SSブログ

傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

山行記録2012年 ブログトップ

日光白根山 2012-12-18 (火 ) 曇り時々小雪 [山行記録2012年]


DSC_3325.jpg

 今年も残り少なくなった。大した山も登らないうちに一年が終わってしまうと思うと、居ても立ってもいられなくなった。この時期、少し手ごたえのある山で近いとなると・・・。色々とあるが、冬にも、幾度か登ったことのある日光白根山となる。独りで入山するため荷物が多くなるのは致し方が無い。ツェルト、燃料、食料・・・勇ましいもので一日、二日のビバーク覚悟と決意した。朝、四時に出発と考えていたが、久し振りの冬山のため準備に手間取り五時になった。

 沼田で関越高速を出て金精峠を目指す。丸沼のスキー場辺りから真っ白な圧雪道路となる。車は新車だしタイヤもブリヂストンのブリザック。何の不安も無く走れるのは嬉しい。菅沼茶屋に着いたが雪が多くて、とても駐車場には入れない。閉鎖された茶屋の道路脇に少し整地された場所があったので、止むを得ず駐車させて貰う。出発ー8:30。

DSC_3335.jpg

 トレースはしっかりと付いているが、雪が被っていて足跡は付いてない。昨日、今日と、誰も通ってないようだが、踏み固められているので歩き易い。沢筋を離れて傾斜が強くなったところでアイゼン装着。雪が多くなり滑りやすい。

DSC_3338.jpg

 樹林帯は雪が多い。赤テープが埋まりそう。吹き溜まりや崩れた雪で、時々、トレースを見失い時間をロスする。小雪が舞うが風もなく暖かい。音が全く聞こえない。風が無い日の雪山特有の世界が展開している。


DSC_3340.jpg

DSC_3350.jpg

DSC_3353.jpg

 谷筋がせり上がってきたあたりからトレースが消えた。弥陀ヶ池は近いはず。ラッセルは膝程度なので問題なし。やがて雪原が見えてきた。
弥陀ヶ池到着-11:00。

DSC_3360.jpg

DSC_3369.jpg

 辺りは静寂な無音の世界。ここまでは至極順調に来た。一服後、次の行動を画策する。ワカンは車に置いて来た。軟弱な精神だからワカンが必要なら引き返す予定で出発した。

 昨夜は一日、二日のビバーク覚悟と思っていたが変わり身が早すぎる。一昨年はワカンなしで独りでラッセルし登頂したものだが、今日はそんな元気は無い。先に進んだと仮定して、弥陀ヶ池のラッセルは膝程度で問題ないが、本峰の山腹から尾根筋のラッセルは腰以上はありそうだ。ルンゼの取り付きまで二時間以上掛かりそうだ。ルンゼは雪が締まっているとしても、この雪の状態では表層雪崩も怖い。ルンゼと岩陵で約一時間、計三時間から四時間が必要。夏期ならここから一時間もあれば山頂なのだが・・・。下山にも二時間以上は必要となると、到底、明るいうちに車まで戻れそうにない。ここでフッと温泉が頭をよぎる。こうなれば、何の躊躇も無くここから戻ると決定。

 雪を固めて三脚代わりにし、セルフタイマーで自分の記念写真を撮った。本邦初公開かもしれない。どこかの山で出会ったら声をかけて頂ければ嬉しいです。時間があるので近辺を散策したり、仰向けに雪の中に倒れたり、独りでの雪遊びは楽しいものだね。これだから独りの雪山は止められない・・・。

過去の日光白根山 ↓
http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2010-12-16
http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2009-12-13

DSC_3377.jpg

DSC_3378.jpg

 下山となれば気楽なものだ。トレースは残っているし、小雪も止み風もない。歩いていると寒さも感じない。雪が段差を隠しているので夏道より歩き易いかもしれない。時々、ズボッと膝まで落ち込むのを警戒するだけ。こんな所で捻挫でもしたら面倒なことになる。この界隈は携帯が通じないので困る。ツエルトでビバークが現実のものになってしまう。桑原・クワバラ・・・。

 道路も数日後に閉鎖されるし、来年四月までこのルートは誰も入らない。考えてみるとオッソロシイです。それにしても下りは楽だ。一時間半も掛からない。体力、気力は充分残っている。敗因はワカンを車に置いて出発したことだが、それ以前に出発時間が遅すぎる。まぁ~、出発時に、この結果は想像していたので想定内となる。雪道のドライブを楽しみ白根温泉へ・・・

