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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

山行記録2014年 ブログトップ

日光白根山 2014-10-03 (金) 晴れのち曇り [山行記録2014年]


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 今日は秋の紅葉を楽しもうと、ハイキング初心者を連れての山行です。登山口駐車場が奥になったので少し楽になりました。初心者二人は運動靴で荷物なし。軽い~~。あたしは 5・10のアプローチシューズに20Lのザック。一応、三人分の雨具、水、食料、ツエルト等などを詰め込んでいます。初心者にドヤ顔でコースを説明したけれど反応は何もなし (へ_へ;)

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 弥陀ケ池まで行けたら上等と、10時頃出発。

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 この辺り、紅葉には一週間ほど早かったのかも・・・。

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 弥陀ケ池・・・春夏秋冬、いつ来ても絶景です。のんびりと昼食です。メインはコンビニのおにぎりですが格別の味がします。暑くも無く、寒くもなく、癒されます。

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 弥陀ケ池から山頂までは、この季節で約1時間ほどです。20分ほど登ったところで休憩。弥陀ケ池が俯瞰でき圧巻・絶景です。ここから山頂までは、ガレ場や岩場が連続し高度感も少しあります。運動靴で高所恐怖症の初心者にはキツイでしょう。今日はここまでとし、折り返すことにします。

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 ガスも出てきました。山頂直下の紅葉は終わりかけています。もうすぐ冬の足音が聞こえそうな光景です。

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 弥陀ケ池に戻り、再度秋の景色を堪能しました。久し振りにハイキングを楽しみ充実した一日でした。山頂まで行かなくても悔いはありません。これからは、このように無理しない、頑張らない・・・親しい仲間と楽しめるハイキングに切り替えていこうとかと模索しています。

 帰途、白根温泉で露天風呂を楽しみ大満足の一日でした。感謝・感謝・・・

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日光白根山 2014-05-24 (土) 晴れ [山行記録2014年]


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 久し振りの白根山です。五月の連休明けに登る予定でしたが二週間ほど出遅れました。菅沼の登山口の駐車場に着いてオロロキれす。駐車場にアルバイトの管理人がいて、料金1000円を徴収された。いつから有料になったのだろう。有料に出来ると云うことはどこかの私有地でしょう。
管理者の話では収益は登山道の整備に当てられるそうです。

 登山道は古来からの踏み跡が進化してきたものが多く、当然、管理者も不明瞭です。利害関係がある自治体や山小屋などが整備、管理しているのが実態ですが、リスクの管理責任まで問えるのか疑問です。乱暴な話ですが、整備・管理はほどほどに願いたいものです。整備すれば安全で歩くのも楽になり、登山者が押し寄せる。結果、登山道が荒れる。繰り返せば自然崩壊に繋がります。鎖やロープ、梯子なども設置すれば安全というものではありません。却って事故が増える場合もあります。

 最近のエレベストの登山にしてもそうです。シェルパにルート工作までして貰ってるとは呆れますね。日本のガイド登山も同じようなものです。岩稜や凍った雪面でコンティニュアス(ロープで結ばれた状態で同時に、確保無しで行動する)で登っている。パーティの力量にもよりますが非常に危険です。ロープを使ってスタッカットで登るか(下る)、さもなくばロープなしの自己責任とするほうが安全です。ロープに繋がるとなんとなく安心だというのは危険極まりない考えです。電車ごっこで楽しく登りましょうはクワバラ・桑原れす。最近の冬富士ではこの手の滑落事故が多く見受けられます。

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 それにしても雪が多いですねぇ~。登山道が見えません。シラビソの葉がたくさん落ちている場所ではトレースも不明瞭。赤いテープを頼りに登りますが、時々ルートを見失います。時間ロスは痛いですがこれが本来の登山と思えば面白いものです。

 菅沼からは座禅山の山腹を巻くように登るので、斜面のトラバースも出てきます。アイゼンの必要はないですが滑りやすく疲れます。もっともアイゼンは持って来なかったですが。雪の下が空洞になっているところでは、時々雪をズボッと踏み抜きます。反面、段差が雪に隠れて楽だという利点もありますがね。

