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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

山行記録2011年 ブログトップ

赤城黒檜山 2011-12-17 (土 ) 曇り [山行記録2011年]


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P1000248.jpg 今日は毎年恒例の忘年ハイキング。参加者は19名。師走のためか、参加者が少ない。午前中に赤城黒檜山(くろびさん)を登り午後は温泉と宴会を予定している。赤城山は複数の山の総称で最高峰が黒檜山(1828m)となる。午後の宴会に間に合うように最短コースを選ぶ。バスは大沼を目指して登るが鍋割山の麓辺りから道路が真っ白、おまけに吹雪いている。

 チェーンを付けて兎に角行けるところまで行くことになった。バスはヨタヨタと赤城神社を過ぎ大沼湖畔の黒檜山登山口に到着。雪は止んでいるが風が冷たい。冬山ハイキングとしては絶好の雪だ。気温も低く降ったばかりのせいかサラサラと乾燥した雪だ。アイゼンは必要ないが、付けたい人には付けて貰う。全体的に雪山装備としては少しお粗末だけれど、ハイキングだから、まぁーエエ。状況によっては引き返せば良い。体操後出発―9:20。

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 岩に雪が付着しているので歩きにくい。霧氷がこの上もなく素晴らしい。やっぱり雪山はエエ。出発後30分ほどで落伍者が3名出た。一本道だし20分程で下山出来る地点なので、各自下山してバスで待機して貰うことにする。最短コースのせいか傾斜が強い。積雪数センチというところだろう。鼻水を啜りながら山頂へ。

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 山頂到着10:50分。雪は降ってないが視界ゼロ。ただ寒いだけ。熱い紅茶が旨かった。アイゼン持って来ている人には着けてもらって下山開始。岩の上に雪が付着しているためアイゼンを付けていても注意が肝要だ。

 あたしはアイゼン持って来なかったので、できるだけ雪が深いところを歩く。久し振りの雪山なので楽しみながら下降する。途中、大沼と赤城神社、奥に長七郎山と地蔵岳の絶景が広がっていた。登山口到着―12:15。

 赤城山の麓にある『見晴らしの湯温泉』に直行。露天風呂が最高だった。その後、忘年会で盛り上がるが、これはこれで楽しかった。

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 今年の最終山行となったが積雪があり嬉しかった。しかも前夜降り積もった雪のようだ。気温が低いため足元もぬかるむ事もなく気持ちよく歩けた。久し振りの雪山のため冷たい風も心地良かった。今年の山行は数回で終わってしまった。しかも低山で気楽なハイキングばかりだった。老いの近づきを感じ始めてきたあたしには充分な山行かもしれない。

 気持としては厳しい岩山や雪山に向かっているのだが、別の自分が「もっと楽で安全な山に登れば」と囁く。山に対しての好みははっきりとしているが老いるにしたがい自分の好み通りには行かなくなる。山を止めて麓から眺めるか、もしくは低山ハイキングで我慢することになる。現在の心境では麓から山を眺める事を選びそうだ。



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八海山 2011-09-17 (土 ) 曇り [山行記録2011年]

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P1030979.jpg いつもの会の月例会だ。行き先は八海山。正確には八海山山塊の薬師岳(1654m )となる。八つのピークからなる山頂の手前のピークだから前衛峰とも言える。観光案内書には八海山の八合目となっている。
 関越道六日町ICを出て八海山スキー場へ。ここからロープウエイに乗って山頂駅まで高度約700mを稼ぐ。

 大きなロープウエイで81人乗りとのこと。5~6分で山頂駅到着。それにしても高い料金だ。我々総勢20名。団体割引が適用されても往復一人1620 円也。まぁー歩くことを考えると安いけれど・・・。山頂駅はロープウエイの建物があるだけで殺風景な風景だ。スキー場だから、こんなものかも。近くには展望台がある。山頂駅出発―9:30。

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 修行や信仰のの山らしい雰囲気が漂っている。

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 今日の目的の山、薬師岳。http://www.princehotels.co.jp/amuse/hakkaisan/trekking.html

