤバイ、こんなところで・・・。
とかなんとか一瞬そんなことが頭の中を巡ったが、地震だった。

 エかった。カミしゃんに電話して聞くと、震源は栃木方面とかでたいしたことはないとのこと。それにしても山頂の地面に座っているせいか、揺れが大きく感じられる。山頂はおろか山中での地震も初めての経験。かくも平地の感じ方とは違うものとは恐れ入る。

P1070015.jpg 樹林帯の気持ちのエエ山頂を後にして相沢村から三ツ瀬方面へ下山開始。沢の源頭をトラバースし尾根筋を下降するが、結構、急下降だ。標高差1000Mほどを一気に駈け下る。
相沢村落の手前で飲んだ沢水がとっても旨かった。上部に山小屋等の施設もないので安心して飲んだ。自然の水は優しい。気分的なものだろうけれど。

 相沢村からはアスファルト道路を延々と三ツ瀬まで歩く。でも素朴な集落の佇まいが好ましい。車の通行もなく長閑な風情だ。花も心を和ませてくれる。

P1070018.jpgP1070019.jpg

 程なく三ツ瀬バス停へ到着15:00。
待機していた我らのチャーターバスに乗り込む。低山で、この時期だし、相当な暑さと覚悟して出かけたがそれほどではなく却って快適な爽やかさだった。
低山の宿命だが、登り下りの展望はなく山頂部も樹林に囲まれている。が、艫岩展望台からの俯瞰はそれを差し引いてもお釣りがくるほど絶景だろう。
低山としてはネ。下仁田の温泉にでも入れれば言うことなしだが・・・。



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赤岳、阿弥陀岳 2/2 2008-6-2 (月) 曇り [山行記録2008年]

1/2より続き

 地蔵の頭から見た赤岳と展望荘。なかなか均整のとれたエエ姿だ。
八ヶ岳の主峰にふさわしい。なにより堂々としている。
2899メーター、立派なものだ。圧巻!絶景! ↓

P1050408.jpg


↓ 地蔵の頭から見た中岳と阿弥陀岳。2805メーター、赤岳にヒケをとらない。
コメント無し!

P1050420.jpg

P1050421.jpg 地蔵の頭を12時過ぎに出発。おにぎり3個とサンドウイッチ、コーヒー、お茶、オレンジ・・・。ウッソー、なんでこんなに食べたんだぁー。ウエイト逆戻りも当然れ~す。グルシィー。マジに赤岳の登りはきつかった。ハーハー、ゼーゼー、汗も出ます。
←北峰に建つ頂上小屋が見えてきた。


 下の画像は南峰から見た頂上小屋だが、よくぞこんなところに建てたものだネー。明日、天気がよければ今夜ここに泊まって星空を堪能したかったのだが、携帯の天気予報によると今夜から雨60 %だと。残念だが通過することに決定。

 頂上はなんだかんだと、いろんなモノが立っている。
何故かというと赤岳山神社が祀られているのだ。山岳信仰の対象だネ。日本の高山は殆ど山岳信仰の対象になっているんでないか?。
頂上からの眺めは圧巻!絶景!とはいかないが、阿弥陀岳、権現岳、横岳、硫黄岳の眺望は良い。南北中アルプスは見えないし蓼科山もガスに隠れている。
何となく空気も湿り気を帯びてきたようだ。

P1050426.jpgP1050427.jpg

 下降開始。ガスが出てきたため慌てたのだろう。途中の分岐を権現岳方面に入ってしまった。急下降しないのでスグ気が付いたが、ガスが出ると間違いやすい場所なのかもなぁー。視界が良ければ中岳、阿弥陀岳を真っ正面に見て下ればエエだけだが。文三郎分岐まで一気に駆け下りた。

 ↓ 赤岳の西面だ。頂上小屋の屋根がちょっぴり見える。

P1050466.jpg

 文三郎分岐から見る中岳、阿弥陀岳はいつ見てもエエねぇ~。

P1050442.jpg

P1050460.jpg ←権現岳だ。キレットもあり、面白そうな山だ。山容も立派だし、冬季は厳しそう。観音平に駐車場があるようだが、編笠山経由で登り約5時間半。
文三郎分岐からコルまで下り中岳に登る。見た目よりハードだ。お昼のオニギリがまだ効いているのか、そろそろ疲れが出てきたのか?。
中岳頂上からの眺めは絶景だ。