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 弥陀ケ池に降る手前から右上に登り座禅山の2317m最高地点を目指します。弥陀ケ池は帰りに立ち寄る事にしてショートカットです。トレースは無いですが、前方に白根山の二つのピークが見えてきました。座禅山の山頂は広くて何処が最高点か解りません。噴火口跡は右に降りたところにあるようですが、今回はパス。弥陀ケ池からの眺めより絶景です。広くて気持の良いところです。

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 座禅山と白根山のコルに降りて行きますが、右に降りすぎたのでコルまで上り返しました。独りの場合はルートを間違え易いですね。今日のようにお天気が良いと、緊張感も無く、頭の中もカラッポです。標識からトレースが上に伸びてたので辿ります。冬期はここからの直登は傾斜が強くラッセルが大変です。もう少し右側から回り込むと少し楽です。

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 樹林帯を抜けてガレ場に入ります。本日、初めて登山道が出てきました。冬の情景を頭の中で重ね合わせて登るのは愉しいですね。基本的には夏も冬も同じルートですが、景観が全く違います。吹雪いていると現在地も解り難い。岩稜の形を記憶しておくとルート判断が楽です。眼下に弥陀ケ池も見えます。帰りに寄りましょう。

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 ようやく頂上です。関東以北では最高峰です。さすがに眺めは絶景。圧巻です。山頂は溶岩ドームで形成されているため地形が複雑です。冬季は注意が肝要です。

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 ↑ 眼下に菅沼、雪を冠った山は左が燧ケ岳、右が会津駒ケ岳です。

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 噴火口跡です。降りてみたら面白そうですね。

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 ↑ 眼下に五色沼。いつ見ても神秘的です。前白根山から五色山にかけての稜線も絶景です。

 ↓ 中禅寺湖と男体山です。南面にあたるので雪は付けていません。

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 山頂でのんびりとしていると昔が想い出されます。最初に登ったのは八年前の11月です。その時は富士山も北アルプスも見えました。懐かしいものです。 

http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2006-11-25
http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2006-11-27

 あれから何回登ったのだろうか。雪の季節が多かった。八年前の自分のブログを見て愕然とした。今回のコースタイムとまるで違う。誰かが言っていた。「老いは怖くないが、目標を失うのは怖い。」確か、三浦雄一郎さんですね。あたしも老いは怖くは無いが哀しい。登っていても身体の重さを感じる。昔のようにピョンピョンと飛び跳ねるようには降りられない。

 今回も、山頂で考えた。予定では前白根山、五色山、弥陀ケ池経由で菅沼の駐車場と考えていたが・・・。足が痛いし、前夜の寝不足も効いているし全く覇気が無い。躊躇することも無く、元来た道を引き返すことに決定。「まぁ~、いつもの軟弱さが出ただけでねぇの。」と言われればそれでチョンれす。

 最近は何事も無理しないがモットーです。老いたものですねえ。山頂でボンヤリと景色を見ていると涙が出てきました。老いていく自分が可哀相に感じました。幽体離脱ですね。何故か、客観的に自分を見つめていたようです。

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 景色も堪能したので下山します。北峰と南峰のコルにはまだ雪が多く残っています。雪と言うより汚れた雪渓ですね。遠くに見えるのは至仏山でしょうか。武尊山にしては雪が多すぎます。相変わらず山の名前は苦手です。

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 燧ケ岳を挟み、右が会津駒ケ岳、左が八海山でしょうか?雄大な景観です。下降路は画面の左岩峰の手前コルから右側のルンゼに入ります。冬季でもこの鋭い岩峰が良い目印になります。急なガレ場を下りきると雪が多い樹林帯に入ります。途中、左に行き過ぎ、ズボッ・ズボッと雪を踏み抜き下降します。

 あたしの場合、この辺り積雪期はいつも左に行き過ぎます。左のほうが尾根筋になり傾斜が緩いからです。まぁ~、何処を降りても大差ないですがね。降りていけば座禅山とのコルに出ます。弥陀ケ池に少し近いか遠いかだけです。この辺り、積雪時は毎回ルートを違えますが、何処を登下降しても問題なしということですね。方向音痴の言い訳かもしれません。最近、加齢によるものか、ますます方向音痴がひどくなってきたような気がします。

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 弥陀ケ池に到着です。振り返ると白根山が迫ってきます。今朝、座禅山から眺めた白根山のほうが優雅な感じがします。池はまだ凍結していますが氷は薄そうです。景色はまだ冬と春の境目ですが、風はもう春です。冷たいですが柔らかさを感じます。