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 良く整備された登山道を約一時間半登っていくと、ほどなく六合目の女人堂に着いた―10:45。広場に立派な避難小屋もあり気持ちの良い休憩場所になっている。八海山の本峰は見えないが薬師岳が大きく迫ってくる。


 雲は多いが雨の心配はなさそう。暑いけれど、あの真夏の暑さではない。秋の雰囲気が漂い、後2~3週間も経てば紅葉も始まりそうだ。ナナカマドも赤い実を付けている。山は今年もまた、あの紅色、黄色で色どられる季節を迎える。山から遠ざかっているうちに夏が過ぎ秋を迎えてしまった。木々の葉は緑から紅や黄色の美しい色を見せる。褐色になり地面に落ちる寸前が一番綺麗とは哀しいものだ。我が人生も、終末はこうありたい。褪せる前に艶やかに彩りたいものだ。穏やかに褪せていくのは好まない。

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 背の低い灌木の中を進むと鐘や立像のある賑やかな広場に出た。ここが薬師岳(1654m)のようだ。
薬師岳山頂到着―11:55。山頂から眺める越後駒ヶ岳が雄大だ。大きな山容で立派の一言につきる。目を移すと八海山八ツ峰第一峰の地蔵岳も迫ってくる。千本檜小屋も見事な風景を醸し出している。

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 暑くもなく寒くもなく風もない。昼食には最高のポイントだ。雲の晴れ間から巻機山や妙高の新潟の山が鳥瞰できる。雄大な風景色を堪能したので下山とする。

 途中、モリアオガエルが棲息している漕池に立ち寄る。カエルは見かけなかったが、沢山のオタマジャクシが泳いでいた。周りを木々に取り囲まれた静かないい池だ。水面に木々の輪郭や雲を映し静まり返っている。これだけ小さいと誰も湖とは言わない。池には静寂が相応しい。周りに人工物も一切ない。紅葉に彩られば絶景の撮影ポイントになりそうな池だ。

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 漕池から暫く歩くとロープウエイ山頂駅に到着―14:40。
展望台に登って眼下の風景を楽しむ。越後平野を俯瞰しするが、雲のため日本海や佐渡島は見えない。この雄大な景色を見ただけでも来た甲斐がある。

 約3ヶ月ぶりの山歩きになる。久し振りに山の空気に触れたせいか、悦びより戸惑いが大きい。今日は歩きながら思索しょうと考えていたが、歩き始めから終わりまで何の思考も無しに歩いてしまった。やはり山での思考、思索はあたしには無理だ。山の存在を全く意識しなかったこの3ヶ月・・・今日は山の魅力、山での悦びをたっぷりと思い出させてくれた一日だった。感謝・感謝です。

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平標山 2011-06-18 (土 ) 雨 [山行記録2011年]


P1030538.jpg いつものメンバーで平標山(1984m )に出掛けた。相変わらず男性の参加者が少ない。まあー、それはそれなりに悪くはないが・・・。

 天気予報ではこの一帯は晴れのち曇りとなっているが、梅雨時だし山の天気は解らない。苗場スキー場の駐車場でストレッチ体操後出発―9:00。

 R17の平標山登山口バス停から登り始める。空気が重く湿気もタップリ含んでいる。降り出せば引き返すことにして、行けるところまで行こうと考えてはいるが、なにもこんな天気に登らなくってもという気持ちが強い。

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 この時期の草木の緑には萌える若葉と違って落ち着きのある色合いを感じる。夏のあの濃い緑とも違って、柔らかな肌触りすら覚える。岩と雪が大好き人間のあたしにとっても好ましく感じる緑の色だ。あたしの美的感覚もいい加減なもんだがネ・・・。

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 花が咲いている。高山植物でなくても綺麗だ。どうしてこんなに色々な姿・顔立ちがあるのだろう。どんな色・姿・形であっても女性的だ。男性的な花???あまり聞かないなぁー。老いて青春を取り戻そうと足掻いているあたしにとっては、花を愛でることは大きな悦びでもある。最近、黄色の花が好みになってきたが、具体的に花の名前と問われると不知道となるが。