 頂上は広いので天気が良ければ昼寝に最適。遭難碑がいくつかあった。
阿弥陀北稜、北西稜など冬季のバリエーションで逝ったか、中岳沢の雪崩れか
・・・合掌。

 ↓ 下 左の画像は中岳頂上から見た赤岳。 ↓ 下右の画像は阿弥陀岳。

P1050468.jpgP1050472.jpg

P1050487.jpg 中岳を駆け下り阿弥陀のコルへ到着。帰路はここから中岳沢を下降予定のためザックをデポし空身で阿弥陀岳往復することにする。デジカメ以外、全てデポ。小屋泊まりを予定していたのでザックが重いのだ。空身はフント楽だネェー。
途中から見上げた阿弥陀上部は迫力ある。
下の画像は南陵かなぁー。


 阿弥陀は大昔も含めて登ったことはありましぇん。しかし、明らかに赤岳より傾斜がある。特に下部の梯子より少し上あたり、冬季は手こずりそう。凍っていたらの話れすが・・・。

 一般ルートだけれど冬季はクワバラ、クワバラ。赤岳のほうがエエ。あたしの対象は文三郎尾根となる。
冬季、凍っても傾斜が緩いし埋もれてなければ階段も利用出来るので単独でも何とかなるだろう。阿弥陀と較べれば赤岳直下の登りもたいした事はない。なんだかんだと考えながら阿弥陀岳頂上へ。GO.

P1050488.jpg

P1050493.jpg 阿弥陀岳頂上着。ガスってる。背景は赤岳。山頂は広い。冬季ホワイトアウト時、方向が解らんと怖わぁ~。山頂は平らだが周り全部切れているようだ。
しかし、天気が良ければ絶好のお昼寝ポイントれす。ガスのため視界不良だし、寒くなってきたし、ザツクは下に置いてきた・・・山頂に留まる理由は無し。
一気に駆け下りる。あたりまえだがザックは無事だった。大昔、黒部別山で熊に荒らされたことがあったのだ。そういえば地蔵尾根の登りから誰にも会ってない。月曜日は下山する人はいるが入山する人は少ないのか?。梅雨だし、入山している人もこの時刻には南沢か北沢を下山しているのだろう。

 行者小屋への下降路は阿弥陀の山腹をトラバース気味に付いているようだが、この時期は登山道より雪渓のほうが早いし快適なのだ。スグに沢芯に入る。ステッキじゃグリセードも上手くできないが、半分滑りながら駆け下りる。
久し振りの雪渓下りを楽しんだ。

P1050505.jpg

P1050504.jpg 沢の上部は傾斜がキツイ。冬季、このあたりで雪崩れが多発する。阿弥陀の山腹からの雪崩れが怖そうだ。冬季利用するにしても右岸の樹林帯に沿って下降となるのかなぁー。いずれにしろ、冬季はとってもオットロシイ場所でしょう。快調に飛ばしていくと行者小屋の取水口が見えてきた。この辺りから時々雪を踏み抜く。膝上までスボット潜る。

 トレースを探しながら踏み抜かないよう慎重に歩く。沢に水が出てきたので、右の樹林帯に入る。このあたりも慎重に足を運ばないとズボットなる。まもなく行者小屋に到着。
中岳沢の下降は気持ちがエエかった。時間短縮できたので行者小屋のベンチで大休止。小屋の周辺には誰もいない。オレンジ1個とチョコレートを補給した。疲れはないが足が少し痛くなってきた。腿と脹ら脛が痛む。ストレッチをして美濃戸に向け出発。

 南沢に入り樹林帯の雪道が終わったあたりで、また足が痛くなった。薄暗くなってきたので標識布や踏み跡を見逃さないよう注意して下った。途中で、離れてはいるが鹿数頭発見。この時期、日が長いので助かる。

 美濃戸着、5時半だ。まだ充分に明るい。でも樹林帯の中は薄暗い。足の痛みもたいしたことなく無事終了。結局、地蔵尾根の登りからここまで誰にも出会わなかった。でも、静かな山行が出来て感謝だ。朝、3時半起床で帰宅が9時過ぎ。往復を一人で運転。年寄りにはフントきつ~ぅぅぅい。
でもネェー、冬山と較べればハイキングみたいなものかもしれん。