 遊歩道の桟道も雪の下なので、池の淵の斜面を辿り高巻きします。池を過ぎた辺りからトレースは沢に向かって下降していましたが、逆に左斜め上に登って行きます。いずれにしても座禅山の山腹を巻けば良いので何処かで夏道のルートに合流します。少し登り気味に斜面を辿ると赤い標識テープがありました。いつの場合も赤のテープは頼もしい味方です。不明瞭ですがトレースもありました。

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 午後になり雪も緩んできました。雪をズボッと踏み抜いたり、スッテンコロリと滑ったりで楽しく下降しましたが、足の負担が多く疲れました。あたしのような老人はアイゼンを付けた方が足の負担も少なく楽だったのかもしれません。

 ようやく登山口に到着。弥陀ケ池からは誰にも会わなかった。今朝、菅沼の駐車場でも10台程の車を見かけただけです。晴天の土曜日にしては登山者が少ないですね。菅沼からのルートは北面になるので雪が多いため敬遠されているのかもしれません。山頂ではそこそこ登山者もいました。日光方面、丸沼方面、菅沼方面からのルートが合流するからでしょう。

 この辺りは木々の新芽も出始めています。もう春です。山の中はまだ冬景色だったので、この暖かい爽やかな風は気持ちが良く、癒されました。朝、7時半に駐車場出発、戻ったのが3時過ぎ・・・。約8時間、山の中を独りでウロウロ。残雪に少々梃子摺ったかも。休み過ぎ、カメラの撮影、前夜の寝不足・・・。色々と理由を考えながら駐車場へ。

可能由于年龄关系。不服老不行。上了年纪很凄凉。不过不要怕上年纪、怕没有什么目标。

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谷川岳 2014-04-16 (水) 晴れ [山行記録2014年]


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 今年初めての山行です。スキーシーズンも終わり、次は何をしょうかと思っていました。海外旅行、国内旅行・・・
「とりあえず山でしょう」 が結論です。この時期、春山となれば谷川岳か八ヶ岳でしょう。アクセスも便利だし、老いたジジイでも日帰りできます。谷川岳はロープウエイが利用できるので、よりお手軽に登れます。標高が低いので少し物足らないが、春山ハイキングとしては打って付けです。古希になって初めての記念すべき山登りです。

 ロープウエイの駐車場に早く着きすぎたので少し仮眠。始発(8時)のロープウエイで天神平着。平日のせいか、スキーヤーも登山者もパラパラです。天神平スキー場は、まだ雪がタップリですが少し汚れています。リフトも一部しか動いていません。この時期、平日は大赤字でしょうね。

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 お天気は快晴だが風が少し強い。それでも気持の良い春山を堪能できそうです。本来なら三月末頃が最高なんですが、持ち前の優柔不断の性格で出遅れてしまいました。

 柔軟体操をしていざ出発ー8:30。今日のルートは天神平から田尻尾根を乗越し天神尾根を忠実に辿ります。トマの耳、オキの耳が最低目標ですが、できれば一ノ倉岳辺りまで足を延ばしたいものです。日頃の煩わしさ逃れて独りでの山登り。至福の一時です。

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 ロープウエイ駅から右方向、山腹を登ります。トレースもあり、アイゼン不要かと思いましたが、念のため装着。付ければ足が重くなり疲れるし、付けなければ腐れ雪のためスリップして疲れる。出足からキツイ登りです。

 右に白毛門の山が迫ります。登りたい山の一つですが標高差が大きくジジイ向きではありません。谷川岳と標高は同じようなものですが、ロープウエイがないので高度を稼げません。姿、形の良い素晴らしい山ですが、谷川岳の隣であったために訪れる登山者も少なくマイナーで不運な山ですねぇ~。

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 天神尾根に合流しました。天神尾根は左から回り込むように山頂に突き上げる顕著な尾根です。厳冬季には雪崩の危険があるためスキー場から直接、天神尾根に取り付きますが、この時期は山腹を回り込み田尻尾根を乗越してから天神尾根に合流します。この時期でも山腹の急斜面のトラバースは嫌ですネェ~。雪が割れていれば尚更です。一目散に通過です。