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P1030564.jpg 一時間ほど登っただろうか?ようやく鉄塔の麓に到着する。雨がひどく降ってきたので雨具着用とするが、風も穏やかで足元も安定しているのであたしは折りたたみ傘を使う。ゴアテックスの雨具でもこの蒸し暑さでは敵わない。鉄塔から20分程登ったが、雨がますますひどくなってきた。



 周りが見えないが多分、松手山(1614m )直下とおぼしき地点から引き返すことにした。予定通りと言えば予定通りだ。駐車場着―12:30。

 雨は嫌いではないが好き好んで雨の中を歩く気にはなれない。それでも靴はドロンコだし、衣服も濡れた。街では普段、経験できないことだからと言っても、日頃の生活にこの体験が役立つものでもない。今日は山頂の悦びを感じることができなかったが、その分、自分が山の一部に同化した気がした。雨の中の静かな山行のせいかもしれない。



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シラケ山 2011-05-21 (土 ) 晴れ [山行記録2011年]


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 今月の月例山行は天狗岩から烏帽子岳の稜線歩きです。読売新聞で南らんぽうさんが紹介していました。先月の物語山も紹介されていたようです。らんぽうさんはヘンテコリンな名前のついた山がお好きなようです。歩いてみると妙義山のミニミニ版のようでなかなか楽しい山でした。稜線の途中のピークがシラケ山のようです。一部が石灰岩の壁になっているため白く見えるのでシラケ山とか・・・ホンニャラ・フニャラ。

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 今日は総勢23名。久しぶりに男性も9名参加だ。駐車場で体操後、出発―8:30。天狗岩登山口から沢に沿って登っていくと避難小屋らしいみすぼらしい小屋があった。分岐を右に進むと〇〇草とかいう花の群落があったりして楽しめる。木々にはピンクの花が沢山咲いている。木にツツジの花が咲いているようなものだ。

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P1030505.jpg ほどなく天狗岩の麓に到着―9:30。
鉄製の橋が架けられた展望台(1180m )へ。
眺望は圧巻・絶景とは言えないがほどほどに良い。烏帽子岳やシラケ山も見えていたのかもしれないが、あたしには分からない。見下ろすと辺り一面が新しい緑に萌えている。若葉萌える五月。生命をひしひしと感じる緑だね。

 いつものことだが、この時期の緑の種類の多さには驚かされる。若い頃は萌える緑にもさして関心は無かったと記憶している。当然、自分自身が溢れかえる生命感で満たされていたからだろう。今、眼下に見おろしているこの緑には切ない郷愁すら覚える。

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P1030524.jpg  天狗岩を大きく下って登り返したピークがシラケ山(1274m )らしい。標識も何も無かったので定かではない。近くには烏帽子岳らしきピークも見えたのでやはりシラケ山だろう。ここからは痩せた稜線を烏帽子岳まで辿る。久し振りに先頭で歩いた。変哲もない痩せ尾根だが我々ハイカーにとってはスリリングな箇所もあり結構楽しめたようだ。

 マル山直下のコルに到着。コルは広くて台地状になっている。マル山の頂上が広ければ昼食場所にしたかったのでコルにザックをデポし、駆け足で登った。山頂は眺めはよいが20名以上を収容できる広さがない。結局このコルでお昼ご飯を食べることにする―11:30。

 あたしのいつものお昼ご飯。アンパン、ジャムパンと魚肉ソーセージ。女性会員からの差し入れが嬉しい。いつもいつも頂いてばかりで恐縮でございまぁ~す。 <(._.)>

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 お昼ご飯のあと、マル山を経由して烏帽子岳(1182m )へ。
山頂着―12:30。