DSC_3385.jpg

DSC_3387.jpg

DSC_3393.jpg 無事に帰れて感謝・感謝。独りの雪山は楽しいが、それなりにリスクもある。ここは慣れた山塊だが侮れない。途中で引き返したが、久し振りに緊張感を味わえ楽しかった。

 独りでの雪山・・・人にはお奨めできないが、あたしには大きな喜びを与えてくれる。日頃、軟弱な生活を送っているあたしにとっては、独りでの雪山は最高に貴い行為だ。自分の強さも弱さもハッキリと分かるし、自分で自分を誤魔化せないのが気に入っている。今日は臆病な自分を感じた。吹雪いてもいないし、体調も悪くないのに途中で引き返した。山では臆病なほうが良い。次の糧になればそれで良い。



 独りでの冬山は自分と語れる楽しさも与えてくれる。山の中を歩きながら複雑な思索は出来ないし、しょうとも思わない。ただ、日頃考えていることを検証することはある。最近、何かにつけ謙虚さが欠けている自分に気が付く時があった。それを検証し、是正したいがための今回の山行かもしれない。あたしの場合、冬山や岩山に入ると自然に謙虚になり思慮深くなる。この状態を日頃の生活に反映し、持続させるために時々厳しい山登りを求めるのかもしれない。

 最近、満足できた山登りはやってない。来年は是非やりたいものだ。対象は夏の剣岳の雪渓・・・だが、老化による体力、気力の衰えも考慮せねばならない。まぁ~、健康ありきでの夢だネェ~。こんな老人に誰か付き合ってくれる人いないかなぁ~。


ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

鍬柄山(くわがらやま) 2012-12-15 (土 ) 曇り時々晴れ [山行記録2012年]


DSC_3205.jpg

 今日はいつもの会の定例山行。忘年山行でもある。午前中は山歩き、午後は温泉と忘年会。至福の一日となりそうだ。ここ数年、忘年山行はこの赤城・榛名の山塊が定番となっている。午後の温泉と宴会も定例行事として定着している。真に喜ばしことだ。昨年は赤木の最高峰、黒檜山( くろびさん1828m )。今日は赤城外輪山の鈴ヶ岳(1565m) を目指す。 赤城はカルデラ湖をもつ火山で、外輪山には複数の山頂があり、何度来ても飽きないところが良い。

DSC_3321-1.jpg

DSC_3207.jpg

 お天気もまぁ~まぁ~だし、予想より暖かい。今年の冬は寒いし、雪も多いと心配していたが杞憂に終わりそうだ。大沼湖畔から白樺牧場方面に向かうと鈴ヶ岳登山口に到着。道路は一面真っ白。駐車場には我々のバス以外に車は無い。総勢17名、ラジオ体操後出発ー9:00。

DSC_3289.jpg

 登山道は南面なので雪も少なく歩き易い。雲が多いので展望はそこそこ。

DSC_3221.jpg

DSC_3278.jpg

 鍬柄山山頂(くわがらやま1560m )に到着ー10:00。
真正面に大沼を挟んで昨年登った黒檜山か見える。大沼も全面結氷しているようだ。上空にはヘリコプター。長閑な情景だ。曇ってはいるが、暖かく風もない穏やかなお天気で気持ちが良い。鈴ヶ岳も樹間越しに見える。ここから往復しても一時間強といったところだろう。ただ、標高はこの鍬柄山より僅か5m高いだけで展望も大して変わらないとのこと。温泉と宴会が待っているのにこれ以上、労することは無い。下山開始と決定。誰も異存は無かった。

DSC_3253.jpg

DSC_3298.jpg

 下山して赤城山の麓にある『見晴らしの湯温泉』に直行。予定より一時間以上早いので温泉三昧で過ごす。露天風呂が最高なのだ。恒例の宴会後帰途に就く。至福の一日だった・・・感謝・感謝。


ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

赤久縄山 2012-10-20 (土 ) 晴れ [山行記録2012年]


DSC_2848.jpg

 いつもの会の月例ハイキング。今日は赤久縄山(あかぐなやま)。この西上州の山々では一番標高が高い。と言っても 1522m だ。全山紅葉を期待して出掛けたが、少し早かったかもしれない。一昨年の四月にも訪れたが、前夜、降った春の雪のため、登山口のある栗木平まで車が入れなかった。今回は再トライとなる。