 天神尾根の雪稜はなかなかの景観ですが、途中、一箇所だけ悪い所があります。小さな岩場から雪稜に移る所が悪い。スタンス(足場)が無い。アイゼンを穿いていたから問題なかったが、帰りはアイゼン外していたので少し緊張しました。過去、何度かこの時期通過しましたが、悪いと感じたのは初めてです。いつもは、もっと雪が多くて何も感じないのですが。三年前にも通過しましたが・・・あれから三年、加齢に伴うバランス感覚の衰えか ヽ(´o`;)ノ

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 天神尾根を辿り、熊穴沢避難小屋に到着。例年3月末前後ならポールしか出てないのに今日は屋根も出てます。でも、ポールの上部が積雪4メーターほどですから、積雪2メーター以上は充分あります。屋根に座って大休憩。

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 避難小屋を後にして尾根を辿ります。春の息吹を感じながら、どんどん高度を稼ぎます。気持の良い尾根歩きです。

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 オジカ沢ノ頭から左に分岐する爼嵓(まないたぐら)尾根・・・圧巻・絶景です。尾根から南に幕岩尾根が延びています。東面の幕岩は昔から登攀対象になってます。一ノ倉の岩壁と較べれば見怠りしますが、難易度は非常に高く、むしろ危険だと言われていました。岩のもろさと不安定さが原因のようです。以前から、この爼嵓(まないたぐら)尾根の雪稜を歩いて川棚ノ頭まで辿ってみたいと思っていましたが、いまだ実現しません。誰か付き合ってくれる方、いないかなぁ~。

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 頂上直下になります。天神尾根も広くなり視界が悪いとルートファンティングが難しそうです。雪の亀裂や割れも多くなりました。風も強くなり寒いです。

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 爼嵓(まないたぐら)尾根の遠くには万太郎山、仙ノ倉山、平標山・・・絶景です。

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DSC_7649.jpg トマノ耳山頂直下は雪も大きく割れています。春らしい光景ですね。
肩ノ小屋に到着。寒いのでアウターを着込み昼食としました。熱い紅茶ととサンドイッチです。あたしの雪山の定番です。
大休憩後トマノ耳山頂へ。風が強くて、時々ヨロッとしますが、春風ですねェ~。冷たさもたいしたことはない。天気は良いのですが春独特の視界で遠くは霞んでいます。

 近くにトマノ耳の山頂が見えます。眼下はマチガ沢です。東南稜が目に付きます。岩陵から雪稜を辿り雪庇に注意してオキノ耳直下の稜線へ・・なぁ~~んてね。大昔が偲ばれます。最近は一の倉沢やマチガ沢への入山は4月末まで規制されているようです。ジジイには関係無い事ですが・・・。オキノ耳の向こうには一の倉岳、茂倉岳が見えます。絶景ですネェ~~。

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 まだ疲れも大したこと無いのでオキノ耳まで足を延ばしました。雪庇が大きく張り出しているので標識から向こうに出ては危険です。一の倉沢を俯瞰するにはノゾキ辺りまで行かなければなりません。でも足が少し痛くなってきました。久し振りの山登りだし、ジジイがここまで来れたのだから満足としましょう。眼下は北アルプスのような風景色です。スケールは少し小さいですが。この雪稜を見たさにここまで来たとも言えます。

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 オキノ耳から見たトマノ耳です。左に雪庇が張り出した西黒尾根も見えます。

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 帰りはトマノ耳を巻いて西黒尾根分岐に来ました。標識が出ているのはこのデカイ標識と山頂の標識だけです。この辺りはホワイトアウト時に方向が全く解らなくなります。それだけに標識も大きくなっています。風が強い場所なので積雪も少なく春山らしい景観です。正面は肩ノ小屋です。ここでアイゼンを外して帰路に就きました。

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 天神尾根を下りますが山頂直下は尾根と言うより広大な雪原です。お天気が良いのでルートを外すことはないですが、クラックには近寄らないことです。

 熊穴沢の避難小屋で大休止。気持の良い場所ですね。
休憩後、尾根を忠実に辿ります。前述した小さな岩場と、急斜面のトラバースはアイゼンを外しているので慎重に通過しました。
天神平のスキー場到着は2時過ぎです。夏時間とそれほど大差ないですね。でも足は相当疲れました。春の雪山ハイキングとしては最高の一日でした。感謝・感謝です。

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