 展望は春特有の霞が掛かっていて今一つ。表妙義、裏妙義あたりがうっすらと見えるだけ。早々に下山開始。下山はマル山の山腹を巻き、コルへ戻る。コルからも稜線通しは避けて山腹の横道コースと呼ばれている登山道を下降する。途中の分岐で天狗岩コースを左に見送り、右のおこもり岩経由で下山。駐車場着―14:25。なんとなく歩き足りない。力が余っている。いつもは最後尾をトボトボ付いて行くだけで精一杯なのに・・・。登りも下りも走ってもOKという気分だ。先月の谷川岳でもそうだった。最近、何故か少しだが若返った気持ちがする。あえて自分に追求する気はないがネ。

 今日は緑の山を一日中堪能した。今年初めて現れた新しい緑だ。この緑の匂いはこの時期だけのものだ。はっきりとした季節の匂いだ。胸一杯吸い込むと昔の山の記憶が思い出されて戸惑ってしまう。雪の山に大して行かないうちにもう春の山、初夏の山になってしまった。もっと雪の山に登っておきたかったと後悔してももう遅い。過ぎ去る季節、訪れる季節、変にわびしいものだなぁー。




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物語山 2011-04-16 (土 ) 晴れ [山行記録2011年]


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 久しぶりのいつもの会の月例ハイキング。先月は震災の翌週に計画されていたため誰が言うことなく中止と相成った。自粛を意識した訳ではないが、テレビのあの映像を見ると、とてもハイキングという気分は起こらなかった。活字や音声と違ってあの生々しい映像にはショックを受けたものだ。あまりにも悲しすぎる映像はこれからの自分の生き方まで変えそうだ。

 三月実施計画していた物語山を延期して四月実施となった訳である。それにしても物語山なぁーんて初めて聞いた山名だネ。戦国時代末期、~ホンニャラ・フニャラ~という物語というか伝説があったそうだが・・・。珍しい山名だが単純な山名でもある。

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P1030383.jpg 関越道の下仁田ICからサンスポーツランドの駐車場へ。この辺りの桜はちょうど満開で最高の見頃だ。暖かくて風もなく気持ちの良いお天気だし・・・。この桜の木の下で半日ボーッとして過ごすのも乙なものだと不埒な考えが頭を掠める。今日のコースはこの駐車場から物語山往復、時間があれば阿唱念の滝を散策と予定している。今日は総勢17名だが、そのうち男性は4名。いつものことだから、もう慣れたが、男性陣は付いていくので精一杯。女性陣との平均年齢の格差が影響しているようだ。あたしも最後尾しんがりでトボトボと付いていく。出発―8:00。


 木々の梢には緑の芽がふくらみ、花も咲き始めた。日増しに新しい草ものび、春の山の匂いが広がっている。柔らかい陽光が心地よい土の香りを運んでくれる。新緑に包まれ、草花の咲き乱れる季節も近い。

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 稜線のコルを目指して登るが風が強くなってきた。やがて西峰と南峰の鞍部に到着。標識が壊れている。登山者が壊したのか、熊しゃんが壊したのか、いずれにしても不可解な壊れ方だ。追求すると億劫なので自然のせいだとしておく。鞍部にザックをデポし、西峰(967m )を目指す。5分程で山頂だ―10:00。

 眺望は 360 度とはいかないが灌木を越して表妙義、裏妙義、浅間山も遠くに見える。ただ夏場木々が生い茂る時期は殆ど期待できないだろ。

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 西峰から鞍部に戻り南峰に向かう。相変わらず風が強く砂ぼこりがスゴイ。約 15分ほど登り南峰(1019m )物語山山頂に到着―10:40。

 山頂は広くて風も無く穏やかだった。眺望は今一つと言ったところだろう。西峰の方が良いかもしれない。いずれにしろ夏場は木々に遮られるので季節を考慮して登ったほうがエエ。いつものようにアンパン、ジャムパン、魚肉ソーセージの貧しい昼食を摂る。これもまたいつものことだが女性陣からの美味しいオカズとデザートの差し入れがあり嬉しかった。

 食後のんびりと休憩しながら、物語山の山頂標識を見つめる。この山にどんな伝説があるのか詳しくは知らないが、数百年前に遡るもの悲しい物語だ。知っていても知らなくってもどうでも良いことだが、そんな雰囲気が漂ってくる山を感ずる。

