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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

至仏山 2008-10-3 (金) 快晴 [山行記録2008年]

 8月末に腰を痛めた。ジムで負荷をかけ過ぎたのだ。自分の歳も考えずに・・・。歩くこともままならなかったので、足の筋肉が退化してしまったようだ。本日、久しぶりの運動なのだ。かねてより約束していたので Mr.G と尾瀬に出かけた。秋の尾瀬を散策、Easy Hiking で腰痛のリハビリだ。

 関越自動車道の沼田ICから戸倉へ。マイカー規制のため駐車場を利用。24時間入出庫可で24時間以内1000円だ。精算機は1万円札が使えないので出庫時はくれぐれも注意。特に夜は人気が無く両替が大変だ。ここから鳩待峠まではタクシーだ、と言っても10人乗りボックスカーの相乗りタクシーで人数が揃えば順次出発してくれる。一人1000円でバスより100円高い。待たなくて良いので助かるが。9人の乗客を乗せて1往復するだけで18000円だから堪えられないね。

 真夏の最盛期では1日 ??万円。夏がく~~ば儲かるネェ~~・・・。
世のため、人のためだから文句は毛頭さらさらないのれすが、20分ほどで1000円は 「Oh,too expensive ! Discount please. 」と同伴の Mr.G がボソット呟いたネ。

P1070050.jpg←鳩待峠に到着。至仏山の稜線が垣間見える。山荘とトイレと駐車場がある。スゲー人混みだ。平日なのに観光バスがどんどん来る。おじさんとおばさんと遠足の子供が大半だ。10代か60代以上となる。中間層はほぼゼロに近い。まぁー我々も60代真っ盛りだもんネ。持参のコーヒー、クッキー、まんじゅうで軽く朝食を済まし山ノ鼻に向けて出発。

 ここから至仏山に登ろうかとも考えたが、Mr.G の調子が今ひとつと判断し、まずは山の鼻に向けて出発―9:20。

P1070053.jpg 木の階段を下っていくと木道が現れる。 二本、敷かれていて基本は右側通行のようだ。山の鼻までは沢沿いをダラダラと下る。ここでもおばさんは強い。二本の木道を占拠してのんびり歩いている。
Mr.G がイライラしながら間隙を縫っておばさん連中を追い抜いていく。なんかブツブツ言ってるようだが英語だから解らんけんネ。

 まぁー、ストレス解消にエエと思うが・・・。 変な外人だ。
人が少なければ良い雰囲気の道なのだが・・・。小一時間で山の鼻に到着する。
山小屋も何軒かあり、大きな休憩所になっている。

P1070056.jpg 木のベンチで大休止。左に至仏山の稜線、右は燧ヶ岳が遠望できる。なかなかのエエ場所だ。
「Turn left. You can climb Mt,Sifutsu.
Turn right. You can walk in the Oze damp ground. Whichever do you prefer? 」
Mr.G いわく、「Climbing ! It's a matter of course.」

 彼の体調と時間等に一抹の不安があったけれど、先ほどのハイカーの牛蒡抜きを見ているので 「Let's go.」と決定。

P1070061.jpg あたしは所属している山の会の会合に出席したかったため本日7時までに帰りたかったのだ。ウ、ウー。嫌な予感がする―10:20。
登山道に入ると誰もいない。殆どの人が湿原に向かったようだ。下山するまでに数人に出会っただけだった。木道を暫く歩くと森林帯の急登になる。それにしても素晴らしいお天気だ。風も気持ちがエエ。

 高度を上げるにつれ尾瀬ヶ原が鳥瞰できる。紅葉も少し早いが楽しめる。
このルートは森林帯を抜けると常に尾瀬ヶ原と燧ヶ岳の景観を堪能できる。

P1070072.jpg

P1070079.jpg「Wow ! Nice weather ! Not a cloud in the sky.」
あたしも 「The view is nice and super. 」とかホンニャラフニャラ喋つていたが、この辺りからMr.Gが遅れだす。
不安が的中。10分毎に休憩。
「Keep it up!Hang in there!」と励ますが効果なし。


 途中で何度も、「We shoud return to the base.」といったが彼いわく
「I won't stop climbing for anything all the world. 」
仕方なくあたしは 「Everything work out all right ! 」

