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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

妙義山中間道 2012-4-21 (土 ) 曇り [山行記録2012年]


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 最近、雨が多い。昨日も雨だった。明日も雨の予報。今日は幸いにも一日中曇りの予報なので決行となった。霧の中、中之嶽神社駐車場出発 ー8:00。総勢17名、お天気のせいか参加者も少ない。霧で包まれた中之嶽神社を参拝し境内から階段を登る。この急な階段は朝の出だしにはキツイ。うつむいて黙々と登る。

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 中之岳への分岐を過ぎ第四石門に向かう。今日の予定は中間道と呼ばれている関東ふれあいの道を歩く。山腹を辿るコースで山頂を踏まないのが少し物足りないが、妙義山塊では唯一の安全なハイキングコースだ。

 一昨年辺りから地元の山岳会を中心に鎖等の取替え、追加が行われたと聞いているが、この中間道以外には不用意に入らないほうが無難だと思える。泥壁が多く、クライミングには適していない。また地形が複雑なためルートを見失い易い。入山禁止区域もありオフロード好きには堪えられない面白さがあるが、過去幾たびか死傷者を出しているのが現実だ。

 この山域には過去三回入っているが、この中間道は初めてなので楽しみだ。林の芽吹きも始まり、山全体が春の色に変わるのが待ち遠しいものだ。

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 霧の中に第四石門が浮かび上がり幻想的な風景色を醸し出しているが、山の異様な感情が噴出しているようで恐ろしくもある。望んでいた訳ではないが、霧の中を歩く悦びをしみじみと教えられた。

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P1010193.jpg 大砲岩の麓のようだが、少し形が違うような気もする。途中、ハングした岩の下を潜ったりで面白い。ハイキング道とは言え滑落すれば怪我もするので要注意。この辺りでも晴れていれば観光客が散歩気分で歩いていると聞いている。新緑も良し、紅葉も良し、その上、交通も便利となれば休日には観光客や運動靴程度のハイカーがどっと押し寄せる。一部はその延長で稜線まで入り込む。事故が起こってもなんら不思議ではない。稜線で滑落したら死亡に直結する可能性が高い。

 一般的には危険箇所に掛かっている鎖やロープは補助的な使用に留め、出来るだけ手足のバランスで登りましょうと言われている。しかし、ここ妙義の稜線縦走ルートでは鎖に全面的に頼らなければ登下降出来ない箇所も多々ある。鎖が掛かっているから大丈夫が通用しない箇所も沢山ある。

 一昨年、妙義山系山岳遭難防止対策会議が開かれた。下仁田警察署の提案には、過去に重大事故を繰り返している一部の区域で梯子や鎖を撤去して登山道を廃止したらと言う提案もあったようだ。結果は地元山岳会の反対で、危険箇所に鎖等を追加し、今まで女性に不評だった輪の大きい鎖を握りやすい小さな輪の鎖に取り替える方向で決着が着いたようだ。警察としても鎖の撤去は本意ではないが、遭難救助に掛かる費用や協力を要請する地元山岳会の高齢化を考えると止むを得ない提案だったのかもしれない。

 鎖が撤去されていれば一般のハイカーや観光客は諦めるかもしれないが、あたしのようなへそ曲がりは逆に闘志をを燃やすものだ。撤去して入山禁止にするのか、逆に鎖等を徹底的に追加、整備し安全な登山ができるようにするのか・・・費用の問題もあり悩ましいところだ。いずれにしても自分の体力、知識、技術を認識していることが肝要かと愚考する。

 ハイカーレベルではこの中間道以外には立ち入るべきではない。稜線の縦走路も最近鎖が整備され、以前より安全で楽に歩けると聞いているので、久し振りに稜線を歩いてみょうかなぁ~と思っている。誰か同行者いないかなぁ~。

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 「四阿」を通り過ぎ「本読みの僧」に到着。本を読んでいるお地蔵さんが置かれている。一見したところ彫られた石像ではなく、お地蔵さんによく似た岩のようにも見える。まぁ~、どちらにしろお地蔵さんに変わりはないけれど。ちょうど、この中間道の中間点になるようだ。
意味、謂われはホンニャラ・フニャラ~。

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 第二見晴台直下で昼食とする。霧も少し晴れてきたようだ。いつものようにアンパン、ジャムパン、魚肉ソーセージのお粗末な食事。

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 霧のため身体が冷えるので食後、早々に出発。高さ数メーターほどの「大黒の滝」を通過し第一見晴らし台分岐に到着。予定通り「辻」から「大の字」に行こうということになり中間道をそれて標識通り左に向かう。気が付かなかったが「辻」を越えてしまって小さな岩峰を左に巻くことになった。このメンバーでは少しリスクがあるかと感じたが無事に通過。

 先が気になったので先行して偵察に出たが、スグに5~6メーターの垂直下降、10メーターほどの壁のトラバースが待ち受けていた。真新しい鎖が掛けられているが、このメンバーではとても無理と判断。どうやら「奥の院」直下まで来てしまったようだ。

 引き返す途中、「辻」と思われる場所に標識があり、よく見ると右方向に「大の字」と書かれた跡があった。字が塗りつぶされていたので右分岐に気が付かなかったのだ。少し偵察してみたが倒木や斜面の崩壊でこのメンバーでは通過困難と判断。

 中間道まで引き返して標識を確認したら右方向「大の字」の下に豆粒のような文字が書かれていて、通行不能となっていた。標識に全幅の信頼を託すのも良くないが通行不能の明確な注意書きは必要かもしれない。勿論、誰がいつやるの??経費は??などの問題があるがね。

 そもそもこの登山道は誰が管理していてその経費は??管理責任の範囲は?? いずれにしても自然が相手だけに最終的には入山した者の自己責任となるはずだ。過去、悪意に曲げられた標識に従い遭難した例もある。・・・考えさせられる一件だった。

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 中間道から下山に掛かる。眼下の「もみじの湯」辺りの桜が綺麗だ。左方向には「大の字」も見え楽しませてくれる。

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 無事に下山。感謝・感謝。道の駅周辺も桜が満開に咲いていた。今年、何度目かの桜見物だ。あたしにとって、こんな年は珍しい。最近、何故か知り合いや友達が癌や病気で倒れた。たった一人の弟までが癌で大手術をした。年回りでもあり運命でもあるが、桜を見るたびに来年も元気で見られるようにと願っている自分が愛しい。

過去の妙義山の山行記録 ↓
 http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2009-11-07
 http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2009-12-17
 http://yamanoroujin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17

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山子路爺

霧の中より現れる登山者達……良いアングルですね。

カメラマンは走って先回りですかぁ。
by 山子路爺 (2012-05-08 14:59) 

官兵衛

プロに褒められたぁ~~   
嬉しい  ♪~♪ d(⌒o⌒)b ♪~♪
コンデジだってバカにできないもんだ
by 官兵衛 (2012-05-08 19:02) 

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