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 昼食後下山開始。西峰との鞍部に降りると風がすざましい。お陰で一気に急性花粉症になってしまった。今年初めての発症だ。↑ メンベ岩、西峰、南峰らしきピークも見えているが全く自信はない。

  ↓ いつものごとく名は分からないがピンクの花が咲いている。
〇〇ツツジかも・・・。

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P1030418.jpg 途中で見かけた可憐な草花だ。名を教えてくれるのだが殆ど記憶に無い、というより覚える気がないのかもしれない。写真を整理していて、これはなんという名の花だったのかと自問するが思い出すことは殆どない。駐車場着―12:40。




 阿唱念の滝を散策するグループを見送り、あたしはここでのんびりと桜見物をしながら過ごすことにした。何故かというと鼻栓をしてマスクをしても鼻水が止まらない・・・(へ_へ;)。

 爽やかで初夏の陽気だネ。子供も公園で遊んでいる。久しぶりに気持ちが和らぐ穏やかな光景だった。一時間ほどバスの中で昼寝をしたが実に気持ちが良かった。こんな山歩きもエエもんだなぁー!感謝・感謝、生きているだけで儲けものの一日でした。

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谷川岳 2011-04-07 (木) 曇り後晴れ [山行記録2011年]


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 大地震からそろそろ一ヶ月になるが、テレビを見ていると胸が押し潰されそうになる。「頑張れぇ~、負けるなぁ~」とテレビに向かって言ったら逆に泣けてくる。歳のせいか最近涙もろくなってきた。余震も頻繁にありなんとなく落ち着かない日々を過ごしている。義援金以外に自分のできることは無いし、最近自己嫌悪に陥ってしまった。被災された人々は一日一日を懸命に生きている。それに比べてあたしは・・・。逆に勇気をいただいているこの頃だ。長い道のりですが一日も早い復旧、復興を心から願っています。

 気分転換を図るためWさんと春の谷川岳を楽しむことにした。節電のため運休していたロープウェイも先週から運行し始めた。土合口始発は間引き運転のため 8時30分となっている。駐車場でのんびりと身支度し、乗車する。スピードも少し落としているようで空中散歩を長く楽しめた。それにしても往復で2000円は高すぎる。天神平のスキー場は人影もチラホラと寂しい限りだ。出発―9:00。

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 スキー場の右側に見える尾根を目指して登る。直登なので傾斜は強いし尾根の直下は雪庇になっている。朝一番にこの登りはキツイ。例年のごとくトレースは田尻尾根と天神尾根の分岐辺りに出るように付けられていた。眼前にそびえる山頂の眺めは素晴らしい。斜面には大きな亀裂があちらこちらに見受けられる。西黒尾根の雪庇も怖そうだ。ここからは忠実に天神尾根を辿って行くだけだ。雪庇は出ているが広い尾根なので楽しんで歩ける。

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P1030315.jpg 熊穴沢避難小屋到着―10:30。角鋼材が1メーター程出ているだけでこの下に小屋があるとは信じがたい。例年、この時期 は少し屋根が現れているのだが・・・。
風も無く暖かいので大休止。お天気は曇っているが今日一日は持ちそうだ。熱い紅茶より冷たい水がエエ。定番の魚肉ソーセージとアンパンで軽く食事。アミノバイタルも飲んだので元気百倍 (^_-)☆ 

 どうしても必要という訳ではないが、折角持ってきたのでアイゼンを装着する。急に足取りが重くなった。ここからも忠実に尾根を辿るが小さなピークは尾根通しのルートと巻くルートの二つのトレースがある。雪の状態が良いので巻くルートを選ぶが本音はその方が楽だから・・・。トレースを外すとスボットはまり込むので要注意だ。雪面にあちらこちらで大きな亀裂が走っているが、落ちそうで落ちないものだネ。↓