  まぁー、明るいうちにに下山できればエエなぁーんて考えていた。お腹が減ってきたのでランチタイムとする。予定は当然山頂でランチだったが・・・。 おにぎりとサンドイッチがメインだ。あったかぁ~いコーヒーが旨い。
「Rice ball is very good ! 」変な外人だ。昼食もそこそこに出発。

 休憩、休憩・・・。あたしは休み疲れた。それにしても Mr.G はよく頑張る。遅いが着実に高度を稼いでいる。マイペースで休みながらだが根性がある。
まさに「 I don't give up ! 」

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P1070121.jpgP1070126.jpg

 ようやく至仏山頂に到着する ―14:30。
なんとなんと、登りに4時間以上費やしている。ヤバー。ここでまた大休止。オレンジが旨い。ツェルト、コンロ、水、食料、ヘッデン等ザックに入ってるので遭難することはないだろう。
お天気も申し分なし。彼は空身であたしは二人分の荷物を背負っている。トレーニングと思えばまた楽しいもんだ。上右画像は日光白根山だろうか?。
ガスの合間に尾瀬ヶ原、燧ヶ岳、日光連山、会津駒ヶ岳、谷川連峰など俯瞰できる。久しぶりの圧巻!絶景!コメントなぁ~し。

 ↓ 山頂から派生している山稜だ。北に延びているが歩いてみたい。
登山道はなさそうだが、ナイフリッジになっていて面白そうだ。

P1070109.jpg

 3時過ぎに下山開始。鳩待峠に向けて Go!
↓ 山頂のスグ隣に小いさなピークがある。
北峰、南峰と言ってもエエのとちゃう。この辺りはなかなかの山容だ。

P1070130.jpg

P1070133.jpg  ← 小至仏山を目指す。岩がゴロゴロしている稜線を辿る。
この岩稜地帯で Mr.G が転倒。怪我がなくて良かった。浮き石に乗っかったようだが疲れているとバランスも悪くなり体勢も立て直せなくなる。
ここで足を骨折でもしたらヘリコプターの要請だ。兎に角、遅くても良いから無事に下山出来ればエエ。

「Be careful not to slip and fall down.」
「Look out ! Keep it up!Hang in there ! 」

 午前中は雲一つ無かったが この時間になるとガスが出てきた。
↓ 振り返ってみれば至仏山の山容が立派だ。
北面は荒々しいが他は穏やかな姿をしている。

P1070134.jpg

P1070139.jpg ←小至仏山に着いた―3:30。
山頂は狭いが展望は良い。ゆっくり休憩してから下山開始。明るいうちに鳩待峠着はもう諦めた。安全のため徹底して Mr.G のペースで降りることにする。小至仏山直下に休憩用ベンチがあったが通過。笠ヶ岳方面分岐を過ぎ、小湿原に入る。7月頃なら花が咲いてきれいなところだろうが今は枯れ草の野原。

 ところどころに水溜まりがあるが・・・。オヤマ沢源頭を過ぎると左に大きな平らな岩がある。トカゲ岩と呼ぶそうだ。当然、Mr.G は休憩を要求。またまた、大休止。

P1070141.jpg 仰向けになって流れる雲を見るのもエエもんだ。ここから少し下ると樹林帯になる。ガスの中、一路鳩待峠へ。途中、一度も休憩の要求は無かった。薄暗くなってきたので必死に下ったようだ。鳩待峠に到着。真っ暗になった。後、10分遅ければヘッデン出していた。
無事に下山、一安心―5:40。


 Mr.Gがへたり込んで「 I'm so tired. I can't take another step. 」
あたしは 「Well done ! You did it ! You have a lot of guts. 」

 ところで大変だぁー。バスもタクシーも無い。それどころか誰もいない。真っ暗だしぃ~。朝の混雑がウソのようだ。山荘にお願いしてタクシーを呼んでもらおうとした時、山荘から登山者が出てきて今、タクシーを頼んだとこだという。ご夫婦で先ほど下山したところだということでした。相乗りさせていただくことになりフント助かった。戸倉の駐車場まで約12~3 Km ほどあり7時過ぎればゲートが閉まるとのこと。なんとか今日中に帰れる。エかった。もっともタクシーがなければこの山荘に一泊するだけのことだがね。

 反省、ランチを食べたあと、引き返せば明るいうちに下山できた。天候悪化の兆しがあれば当然戻っていたネ。また、Mr.G の執念に敬意を払い過ぎたかも。山頂を踏ませてやりたかったのも事実だが。
怪我もなく Everything is all right!  ハッピーエンドれした。



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