日向山 2013-10-19 (土) 曇り [山行記録2013年]
今日は月例ハイキング。山梨県の北杜市にある日向山(1660m)だ。雨予想のためか参加者は14名と少ない。今日一日、持つかどうかの、どんよ~~りとしたお天気。チャーターバスは中央道須玉ICで降りて竹宇駒ケ岳神社に到着。大きな駐車場があり尾白川渓谷の観光地となっている。
本格的な紅葉シーズン前なのか、まだ車もハイカーも少ない。ここは南アルプス甲斐駒ケ岳へ黒戸尾根経由(健脚コース)で登る起点でもある。ラジオ体操後出発。
日向山方向の道標から登山道に入る。ここから本来の登山口である矢立石まで約小一時間。普通乗用車なら矢立石登山口まで車で入れるが、我々のチャーターバスは大き過ぎて入れない。毎回、チャーターバスを利用するが、林道が狭いと1時間ほどの徒歩アクセスとなりツライ。
でも登山開始地点と下山終了地点が違ってもバスを回送してくれるので変化に富んだ山歩きが出来る。まぁ~、一長一短ありと言うことだ。
結構キツイ登りがあり、おまけに樹林帯なので展望もなし。普通乗用車で来る登山者には無縁の登山道なのですれ違う人も居ない。
大汗掻いてようやく矢立石登山口に到着。林道を少し広げただけの簡素な駐車場だが数台の車が駐車していた。林道の奥に登山道があり登り始めた。人気の山なのか、登山道も立派で良く整備されている。展望の無い樹林帯に飽きた頃、急に前方が開け登山道も白い砂になった。三角点がどこにあるのか気が付かなかったが、日向山(1660m)山頂到着だ。
山頂から西に少し下った辺りが雁ヶ原(かんがはら)と呼ばれている。白い花崗岩が風化して露出し、広範囲にザレ場を形成している。白い花崗岩の砂の斜面が広がり、大小色々な形の岩塔が乱立し、特異な景観を醸し出している。天気の良い日には白い砂が、ひと際白く見えるそうだが、今日はガスっているせいか少し灰色がかっている。山頂から雁ヶ原に続く一帯は広くて緩やかな斜面のため、昼食を摂る場所には困らない。景観も良く人気の山と聞いていたが、納得。
甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳連峰の展望も素晴らしいようだが、生憎、甲斐駒ヶ岳はガスの中。八ヶ岳がガスの晴れ間に見えたのが幸いだった。
↑ 視界が良ければ左奥に甲斐駒ヶ岳の大きな山容が展望できるのだが。ガスが晴れてくれればと、暫く待ったが無駄そうなので下山開始。今日は山頂往復ルートで来た道を戻るだけ。
帰路、木々の間から富士山が垣間見えた。薄っすらと雪が付いている。帰宅して知ったが、昨日が富士山の初冠雪のようだ。例年より相当遅い。
紅葉も、まだ盛りではないが始まっている。紅葉が特にあたしの好みと言う訳ではないが赤と黄色と緑の組み合わせは楽しい。穂高涸沢のように赤と黄色の絵の具を塗りたくった絵画的な華やかさは無いが、緑の木々の合間に赤と黄色が点在するこの初秋を過ぎた端境期も捨てたものではない。それでも本能的に秋の色づきの鮮明な場所を探しながら歩いている。
木の葉は、褐色になり落ちる前に感動的な美しい色を見せる。あたしの人生もこのようにありたいものだが・・・。
画像の都合で行が余った。駄文で失礼ですが最近の心境を書いてみょう。
あたしもまだ麓から山を眺めるだけしか出来ない歳でもないと思うが(希望的観測)、その近附きを感じ始めてはいる。今年もまだ、北岳や富士山にも登りたいが、今夏、釼岳を登った頃の体調ではない。歳を取るとお天気の良い日に時間を調整するのは簡単だが、その日に自分の体調を合わせるのが難しい。「腰が痛い」「膝が痛い」「風邪引いたぁ~」 なぁ~~んてね。
岩山や雪山等と山の好みがハッキリとしているだけに、登りたい気持ちだけで登れるものではない。また、この歳で遭難騒ぎはみっともないので絶対に起こしたくは無い。不安無く足を向けられるという点ではハイキングとなる。
嫌いと云う訳ではないが刺激が少ないし、好みに対し異質的なものになる。好みのものに強く牽かれるという点ではあたしもかなり単純で偏屈な老人のようだ。(へ_へ;)
白ザレが甲斐駒の様ですね。
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by 山子路爺 (2013-11-27 21:30)
山頂直下に海の砂浜が突然出現した光景です
by 官兵衛 (2013-12-01 09:30)