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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

中国北京・山西省14日間 その⑦ [海外旅行2011年]


7月28日(木 )

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P1030960.jpg いつものようにのんびりと朝食を取る。宿泊の清算を済ませ10時半頃ホテルを出た。太原駅までスーツケースをゴロゴロと引っ張って歩いたが、日本と違い、ところどころ歩道に段差があるので歩き難い。まだ一時間ほど余裕があるが入り口でチケットとパスポートを見せて駅構内に入る。手荷物検査の後、電光掲示板で指定された待合室に向かう。

 今回は一等車のチケットを取ったので待合室も豪華だ。二等車の待合室は混雑しているので少し優越感を味合う。待合室に入る時もチケットを見せる。チケットの左下の番号はあたしのパスポート番号だ。中国人の場合は身分証明書の番号が記入される。中国では自分の身分を証明出来るものを持ってないと切符は買えない。座席を替わってもチケットは交換できないのだ。またチケットは到着駅で回収されないので自分で処理することになる。自分の証明書番号が記載されているため捨てる時は破って捨てなければならない。

 それにしても安い。500Km以上を3時間少しで走り一等車(日本のグリーン車)でも189元(2380円)だから、いかに日本が高いか良く解る。

 暫くして電光掲示板に改札の案内がでたので待合室を出て指定のホームに向かう。ホームに降りるエスカレーターはあるのだがやはり動いてない。大きな荷物を持っている人達は気の毒だ。荷物を両手でぶら下げている人達がたくさんいるのにねぇー。何故か文句の一言も聞こえてこない。いつものことながら中国人は気が長いのか、我慢強いのか、心が大きいのか、諦めが良いのかさっぱり解らない。

 確か先月だったか、北京駅構内でエスカレーターが突然逆送して何人か死んだはずだ。突然停止じゃなくて突然逆送だからおったまげる。エスカレーターを動かしてないのはその辺りのリスクを考えてのことなのだろうか。日本と違い原因追及して改善するという姿勢がないようだ。先日の新幹線事故にしても多分ウヤムヤで終わってしまいそうだ。今、正常に動いているので問題は無いだろうということだ。あたしの思考回路も多少そういう傾向にあるのでそれほど違和感は無いがネ。

 定刻に発車。車窓からの景色は日本と違い変化がなくてつまらない。途中一駅停まったかどうか。横揺れが少なく気持ちよく眠れた。座席は広いが何故かリクライニングが出来なかった。昨年、北京・天津間で乗車した CRHの和階号は確かリクライニング出来たと記憶している。今回の車両は少し種類が違うのかもしれない。そういえば車内にスピードを示した電光表示板も無かった。まぁー、兎に角定刻通り無事に北京西駅に着いた。先日、事故があつたばかりなので感謝・感謝だが、乗車している時には何も不安は感じなかった。

 駅構内を出て地下のタクシー乗り場で順番を待つ。すごく長い列だがタクシーはどんどん来る。列を乱すこともなくみんなおとなしく順番がくるのを待っている。北京オリンピック、上海万博のせいか、最近中国ではキチンと並んで割り込みも少なくなったようだ。それでも前が少しでも空くと後ろからスーット出てくるから油断がならない。常に前の人との間に隙間を作らないように心がけたほうが良い。暑いし、排気ガスが臭いし体力が消耗する。30分以上待ってようやく乗車。

 ここからが問題だ。10日前北京西駅近くのホテルに泊まった時、洗面用具のポーチを忘れた。予約しているホテルに行く前に以前泊まったホテルで洗面用具のポーチを回収したかった。ところが運転手はガンとして回り道はしないの一点張り。駅の裏側になるため渋滞に巻き込まれるとかホンニャラフニャラ・・・。過去、何度か中国でタクシーに乗ったが最悪のクソ運転手だネ。

 事情がよく解らないのでとりあえず予約してあるホテルに直行となった。地下鉄4号線の動物園駅近くのホテルだ。とりあえずチェックインしたが時間もまだ早いので地下鉄で忘れ物を回収に出かけることにした。

 ホテルから歩いて約10分で動物園駅に着いた。地下鉄4号線で西直門、2号線に乗り換えて復興門、1号線に乗り換え木犀地駅下車。駅の数は6ケほどだが乗り換えに時間がかかり40分ほど費やした。ラッシュアワー前にしては混んでいる。ただ日本と違い乗客の大半が若い男女なので楽しい。アンチエイジングを心掛けているせいかもしれない。