DSC_2850.jpg

 栗木平登山口出発ー8:50。
登山口の近くで見かけた立派な廃屋だ。狐や狸が住んでいそうな佇まい。夜は少し怖そう。

DSC_2859.jpg

 山全体が秋の色に染まるには少し早かった。見頃は1~2週間後かも。

DSC_2868.jpg

DSC_2874.jpg

DSC_2862.jpg

DSC_2881.jpg 登山口から10分程登ると早滝分岐に到着。早滝見物は帰路に予定し、先に進む。急な山腹を登り、鉄塔を目指すと御荷鉾(みかほ)スーパー林道に出た。
マイカーならここから山頂まで歩いて約30分。下から2時間も費やして登ってきたのに・・・。
手軽に山を楽しみたい人にとってはありがたい林道だ。もっとも我々の乗ってきた中型の観光バスは通行不可のようだ。

 紅葉が特に好きと言う訳ではないが、春の桜の花と同じで落葉前の美しさに一種の共感を覚える。あたしの感性は平均以下だから、これは日本人独特の感覚かもしれない。もっとも全ての樹が落葉直前に美しいと言うものでもない。紅葉しないで茶褐色に枯れる葉もある。

 何故、広葉樹の多くが落葉する直前、こんなに美しい色に染まるのだろうか。美しいものに理屈は要らないけれど。太陽の穏やかで柔らかな光線が当たると黄色の葉っぱが輝く。見上げるとポツポツと開いた穴から秋の冷たそうな青空が覗いている。明るい光の中で観る紅葉は、それだけのために出掛けるに十分な悦びがある。

 鉄塔から気持ちの良い尾根道を約30分辿れば一等三角点のある赤久縄山山頂到着ー11:30。

 昼食休憩だ。山頂は広い草地で、休憩するにはうってつけの場所と言える。周りには低い灌木があり展望はいまひとつだが、東面には御荷鉾山、南面には両神山や秩父の山並みが開けている。

DSC_2888.jpg

DSC_2895.jpg

DSC_2872.jpg

DSC_2934.jpgDSC_2901.jpg

DSC_2905.jpg

DSC_2924.jpg 帰路は往路と同じ道を辿る。分岐に荷物をデポし早滝に立ち寄る。早滝は落差20Mほどの姿の良い小さな滝だ。早滝見物後、約30分ほどで栗木平登山口に到着ー15:00。
穏やかな秋晴れの中で、気持ちの良いハイキングが出来、感謝・感謝の一日だった。

 ハイキング・・・これはこれで楽しいものだが、あたしの好みではない。僅かな汗を掻くだけで山頂に立てる。急な登りも殆どないし、また、多勢で登るため、不安も刺激も無い。歳相応と言われると、納得せざるを得ないのが少し悔しい。老いてもまだ若い感情が残っているのは嬉しいが、反面、精神と体力のギャップに悩まされ焦燥をおぼえることもある。

 老いても山の好みはハッキリとしている。岩山、雪山以外は山では無いとまでは言わないが、それに近い意識かもしれない。単に刺激を求めたいのではない。以前、仕事をしていた頃は自分の体力、知力、精神力、判断力、決断力等の限界は認識していたつもりだが、老いた今は知る術がない。岩山、雪山では、否が応でも自分の限界を知る。山から自分の限界を教えられるとも言える。限界を意識して初めて満足感や充足感を味わえる。因果な性格かもしれないが、これが若い感情だと捉えている。

 でも、こんな自分を誤魔化し納得させる手立ても知っている。スキー・・・。と言ってもゲレンデスキーだけれど。岩山、雪山程ではないが、刺激はそれなりにある。また、体力もさほど必要ではないし、なにより不安要素が少ない。山としては異質的では有るが、学ぶことも多いし、まだ残っている若い感情を処理するにはうってつけと言える。そろそろスキーシーズンが近づいてきた。雪の便りを聞くとわけも無く胸がさわぐ。


ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

北八ヶ岳 2012-9-15 (土 ) 曇り [山行記録2012年]


DSC_2681.jpgDSC_2688.jpg

 四ヶ月ぶりの山登り・・・と言ってもハイキングだけれど。久し振りの懐かしい北八ヶ岳だ。今日は麦草峠から丸山、中山、ニューを辿り、白駒池に下りるコースを予定。お天気はガスが多く、いまいちだが却って涼しくて気持ちが良い。老若男女総勢19名、定例のラジオ体操後、麦草峠を出発ー8:40。久し振りの仲間と一緒の山登り。心地よく足取りも軽い。