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赤岳、阿弥陀岳 1/2 2008-6-2 (月) 曇り [山行記録2008年]


P1050342.jpg 急に高い山に登りたくなった。手っ取り早いのが八ヶ岳だろう。今日一日ぐらいは天気が持ちそうなので急遽出掛けた。平日は車も空いていて 7時過ぎ、順調に美濃戸着。前回、車の底を擦った林道も今日は何故か快適に通過。とりあえず、一日分の駐車料金1000 円を払い出発する。
一応、計画は日帰りだ。曇ってはいるが雨になるような感じではない。

 南沢から登ることにする。時間も充分あるので途中から沢を忠実に辿ることにした。

P1050347.jpg 右岸左岸と渉り歩く。ここ数日の雨のためか水量が多い。一時間ほど歩くと綺麗な滝が出てきた。
傾斜は45度程度か?。 勿論、滝の名前など解りましぇ-ん。直登は濡れそうだしここで神経使うことも無いだろうと、断念する。でも、なかなか綺麗な滝だった。もっと上流には南沢小滝、大滝があるがこの辺りで登山道に戻ることにする。
ここで地図を取り出して見ると登山道は右岸を巻いている。左急斜面を木に掴まり登っていくと登山道に出た。緩やかな沢沿いの道をのんびり歩くのも気持ちがエエ。途中、仕事のメールなどで30分のロスタイム。

 一人の山行は気儘に出来るから止められない。横岳の稜線が見えだした。大同心もよく見える。

P1050349.jpg この辺りは沢が伏流水になっていて、広河原と呼ばれている場所なのだ。
ここから道は左岸の樹林帯に入る。
雪道になるが問題なし。鹿が数頭前方を横切った。相当離れている。警戒心はカモシカと違い強い。ほどなく河原に出たところで赤岳も見えてきた。
行者小屋も近い。

P1050351.jpgP1050354.jpg

P1050363.jpg  ←行者小屋だ。背景は大同心。小屋の前で小屋番のお兄さんがバイオリンを奏でようとしていた。左テーブルの上にバイオリンが置いてある。なかなか粹なことをするネ。南沢でのんびりし過ぎたので、休憩もそこそこにし、地蔵尾根に向かう。緩やかな樹林帯を登っていくと急登になる。
文三郎尾根より傾斜はキツイ。省エネ登山道だ。左に横岳の西壁が見える。

 大同心の向は硫黄岳だ。樹林帯は上部まで、まだ雪が残っている。直登したりトラバースしたりで楽しめる。

P1050378.jpg

↓ 地蔵尾根上部から見た中岳と阿弥陀岳。まだ、樹林帯の上部は新緑萌えるとはいかないが、この梅雨が明ける頃には雪も消え本格的な夏山だ。夏山は好きだが人が多いので敬遠気味。あたしにとって、一番エエのは晩秋か初冬の平日だろう。

P1050380.jpg

P1050387.jpgP1050389.jpg
 地蔵尾根上部にお地蔵さんがある。
この辺りが一番傾斜の強いところだ。
最上部は細いリッジ状になっているが、初冬の雪では問題なさそう。
2月、3月の雪壁では雪質次第?。
キックステップが効く程よく締まった雪なら最高。

 誰か連れて行ってけれ~。一人じゃ、怖いけんネー。それにしても、この辺りのザレ場は風化のためいつか、大きく崩壊しそうだ。

P1050404.jpg

 ↓ 地蔵の頭だ。背景は横岳から硫黄岳の稜線だ。お地蔵しゃんの赤い色が目に染みる。先程、携帯でニュースを見たら今日から梅雨入りだそうだ。でも今日一日は大丈夫だろう。西の空も明るいし、風もなく穏やかな登山日和だ。まだ11時過ぎだが本格的にお昼ご飯とする。といってもコンビニのおにぎりとサンドイッチだ。コーヒーを湧かして飲んだりしていたらまたもやタイムオーバー。
まぁ、エエっか。

P1050403.jpg

2/2に続く




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