 北京西駅は地下鉄が乗り入れられてない。現在工事中なのだ。最寄りの1号線木犀地駅からも10分以上歩くことになる。歩いて、北京西駅近くの以前泊まったホテルにようやく辿り着く。フロントで話すが洗面用具のポーチが中国語で出てこない。ようやく化装包(hua zhuang bao)の単語を思い出しところでフロントマンもあたしの顔を思い出したようだ。無事回収できたよかった。感謝・感謝・・・。

 地下鉄もラッシュの時間帯になるのでタクシーを拾ってホテルに直行した。一見、豪華なホテルだが部屋も狭く太原のホテルの方が良かった。まぁー、大都会の北京だから仕方がないでしょう。24Fの部屋なので景色はまぁまぁだ。

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 眼下に北京動物園の森が見下ろせる。大きな建物は中国の中央銀行のようだ。こうして見ると大都会の北京を実感できる。夕飯まで時間があるのでホテル内を散策する。最上階にレストランが沢山あるが恐ろしく高い。値段は日本の銀座、赤坂レベル以上だ。山西省のホテルの田舎料理が懐かしい。20~30倍の価格差だがこれが中国なのだろう。 結局、1Fのレストランが一番安く夕食220元(約2700円)朝食160元(2000円)だ。まぁー、これなら予算内なので許せる。

 夕食は美味しかった。価格に見合っているのかも。もっともこの美味しさは日本価格の比では安いとなるので大満足だ。ビュッフエスタイルなので好きなものを楽しめる。特に魚介類が美味しかった。ピアノの演奏もありお客も少なく雰囲気は良い。ただ少し冷房が効きすぎていたのが難点だ。

 夜はテレビを見たりインターネットをしたりでくつろぐ。テレビはNHKが受信できる。久し振りに日本の番組を見て楽しんだ。ただ、外国の番組は数十秒のタイムラグを取って放映しているようだ。中国にとって好ましくない映像は事前に削除されると云うことだ。

 それは良いとして携帯電話が圏外になってしまった。昨年も北京に4~5日滞在したがこんなことは無かった。帰国してドコモに聞いたら中国では珍しくないとのこと。PCのメールは繋がるので問題ないけれどインターネットで日本のサイトは制限されているものが多く感じる。久し振りにバスタブにお湯を張って疲れを取る。早めに就寝。

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7月29日(金 )

P1030965.jpg 起きてびっくり。ひどい雨だし風も強い。スモッグなのか外は夜に近い風景だ。車はヘッドライトを付けて走っているし視界も数メーター程度か。おまけに体調も最悪でなんだか平衡感覚が変だ。朝食をレストランで取って部屋に戻り休養する。
午後になり雨も少し小降りになったので今日の予定としていた北京動物園に出かける。

 ホテルから歩いてもせいぜい15分ほどだ。入場料は50元程度だったと記憶している。うち30元がパンダ館、20元が一般動物館のようだ。あいにくの雨だったのでうっかりとカメラを忘れてしまった。

 世界で一番沢山パンダがいる動物園だけのことはある。パンダ館はいろいろなシチュエーションを設定し区画されているが全部で数十匹はいたと思われる。なかなか愛嬌があっておとなしくて可愛い動物だ。一般動物館はパスして外にでたが小雨も降っているし、兎に角蒸し暑かった。夏休みのため子供達も多くこの地下鉄動物園駅周辺は賑やかだ。パンダの実物を見たのは初めてなので良かった。

 体調も悪いのでホテルに戻ることにした。途中、お粥屋さんがあったので夕食用にお粥の出前を頼んでおいた。部屋で休んでいたがしばらくして電話があった。ホテルの入り口までお粥を持ってきたので取りに来て欲しいとのこと。このホテルのエレベーターはルームキーを差し込まなければ行き先の階数ボタンを押せない仕組みになっている。宿泊者以外の侵入阻止のためだろうけれど不便だネェ。

 お粥は美味しかった。身体の調子が悪いときはお粥に限る。お粥といっても色々な種類がある。今回は鶏肉が入っていてスープも鶏ベースだから栄養もありとっても旨かった。今日は中国で12日目となる。疲れもピークの感じがする。兎に角、休養が一番の日だった。
バスタブにゆったり浸かり爆睡 (-_-)zzzZZZ



7月30日(土 )

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 朝、起きると素晴らしい快晴。昨日の大雨のため大気が綺麗になったのかもしれない。ということは空気中の有害浮遊物が全部地面に落ちたと云うことになるが気にしない。体調も回復したので、朝食後予定通り景山公園に出かけることにした。

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 昨年、故宮を訪れた際、次回は景山公園に行かなくっちゃと思っていたが以外と早く実現した。北京の街を一望出来るし故宮の全景を上から眺められる最高のスポットなのだ。ホテルからタクシーで来たが混雑しているので手前で降ろされた。入場料は10元だ。公園の一番高いところに登ると絶景・圧巻・コメントなし。今回の旅行で最高のお天気だ。神に感謝・感謝です。それにしても北京は広い。中国最大の都会だ。あたりまえだね。