DSC_2692.jpgDSC_2696.jpg

 この北八ヶ岳は赤岳を主峰とする南八ヶ岳のアルペン的山容と違って、苔むした原生林に池、湿地帯が点在する。なだらかな登山道を歩いていると時間がゆっくりと過ぎて行く。標高も二千メータ以上あるので涼しくて残暑も感じられない。丸山山頂ー9:40。展望は全く無いので休憩後、高見石小屋方面に向け早々に出発。

DSC_2698.jpg

DSC_2707.jpg

 中山(2496m)で昼食ー11:30。
西天狗岳、東天狗岳が真近に見え、周りには北八ヶ岳の特徴でもある縞枯れ現象の枯木帯も見られる。

DSC_2715.jpg

DSC_2734.jpg

 ガスの晴れ間から天狗岳が時々見えるが感動するような景色ではない。昼食後、早々に出発。中山から10分も下れば天狗岳とニュウの分岐に至る。ここから眺める天狗岳から硫黄岳に続く山並みは絵になりそうだ。ただ、今の季節は何のインパクトも無い只の山風景。日の出、日没、紅葉、雪景色・・・となれば、それなりの努力や幸運が必要だ。あたしの下手な撮影テクを嘆いても仕方が無いけれど・・・。

DSC_2741.jpg

 ニュウの山頂(2351m)だ。幸運にもこの時だけ頭上が晴れ渡った。やっぱり青空は気持ちが良いものだ。山頂からの風景は雄大だ。樹林帯の向こうに、これから下る白駒池も見え、これぞ北八ヶ岳という風景色だ。ただ森が広がっているだけで、これと言って珍しい風景でもないが、太陽の光が当たっているところと当たらないところでは緑の色彩が違い、あたしの貧弱な絵心をも楽しませてくれる。深い森の中に入って苔むした木々を眺めたところで気味が悪いだけだが、このように上から俯瞰すると樹木の命の鼓動が聞こえるような気もする。

DSC_2751.jpg

DSC_2776.jpg

DSC_2768.jpgDSC_2780.jpgDSC_2767.jpg



 白駒の池に到着。特に緑に囲まれた静かな池が好きと言うわけではないが、じーっと眺めていると心が穏やかになる。
日頃は穏やかでないと言うことかもねぇ~。
池の傍に雰囲気の良さそうな山小屋(青苔荘)もありマキが大量に積まれている。夏の山を幾らも登ってないのに、もう秋が来たのかと言う気持ちになり、侘しくもあり一抹の寂しさをも感じる。


ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(3)  コメント(3) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

飯士山 2012-5-19 (土 ) 晴れ [山行記録2012年]


P1010258.jpg

 五月の山だ。この時期特有の目に痛いほどの緑が広がっている。今日は飯士山(1112m) のハイキング。総勢19名。関越道湯沢ICより岩原スキー場へ。小さなスキー場だけれど周りが開けているためか景色が新鮮に感じる。

P1010304.jpg

 スキー場をこの時期歩くことも稀だ。なだらかなスロープが高原となり、吹き渡って来る風にもちょっぴりアルプス的な雰囲気が匂う。ピラミッド状のピークが今日の目的地の飯士山だ。久し振りの好天に心も軽い。出発ー8:30。

P1010260.jpg

 土筆も群生している。可憐な花は岩ウチワというそうだ。スキーを滑っている時、雪面下にこのような愛らしい柔らかな生命が育んでいるとは想像も付かなかった。山を登るものから眺めるものに変えつつある私にとっては大きな驚きでもあり悦びでもある。

P1010275.jpgP1010277.jpg

P1010280---コピー.jpg

 雪で覆われた遠くの山は苗場山だろうか・・・。残雪の山。もうすぐ芽を膨らませ花を開かせる。新しい緑の生命の季節がそこまでやって来た。

P1010287---コピー.jpg

 ようやく頂上直下に到着。眼前には山頂が佇んでいる。山頂らしい山頂だ。今日一番の急登が待っている。北面にはまだ雪も少し残っている。緑と白のコントラストが鮮やかだ。

P1010291---コピー.jpg

P1010301---コピー.jpgP1010296.jpg
 飯士山頂上に到着ー11:10。
気持ちの良い山頂だ。ほどほどの広さに360度の展望・・・
圧巻・絶景コメントなし。山登りの最大の喜びは山頂に凝縮していると言っても過言ではないが、山頂を極める以外にも魅力は多々ある。老いるに従い山頂に辿り付くより麓から山を眺める回数が多くなりそうだ。と言っても、この程度の山も登れないという歳でもないが・・・。