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 ↓ 天神尾根の上部はただっ広くなり傾斜も強い。登れど登れど肩の小屋が見えない。足取りは軽いが暑くて堪らない。登り詰めたところで肩の小屋が見えた。この辺りは西黒尾根との合流地点になり広い雪原となっている。下降時、視界が悪いと方向が解り難い場所だ。

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 ↑ 左手にはオジカ沢の頭から爼嵓(まないたくら)の山稜が迫ってくる。バリエーションとなるがオジカ沢の頭と爼嵓の吊り尾根だけでも歩いてみたい。ザイルも必要だがパートナーがいない。誰か付き合ってくれる人いないかなぁー。もっとも、あたしの登攀技術は最低レベルなのでどちらかというと連れて行って欲しいとなるが・・・ (Θ oΘ ;)

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 ↑ 肩の小屋を通過してトマノ耳山頂へ。Wさんは久しぶりの雪山なので少しバテ気味のようだ。あたしは絶好調で疲れ知らずのルンルン ♪~♪ d(⌒o⌒)b ♪~♪
西黒尾根の分岐でザックをデポし山頂へ。

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P1030357.jpg トマノ耳山頂着―13:00。
山頂からの眺めは久し振りの圧巻・絶景・コメントなぁ~~し。毎年見慣れた景観だが何度観ても素晴らしいものだ。オキノ耳から一ノ倉岳、茂倉岳の稜線が迫ってくる。万太郎山、仙ノ倉山に続く山稜も見飽きない。無風のせいなのか全く音のない静寂な世界が展開している。


 遠くには燧ヶ岳、至仏山、白根山、赤城山、榛名山、近くには大きく武尊山。360 度の展望で大満足。今日は気分転換の山行なので計画通りここまでとする。来年も3月か4月にまた訪れたい。お天気次第だが少し頑張って一ノ倉岳まで足を延ばしてみるのも一興か。

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P1030362.jpg 雪のある山頂はいつ来ても良いもんだ。名残惜しいがザックのデポ地点まで戻り大休憩とする。パン、魚肉ソーセージ等、いつもの貧しい食べ物だ。アイゼン外して下山開始。あたしは山頂直下の急斜面を尻セードで一気に滑り降りる。雪が重くてスピードが出ないが楽チンだ。Wさんは一歩一歩確実且つ慎重に降りている。


 トレースの無い雪面を駆け下りるが雪がクッションになり膝の負担も少ない。青い空の下、春の山の空気を胸一杯吸い込むと純粋な悦びが沸々と湧いてくる。こんな山登りも良いものだぁ~。

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 途中、熊穴沢避難小屋で休憩。小屋と言ってもポールが1メーター程出ているだけ。標識も、看板も何も無い。後、一、二週間も経てば屋根が現れることだろう。緑の季節ももうすぐだ。生命の季節が近づいている。早く緑の匂いを嗅ぎたいなぁー。

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 ↑ スキー場の近くまで戻ってきた。振り返ると谷川岳が聳えていた。左に天神尾根、右に西黒尾根を従え、威風堂々の山容だ。白ガ門も大きく迫ってくる。なかなかの圧巻だ。天神平着―3:20。

 残雪タップリの谷川岳でした。暖かく風もなく、雲は多かったが穏やかな春の一日でした。お陰で大震災のことも一時忘れて心がリセットできた。Wさん、ありがとう。今年は東北の山々を登ってみたい。温泉に泊まって安達太良山なども楽しいかも・・・。僅かだが経済援助となれば良い。

 関越高速道路を走ったがトラックが非常に少ない。観光バスも走ってない。乗用車も少ない。SAもガラガラだ。今の日本の姿を映し出している。あまりに空いているので降りるべきICを行き過ぎてしまった。バカだネェー。

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箱根 神山、駒ヶ岳 2011-02-19 (土) 曇り [山行記録2011年]


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 お目当ては箱根の山々からの富士山の眺望。いつものハイキング会の月例会だ。安全第一の会なのでこの時期、雪が無い山を選択したつもりだが、先週末に関東全域に降った雪がまだタップリと残っていた。朝方、富士五湖道路の須走辺りで車窓から雲一つない富士山が見えた。これが本日、唯一の富士山の眺望だった。箱根の大湧谷駐車場に到着。冠ヶ岳、神山、駒ヶ岳を巡り大湧谷に戻るコースだ。大湧谷駐車場を出発―9:10。


 総勢17名で、男は4名。居心地が良いような悪いような・・・やはり良いけれど。今日も後ろからトボトボついて歩くのが精一杯か?

