鼻曲山 2008-11-15 (土) 曇り [山行記録2008年]
いつもの会の定例月例山行だ。天気は曇りだが雨の兆しはない。晩秋の紅葉見物を楽しみに出かけた。
鼻曲山!えっ・・・そんな山あるの?
山名音痴のあたしには初めての山でした。
標高1655メーター、群馬県の浅間山の近くのようです。
チャーターバスで気持ちよく寝ているうちに軽井沢に着く。
白糸ハイランドウェイの途中にある長日向登山口下車。いつものように体操。朝の冷たい空気が心地よい。通称、乙女コースを登るのだが、乙女コースの名前の言われが解りましぇん。
9時前に出発。この辺りの紅葉はもう終わっている。華やかさは何もないが晩秋の匂いがする落ち葉の道が楽しい。この辺りの標高は約1200メーター、もう初冬の風景だ。岩山、雪山も大好きだがこのような低い山もそれなりに好きだ。
小天狗のピークに10時半着。
ここから大天狗と呼ばれるピークまでは約5分。上の標識は長日向の別荘地から林道に入ったところにあった。鼻曲山120分とあるが実際は90分ほどだ。文句をつける気などサラサラありましぇんがネー。まぁ、短めより長めのほうがエエか。この小天狗のピークはなかなか展望が良い。浅間山が近くに見える。ガスの合間に八ヶ岳も時々見え隠れする。ガスのせいか浅間の雪帽子がいまひとつ見えない。晴れていれば北アルプス等も見え圧巻、絶景となりそうだ。
小天狗から数分で大天狗すなわち鼻曲山山頂だ。小天狗と標高はさほど変わらないが木に囲まれていて一部の展望しか得られない。夏なら林の中にいる感じかも。小天狗に戻り昼食とする。寒いし、霧のため眺望も期待できないので早めの下山とする。11時半、鼻曲峠から十六曲峠経由で霧積温泉へ下山開始。途中、何度も振り返ってみるが鼻曲山の山容が見えない。
山頂部が鼻の形をしているというので楽しみにしていたのだが。
「何故、鼻曲山というの?」 「形が人間の鼻ににているからだよ。」
これで大抵はお仕舞い。
「何故、鼻の形をしているの?」と聞かれることは無いだろう。
槍ヶ岳にしてもそうだ。何故、槍の形をしているのと聞く人は稀だろう。野暮な質問になってしまう。
茶臼岳、丸山等、山容が山名になっている山は沢山ある。山名は野暮な質問を避けるために付けられているのかも?。
里に下りるほどに紅葉が綺麗だ。時々、赤も混じりこの上ない晩秋の映像を提供している。登山道は落ち葉で埋め尽くされているので山靴でわざとガサガサと音を立てながら歩く。心地よい効果音だ。
それでも下の地面は見えない。よほど堆積しているのであろう。フカフカの絨毯の上を歩いているようで気持ちがエエ。足の負担が軽くなっている。
ほどなく霧積温泉に到着。群馬の秘湯ということで与謝野晶子、幸田露伴、西条八十らの文人が訪れたということだ。また、森村誠一、麦わら帽子、ホンニャラフニャラで有名な場所でもあるようだ。文学には縁遠かったため良く解リましぇん。
上の画像は霧積館の庭先にある大きな水車だ。これはなかなか見事なもので時代を感じさせる逸品だネ。
まだ、1時半だ。下山に約2時間。予定ではチャーターバスはここまで来ているはずだが見あたらない。中型の観光バスのため下の霧積ダムまでしか入ってこられないようだ。
この辺り、携帯の電波も届かない山に囲まれた秘境なのである。温泉に浸かって連泊したいとも思うが、あたしの性には合ってないようだ。
霧積ダムまで約1時間半。アスファルト道路に登山靴は堪える。久し振りに腿が痛くなった。少し歩き足らなかった分が埋まってお釣りがきたネ。途中、突然綺麗な滝が現れた。
嬉しそうに水が飛び降りている。二度と元の場所には戻れないのに・・・。
水の流れは人生とウナジだ。滝を落ちる水は青春だ。あたしなどはもう河口付近を漂っている水かもしれない。金洞の滝と書かれた看板があった。
ようやく霧積ダムに到着。チカレタァ~~~。
もう歩きたくなぁーい。3時20分。ちょうど良い時間になった。
「おぎのや」に寄り、釜飯買って松井田妙義ICから高速に入る。
楽しい晩秋の一日れした。
コメント 0