 この時期の里山だって山頂まで辿り付けば、それはそれで楽しいものだし嬉しい。でも何か物足りない。達成感や深い大きな悦びが感じられない。山が高ければ良いと云うことではない。岩壁、岩稜、難コースや積雪期などのシチュエーションが大きな魅力となる。その上、高ければ申し分ないのだが。老いても山の嗜好は変わらないようだ。

 山頂での昼食。いつものパターンだが、お天気が良いので今日は格別に旨い。コンビニで買ったおにぎり2個で一時の幸せに浸れるのだから感謝・感謝。勿論、良い仲間と一緒ということもある。

 そういえば、独りの山は・・・最近独りで山に入った記憶がない。確か、一昨年の暮れの日光白根山が最後の独りの山だった。これからも独りで山に入ることは無いのかもしれない。あれほど独りの山が好きだったのに・・・。
帰路、日帰り温泉(駒子の湯)に入って帰宅。楽しい一日でした。



ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(3)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

那須茶臼岳 2012-4-25 (水 ) 曇り [山行記録2012年]


 今月末で完全に仕事から離れることになった。年寄りがいつまでも図々しく居座っていると害こそあれ、益は何もない。タイミングよく温泉泊まりの茶臼岳ハイキングに誘われた。五月の連休は混むのでこの時期となったようだ。

P1010251.jpg

 途中、那須塩原辺りの桜が満開で楽しめた。明日に少し回して欲しいほどの青空が広がっている。最近、桜を見るたびに来年もまた見ることが出来るだろうかと考える。若かった頃には絶対に考えなかったことだ。自分では返老還童と思っているのだが・・・


L02B0003.jpgL02B0005.jpg

L02B0007.jpg 昨夜は那須温泉でノンビリした。老いるに従い山に向き合う姿勢も変わる。変化したのではなく単に老化しただけのことだがね。濃い湿った朝霧が漂っている。霧が晴れれば青空という感じの霧ではない。当初はいつものように県営駐車場から鳥居を潜り峰の茶屋、茶臼岳のコースを考えていたが、お天気もあまり良くないし初心者も同行しているので往復ともロープウエイを使うことにした。

 ロープウエイは標高で300mを稼いでくれるのでありがたい。山頂駅の標高が約1700mだから山頂駅から200mほど歩いて登れば山頂だ。ごく軽いハイキングだね。霧の中を四、五十分登ると茶臼岳(1915m)山頂に到着した。

 青空とまではいかないがそこそこ視界は良くなった。福島側の山並みが絶景だ。残雪を抱いた朝日岳もガスの切れ間に時々見え隠れする。今年は例年より雪が多く楽しめる。残念なことにデジカメを車に置いてきてしまったので携帯のカメラで撮影するが上手く撮れない。

 この茶臼岳は火山の地熱のため山頂に近づくほど雪が少なくなる。しかし、地熱や火山ガスの影響で樹木も育たないので、1915mの標高に似合わない高山の風景色を持っている。冬季は冬山のトレーニングにも適している。風が強いので侮れないが・・・。

 いつものようにお鉢を一周してから下山開始。約小一時間の散歩だったが楽しかったし満足した。山登りの観点だけから考察すると不完全燃焼もいいとこだけれど、温泉泊まりの山旅という観点からすると文句なく楽しめたし充分満足だ。これからは老いるに従い温泉、山旅に方向転換していこう。山登りではなく山旅だ。当然、冬季は温泉とスキーになる。



ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

妙義山中間道 2012-4-21 (土 ) 曇り [山行記録2012年]


P1010168.jpg

 最近、雨が多い。昨日も雨だった。明日も雨の予報。今日は幸いにも一日中曇りの予報なので決行となった。霧の中、中之嶽神社駐車場出発 ー8:00。総勢17名、お天気のせいか参加者も少ない。霧で包まれた中之嶽神社を参拝し境内から階段を登る。この急な階段は朝の出だしにはキツイ。うつむいて黙々と登る。

