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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

中国北京・山西省14日間 その② [海外旅行2011年]

7月20日(水 )

 今日と明日はチャーターしている車で山西省の山間部と田舎を旅行する。ここで少し山西省のことに触れておくことにしょう。位置は北京の南西約500Kmとなる。黄河中流地域の黄土高原に立地し面積は埼玉県の41倍(東西385Km、南北628Km)で省都は太原となる。人口は約3500万人で埼玉県の約5倍。日本の県とは尺度が違い比較にならない。

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 車は太原郊外を抜け北に向かっている。3時間ほど走っただろうか芦芽山の麓にある東寒の街に到着。ここは観光基地として整備する予定なのだろうか、道路の拡張工事が進められている。ブルドーザー等の大型重機は見かけない。スコップの世界???

 ここから今回の旅行のメイン目的地である万年氷洞に向かうが、そのうち道が悪路になり通行止め。元の振り出しに戻ってしまった。お昼時なので食事となった。

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 ホテル内のレストランで昼食を摂るが野菜料理が中心で大変おいしかった。一人あたり14.5元(185円)だが味も良し、量もタップリで大満足。途中の路端で買った大きなマクワ瓜が一個10.5元(20円)。価値観がだんだんと慣れてきた。

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 食後再出発。街の出口に立派な門が建っている。道路が完成すれば立派な観光地になるだろう。先ほどは分岐を右に行ったので間違ったようだ。今回は左に針路を取った。途中、なだらかな丘陵地帯を走ったり、すれ違い困難な箇所もあったが約一時間ほどで万年氷洞に到着。

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 雨も降ったり止んだりのお天気。駐車場から氷洞入り口まで歩いて約30分。馬車もあるが運動不足なので歩くことになった。小雨も降っていて少し蒸し暑い。防寒具を借りた方もいて大汗かいて登っている。ようやく入り口に到着。この万年氷洞は芦芽山の麓にあるのだが地球上でも珍しい地形だそうだ。勿論、日本の旅行ツアーが訪れることは無いとのこと。少し優越感を感じて嬉しい。でも、変な日本語の説明がありガックリ。これは明らかに中国人が書いた日本語だ。

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 万年氷洞は下に降りていくほどに綺麗だ。なんとも言えない幻想的な世界が広がっている。表面が溶けているし、それほど寒くはない。摂氏3~4℃程度だろう。外が蒸し暑かったので気持ちが良い。日本の富士山の麓にも氷穴があるが全く別物でスケールも比較にならない。フント、圧巻・絶景コメントなし。来てよかった。

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 万年氷洞から今日の宿に向かうがこの周辺はあちらこちらに興味深い場所がある。そのうちの一つ、石門懸棺に立ち寄った。一種の自然の葬祭だお棺が崖の途中にぶら下がっていたり、穴の中に安置されていたりしている。お棺の中を覗いてみたが白骨もあり不気味だ。今はこの風習は無いとのこと。ただ、このような形で葬送されるのは一部のお金持ちと名士だけだったようだ。古今東西、お葬式もお金次第と言うわけだ。

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 崖の途中にお寺があり危しげな桟道が架けられている。トンネルの間には吊り橋も架かっている。下から登っていけるようだが怪しげで危険な雰囲気が感じられとても登る気にはなれないがネ。この風景色は過去にも中国のどこかで観た記憶がある。

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 麓の集落で一服する。この村はここの観光で生計を立てているようだ。焼きイモやヒマワリの種などを売っている。鶏などもいて一部自給自足の生活を感じる。どう見ても豊かそうには見えない。同じ人間としてなんだか申し訳なく感じた。

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 近くに懸崖桟道と立派な看板があるところに立ち寄った。へんぴな観光地でも何故か看板は立派だ。さすがメンツを重んずる国と納得。馬で山頂まで登らせてくれるというので「危ない」「怖い」「面白い」などと相談の結果、全員馬に乗ることになった。恐ろしいと楽しいとは表裏一体と納得。一人50人民元ということなので喜んで乗馬。

 いざ出発してみると結構ヤバイ。道の片側が切れ落ちている箇所で馬がズルズル滑るし、時々動かなくなる。狭いドロンコ道の急登のため馬も可哀想。馬方さんはお金になる客と思っているようで元気一杯で馬に檄をとばしているが、馬は少し進めばハァーハァーと息を吐いている。そのうちなんとか中間の広場に着いた。とりたてて景色の良いところでもない。

 ここで馬方さん曰く、「ここまでが50元」、「この先登るにはもう50元」。まだこれなら良い。次に言った言葉が「ここから下るのも50元」だとさ。これは明らかに詐欺だが中国では騙された方が悪いとなる。
 このドロンコ道の急坂を歩いて下る訳にもいかず、やむなくここから引き返すことになった。この手の企みはエジプトのラクダでも経験している。ラクダは背が高いので乗ってしまうと簡単に降りられない。不利な条件での値段交渉となるが、ここの場合は倍額だから少しあくどい。下りも馬がズルズル滑るし路肩も崩れそう。顔が引きつっている人もいて楽しい。馬が滑って谷に落っこちればこちらも大怪我間違いなしと想像すると楽しんでばかりもいられない。ようやく出発点まで戻り一安心。

 今回の旅行の最大の想い出に残るイベントとなったため往復100元は許そう。チップをあげたいぐらいだ。7人で700元。この辺りではそれなりの高額となるが地元の経済に協力できたのが嬉しい。馬方さん達の家族も集まり笑顔・笑顔・・・子供達もニコニコ・・・こちらも楽しくなった。ありがとう。

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 最後によったのが空中都市とかいうところだ。集落が崖の途中にありそこで今でも生活しているとのこと。観光のためだろうか、なにも好き好んでそんな不便な所に家を建てないでも良いのにと思ってしまう。ホテルに到着した。田舎のホテルにしては立派なものだ。一人107元(約1350円)。水洗トイレにシャワーも完備。申し分なし。夕食は牛肉と羊肉の火鍋(しゃぶしゃぶ)でこれまたすこぶる旨い。これで一人30元(380円)で食べ放題、飲み放題の感覚だ。
中国大好き♪~♪ d(⌒o⌒)b ♪~♪

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Kです

ブログ拝見今までの中国と違った所へ行ったネ、随分奥地に入ったのでは?それにしても馬の背に揺られて下ったり上ったりは<揺られて居るなんてもんぎゃないか?>、、、ぶるぶるだね、一日一日の楽しさがよくわかしました、。
by Kです (2011-08-10 07:23) 

山子路爺

氷の洞窟すごいなぁ。
氷瀑様のところもあるようで……
クライムしたくなったのでは?
by 山子路爺 (2011-08-10 12:05) 

官兵衛

―Kさん―
日本と違い田舎と都会では格差がスゴイ。
こんな旅も面白い。(^◇^)


―山子路爺さん―
アイゼンは良く効きそうですネ。
何を言わすのですか・・・。(Θ _Θ ;)
by 官兵衛 (2011-08-10 16:21) 

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