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P1030254.jpg 登山道は吹き溜まりになるせいか雪が多く歩きやすい。小さな段差を隠してくれるし膝にも優しい。ガスのせいで展望はゼロだが綺麗な樹氷がせめてもの救いだ。冬の里山の魅力は何だろう。雪もなく樹氷もなく視界もなく、ただ寒いだけならあたしにとっては単なる歩くスポーツになってしまう。ただ、仲間と一緒ならそれはそれで楽しいが・・・。

 緻密な気質を持っている登山者、ハイカーなら四季ごとに訴えてくる山の表情を発見し楽しむのだろうが、あたしのような無粋で単純な人間には微妙な山の表情は解らない。

 高い、もしくは厳しい山なら自分の体力、精神力、知力等のの限界、また経験に基づく判断力の程度などを山から教えてもらえるが、里山はあたしに何を教えてくれるのだろうか。独りで厳しい山を登っている時にはこのような思索はあり得ない。いつもの仲間と一緒の里山ハイキングになると、ついこのような思索に更けってしまう。ボンヤリと考えながら歩いていたせいか、下山時道を間違えることになるのだが・・・。(Θ oΘ ;)

 冠ヶ岳(1409m)、神山(1438m)の山頂は周りが樹林に囲まれているうえ、辺り一面ガスのため視界ゼロ。早々に駒ヶ岳に向かう。雪道だがアップダウンも少なく気持ちよく歩ける。駒ヶ岳山頂に近づくと、遮る樹木も無く風当たりが強く寒い。やがて山頂らしきところに神社が見えてきた。だだっ広いので何処が山頂(1366m)か分からない。ガスのため富士山も芦ノ湖も見えない―12:30

 神社の裏側の風当たりが弱そうな場所で昼食となった。ツェルトを被ると暖かくなった。冷たい風を遮ってくれるので、こんな時はありがたい。テルモスに詰めた熱くて甘い紅茶にアンパン、ジャムパン、魚肉ソーセージの粗末な昼食だが、山での昼食はこれが一番エエ。昼食というより行動食だね。昔はレーションなぁーんて言ってたっけ。大昔、雪山ならコンロを点けてインスタントラーメンが定番だったが、暖かいけれど水滴には悩まされた。当時のツェルトはビニロン系の混紡素材だったと記憶しているが結構重かったし嵩ばったったものだ。

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 寒いし視界不良なので早々に下山開始。山頂直下は見事な樹氷だ。本日一番の景観だろうか。この絶景がなければ「寒いしぃ~、雪は冷たいしぃ~」だけになる。二月の里山もまた楽しいと自分を納得させる。もう10日も経てば3月だ。もう少し冬の山を訪れたかったのに・・・風に狂っている雪も見たかった。気が付けば春の山が近づいている。雪で真っ白な綺麗な山を歩き廻りたかった。悔しいけれど今年は厳しい冬の雪山に向かう気力が萎えている。体力は昨年と変わらないようだが。

「不服老不行、上年経很凄凉」

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 山頂直下の駒ヶ岳分岐地点で右に折れ神山山腹を巻くコースを取った。膝を少し痛めているので雪道の下山は助かる。途中、少し道を間違えたりしたが、やがて硫黄の匂いがしてくると、まもなく大湧谷に到着―15:00。

 振り返ると冠ヶ岳の姿が美しい。さすが箱根だ。駐車場周辺は観光客で一杯。さぁー、これから温泉で疲れを流して宴会ダァーとなれば嬉しいのだが・・・折角、箱根に来たのにネェー。早速とバスに乗り込み帰路についた。無事がなにより。感謝、感謝。

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