P1010170.jpg

 中之岳への分岐を過ぎ第四石門に向かう。今日の予定は中間道と呼ばれている関東ふれあいの道を歩く。山腹を辿るコースで山頂を踏まないのが少し物足りないが、妙義山塊では唯一の安全なハイキングコースだ。

 一昨年辺りから地元の山岳会を中心に鎖等の取替え、追加が行われたと聞いているが、この中間道以外には不用意に入らないほうが無難だと思える。泥壁が多く、クライミングには適していない。また地形が複雑なためルートを見失い易い。入山禁止区域もありオフロード好きには堪えられない面白さがあるが、過去幾たびか死傷者を出しているのが現実だ。

 この山域には過去三回入っているが、この中間道は初めてなので楽しみだ。林の芽吹きも始まり、山全体が春の色に変わるのが待ち遠しいものだ。

P1010172.jpgP1010180.jpg

P1010182.jpg

 霧の中に第四石門が浮かび上がり幻想的な風景色を醸し出しているが、山の異様な感情が噴出しているようで恐ろしくもある。望んでいた訳ではないが、霧の中を歩く悦びをしみじみと教えられた。

P1010187.jpg

P1010193.jpg 大砲岩の麓のようだが、少し形が違うような気もする。途中、ハングした岩の下を潜ったりで面白い。ハイキング道とは言え滑落すれば怪我もするので要注意。この辺りでも晴れていれば観光客が散歩気分で歩いていると聞いている。新緑も良し、紅葉も良し、その上、交通も便利となれば休日には観光客や運動靴程度のハイカーがどっと押し寄せる。一部はその延長で稜線まで入り込む。事故が起こってもなんら不思議ではない。稜線で滑落したら死亡に直結する可能性が高い。

 一般的には危険箇所に掛かっている鎖やロープは補助的な使用に留め、出来るだけ手足のバランスで登りましょうと言われている。しかし、ここ妙義の稜線縦走ルートでは鎖に全面的に頼らなければ登下降出来ない箇所も多々ある。鎖が掛かっているから大丈夫が通用しない箇所も沢山ある。

 一昨年、妙義山系山岳遭難防止対策会議が開かれた。下仁田警察署の提案には、過去に重大事故を繰り返している一部の区域で梯子や鎖を撤去して登山道を廃止したらと言う提案もあったようだ。結果は地元山岳会の反対で、危険箇所に鎖等を追加し、今まで女性に不評だった輪の大きい鎖を握りやすい小さな輪の鎖に取り替える方向で決着が着いたようだ。警察としても鎖の撤去は本意ではないが、遭難救助に掛かる費用や協力を要請する地元山岳会の高齢化を考えると止むを得ない提案だったのかもしれない。

 鎖が撤去されていれば一般のハイカーや観光客は諦めるかもしれないが、あたしのようなへそ曲がりは逆に闘志をを燃やすものだ。撤去して入山禁止にするのか、逆に鎖等を徹底的に追加、整備し安全な登山ができるようにするのか・・・費用の問題もあり悩ましいところだ。いずれにしても自分の体力、知識、技術を認識していることが肝要かと愚考する。

 ハイカーレベルではこの中間道以外には立ち入るべきではない。稜線の縦走路も最近鎖が整備され、以前より安全で楽に歩けると聞いているので、久し振りに稜線を歩いてみょうかなぁ~と思っている。誰か同行者いないかなぁ~。

P1010196.jpg

 「四阿」を通り過ぎ「本読みの僧」に到着。本を読んでいるお地蔵さんが置かれている。一見したところ彫られた石像ではなく、お地蔵さんによく似た岩のようにも見える。まぁ~、どちらにしろお地蔵さんに変わりはないけれど。ちょうど、この中間道の中間点になるようだ。
意味、謂われはホンニャラ・フニャラ~。

P1010206.jpg

 第二見晴台直下で昼食とする。霧も少し晴れてきたようだ。いつものようにアンパン、ジャムパン、魚肉ソーセージのお粗末な食事。

P1010214.jpg

P1010211.jpgP1010216.jpg

 霧のため身体が冷えるので食後、早々に出発。高さ数メーターほどの「大黒の滝」を通過し第一見晴らし台分岐に到着。予定通り「辻」から「大の字」に行こうということになり中間道をそれて標識通り左に向かう。気が付かなかったが「辻」を越えてしまって小さな岩峰を左に巻くことになった。このメンバーでは少しリスクがあるかと感じたが無事に通過。