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 故宮は昨年見学しているのでパス。
楽しそうに踊っている人達もいる。こんな景色を見ていると中国って平和で素晴らしい国だと思ってしまうが・・・(ーιー ;;;

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 タクシーを拾いやすいと思ったので公園を故宮の裏口方面に出た。ここもすごい人混みだ。王府井まで行って欲しいのだがなかなかウンというタクシーは無い。中国では流しのタクシーとの交渉は一苦労する。

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 ようやく王府井に到着する。懐かしい場所だ。お店に入りブラブラする。麺屋さんに入り軽くジャージャー麺で昼食を取る。上海の南京東路も好きだが北京のこの王府井も大好きだ。買い物は何もしないがネ。歩行者天国なのでベンチに座っての人間ウオッチングがまた楽しい。それにしても高級車が多い。(・_・;)

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 少し疲れてきたので大事をとってホテルに戻ることにした。途中天安門広場を通ったが中国を代表するこの光景にはいつ見ても感動する。あいも変わらず沢山の人々だ。

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 今日は本当に良いお天気だった。観光最後の日だし運が良かった。体調も昨日と比べると遙かに良くなってきたが鼻水が出だした。どうも体調の悪さは風邪のようだ。

 夕方、窓から北京市内を眺望する。中国って好きだなぁー。生誕地でもあり、幼児期4年間ほど暮らした影響だろうけれど、あたしの第二の故郷だ。夕食はホテルのレストランで食べ、部屋に戻りお風呂に入って寝た。[眠い(睡眠)]



7月31日(日 )

 今日は帰国日だ。もう14日目になる。長かったような短かったような・・・。

 フライトは夕方なので9時頃まで寝ていた。食事をして宿泊の清算をし、お昼前にホテルを出た。今日も良いお天気だ。空港までタクシーで約一時間。運転手と会話をするがどちらも解っているのか解らないのか適当だ。

 高速道路の途中で人が横断している。そこまでやるか? 日本では罰金だしそんな事は聞いたことも無い。車の間隙を縫って・・・。コエェェ~~。運転手も特に慌てている様子はない。やっぱり不思議な国だ。

 第三ターミナルで降ろして貰ったが、料金、高速代金以外にプラス10元チップをあげた。下手な会話の相手になってくれたお礼だ。運転手はわざわざスーツケースをターミナル入り口まで運んでくれて、「あ・り・が・と・う」と言って握手を求めてきた。今回の旅行で初めて気持ちの良い運転手に出会えて良かった。

 時間も十分余っているのでみやげ物店や免税店を覗くがこれといって買いたい物もなかった。軽食を食べ、コーヒーを飲み居眠りしたりで時間を潰し、フライト時間の一時間ほど前に搭乗口に行った。フライト時間も近付いたのに案内もない。そのうち係員が来て搭乗口が隣に変わるようなことを言った。電光掲示板には何の表示もないので遅れてきた人達は訳が解らず慌てていた。いつものことで到着便が遅れているのだろうと想像するが・・・まぁー、中国国際航空らしいので許す。

 一時間ほど遅れてバスに乗り込み飛行機まで移動。タラップを使うのも久し振りだね。成田到着は1時間ほど遅れたが最終のスカイライナーにギリギリ間にあった。なにはともあれ無事帰国できて良かった。本当に感謝・感謝です。

 今回はいろいろな出会いがありました。お世話になった方々には厚くお礼申し上げます。まだ、いろいろと書きたいことが山ほどありますが、また機会があれば書いてみたいと考えています。とりあえずこの辺で終わりにしたいと思います。最後までお読みになって頂きありがとうございました。




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コメント 4

Kです

何もコメントする事は無い?>ただ画像を見ているだけで満足、さすが中国
>>>
by Kです (2011-08-21 22:12) 

官兵衛

日本から見れば、いろいろと問題のある国、となるかもしれません。
でも私にとっては良いも悪いも含めて、中国が大好きとなります。
これからもますます好きになりそうです。
by 官兵衛 (2011-08-21 22:47) 

山子路爺

乗り心地はいかがでしたか。
切符を回収しないなんて面白いですね。
by 山子路爺 (2011-08-22 14:31) 

官兵衛

駅構内に入る時はチケット、身分証明書、荷物検査とうるさいですが、
出る時は出口から出るだけです。勿論、係員もいません。
昔の箱根の関所ですね。乗り心地は日本よりいいですね。

by 官兵衛 (2011-08-22 21:43) 

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