 先が気になったので先行して偵察に出たが、スグに5~6メーターの垂直下降、10メーターほどの壁のトラバースが待ち受けていた。真新しい鎖が掛けられているが、このメンバーではとても無理と判断。どうやら「奥の院」直下まで来てしまったようだ。

 引き返す途中、「辻」と思われる場所に標識があり、よく見ると右方向に「大の字」と書かれた跡があった。字が塗りつぶされていたので右分岐に気が付かなかったのだ。少し偵察してみたが倒木や斜面の崩壊でこのメンバーでは通過困難と判断。

 中間道まで引き返して標識を確認したら右方向「大の字」の下に豆粒のような文字が書かれていて、通行不能となっていた。標識に全幅の信頼を託すのも良くないが通行不能の明確な注意書きは必要かもしれない。勿論、誰がいつやるの??経費は??などの問題があるがね。

 そもそもこの登山道は誰が管理していてその経費は??管理責任の範囲は?? いずれにしても自然が相手だけに最終的には入山した者の自己責任となるはずだ。過去、悪意に曲げられた標識に従い遭難した例もある。・・・考えさせられる一件だった。

P1010212.jpg

 中間道から下山に掛かる。眼下の「もみじの湯」辺りの桜が綺麗だ。左方向には「大の字」も見え楽しませてくれる。

P1010220.jpg

P1010231.jpg

 無事に下山。感謝・感謝。道の駅周辺も桜が満開に咲いていた。今年、何度目かの桜見物だ。あたしにとって、こんな年は珍しい。最近、何故か知り合いや友達が癌や病気で倒れた。たった一人の弟までが癌で大手術をした。年回りでもあり運命でもあるが、桜を見るたびに来年も元気で見られるようにと願っている自分が愛しい。

過去の妙義山の山行記録 ↓
 http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2009-11-07
 http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2009-12-17
 http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17

P1010221.jpg



ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

槙寄山 2012-2-18 (土 ) 晴れ [山行記録2012年]

 今日は低山冬山ハイキング。久し振りの奥多摩だ。総勢16名。バスは圏央道あきるのICから五日市駅、檜原村を過ぎ仲の平登山口へ。登山道は数馬集落の端から始まる。北面のため日陰には雪も残っている。冬枯れの雪道を歩ける自分の幸運に感謝・感謝。

P1000424.jpg

 大岳山も特異な山容を見せている。大きな立派な姿だ。目に痛いほどの緑の季節の山も良いものだが、この季節の枯れて寂寞さを感じさせる山容も捨てがたいものだ。

P1000421.jpg

P1000428.jpg

 今日は今年初めての山行だ。振り返ってみると昨年は一度も独りで山に入らなかった。今年もたぶん独りで登ることはないだろう。気力、体力の衰えもあるが、以前のように立ち向かっていく情熱が失せてしまった。心境の変化とも云える。山を登る行為に心の中の何かドロドロしたものを吐き出していた自分が懐かしい。

 昨年の三月頃から心中が穏やかになったようだ。東北大震災の影響もあったのかもしれない。勿論、頭の片隅では穂高や剣なぁ~んて想ってはいるが、夢・幻だネ。仲間と低山をハイキングしているのが相応しいと思えるようになってきた。

 情けないとも悲しいとも思わない。淡々としたものだ。自分では第三の人生を歩み始めたと考えている。人生いろいろ、人それぞれ・・・山に登るも良し、麓から山を眺めるも良し。

P1000435.jpg

 分岐を右に折れるとまもなく槙寄山(まきよせやま1188m)山頂に到着。南側は開けていて富士山が正面に鎮座している。いつ見ても飽きることの無い佇まいだ。山頂は広いが風が冷たいので早々に退散。まだ時間も早いので笹尾根を笛吹(うずひき)に向かう。予定通り笛吹峠で昼食とする。

 峠から下山開始。北面の尾根筋を下るが、雪が凍っている部分もあり歩きづらい。いつものように雪の多い箇所を選んで歩くが雪の下に氷が隠れていて少し手こずった。でも、良いも悪いも含めて雪道は楽しいものだ。午後2時過ぎに笛吹の登山口に無事到着。穏やかなお天気で幸せ一杯の一日だった。

P1000443.jpgP1000449.jpg



ポチットオネガイ

旅行・観光(全般) ブログランキングへ

nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
山行記録2012年 ブログトップ