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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

中国 北京、瀋陽、鞍山、他 (1/4 )  2013/08/26 ~ 09/07 [海外旅行2013年]

8月27日(火)曇り

 昨夜、遅く北京首都国際空港に着いた。一年ぶりの北京だ。空港から机场快轨に乗り、接続している地下鉄2号線東直門駅へ。地下鉄に乗換えようとしたが、最終が発車した後だった。北京の地下鉄の最終は概ね夜10時半と早い。日本では考えられないことだが・・・。その代わり朝は5時ごろが始発だ。早寝早起きが北京の人達の生活習慣になっている。

 地上に出るとタクシーや白タクが沢山いる。地下鉄が無くなると昼間、善良な運転手も客の足元をみる。メーターは倒さないし、遠回りをする。
外人だと分かるとシッコク勧誘する。料金は交渉次第だが出来れば乗らないほうがいい。時間が掛かっても流しのタクシーを拾うのが無難だ。
流しのタクシーは善良な運転手が多いのか、メーターを倒して走ってくれる。中にはわざと遠回りをするのもいるが、たむろしているタクシーや白タクよりも安心できる。日本の乗車拒否と同じだし、ここは中国。慌てることも驚くことも無い。

 北京駅前の常宿としているホテルに12時前に到着。本来、地下鉄が動いていれば空港から50分程なのだが・・・。

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 ↑ ホテルの朝食会場だ。ビュッフェスタイルで西洋人も多いし雰囲気が良く、料理も美味い。なによりもコーヒーが本格的で旨いのでお気に入りのホテルになった。

 中国では四つ星ホテル以上でもインスタントコーヒーの場合がある。もっとも一般の中国人はコーヒーを飲む習慣が無いので許せる。ましてやブラックで味を楽しむ中国人となると数少ないことだろう。ここではコーヒ専属の服务员がテーブルにポットを持ってきて注いでくれる。中国ではなかなかお目にかかれ無いサービスなので嬉しくなる。

 ところがだが・・何と、何と、昨年まで早餐免费だった朝食が有料になっていた。しかも、なぁぁ~~んと、なんと一人108元。日本円で約1800円。中国では滅多に驚かないあたしもこれにはビックリ~で~す。大吃一惊!

 五つ星ホテルでも朝食はもう少し安いのにネェ~。街で油条と豆浆で済ませば一人10元もあればお釣りがくるが、この雰囲気とコーヒーの味には代えられない。クヤジィ~~。

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 今回の中国訪問は約2週間。昨年のように一ヶ月以上の滞在も考えたが付き合ってくれる人もいないし年々、体力も落ちてきている。まぁ~、二週間程度がベターなのかもしれない。いつもの旅行仲間と一緒だが独りでの移動も多くなる。今回のあたしの目的は生誕地の鞍山を訪れることの一点に尽きる。あとは自由気儘にブラブラと中国を楽しむだけ。観光もいいけれど、マッタリと動かないのも一興だ。

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 朝、ホテル内の旅行社で明日の沈阳行きの列車チケットとホテルを手配した。列車チケットは駅の構内や街の販売所もしくは郵便局などで購入できるが、並んでたどたどしい中国語となると二の足を踏む。希望のチケットを紙に書き筆談を交えればなんとかなるが・・・。

 その点、旅行社は便利だ。対応してくれるお姉さんが若くて美人なら言うことなし。駅や販売所で取れない時でも旅行社で取れる場合が多い。特に一等席や软卧(一等寝台)は旅行社で手配するのが最適。只、手数料がチケット1枚につき約30~50元掛かる。これは痛い。羊のシャブシャブが食べれる金額だ。
ついでに沈阳駅に近い三つ星ホテルも手配した。過去の経験からすると、旅行社で手配してもらったホテルはたいてい期待外れ。もっとも、五つ星なら問題ないと思うが・・・。やはり、安くて快適なホテルは歩いて探すか、ネットで手配するかだねぇ~。

 今回、PCは持って来なかった。タブレットは持って来たがWIFIが無いホテルもある。有線ランをWIFIに変えるルーターも持って来たが上手く作動しない。電源に240V対応の充電器をコンセントに差込みUSBで出力させるが、5分もすれば出力が切れる。テレビのUSB入力ポートから直接電源を取ると弱電流ながら何とか作動する。

 中国のネット環境はあまり良くない。日本のサイトは一部制限されているようだし接続が遅い。大半がADSLのようだから仕方が無い。日頃、光回線を使っているのでイライラするが、ここは中国だからショーが無いす。とりあえず明日の移動と宿泊を確保したので王府井に出掛けた。

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 地下鉄を建国門で乗り換え王府井へ。ホテルから20~30分だ。ここ数年、毎年訪れているので懐かしい。一人でアイスティーを飲みながら人間ウォッチング。至福の時だ。30分程、通りを眺めていたが、日本人は見かけなかった。日中関係悪化のせいだ。

 店の女の子が、あたしの下手な中国語で分かるのか、「何処の国の人?」と聞いてきた。いつものように「韩国人」と答えた。韓国語は殆ど話せないが「日本人」と答えるより無難だ。もっとも中国人から看ても、あたしは韓国人に見えるらしい。帽子のせいかも。台湾では香港人と言われたこともあったがね・・・。

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 小吃街で昼御飯を食べる。羊肉の串焼きを3本食べて仕上げは刀削麺。串焼き1本8元は少し高い気がするが、赤唐辛子が掛かった羊肉の串焼きはフント!旨いのだ。思い出してもヨダレ、タラタラ。

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 北京饭店の前まで来てしまった。ここは北京で泊まった最初のホテルだ。そういえば北京ではいつも四つ星か五つ星の高級ホテルに泊まるが、北京を一歩でも出ると、いつも三つ星の安ホテル泊まってるようだ。

 歩き疲れたので地下鉄でホテルに戻る。ホテルは北京駅の真正面だから交通は至極便利なのだ。晚餐は駅前の小吃街で羊肉のシャブシャブを食べる。40元で大満足。羊肉と野菜がタップリの健康食と言える。

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8月28日(水)曇り

 今日は夕方、沈阳(瀋陽)に移動する。本来なら昼の列車に乗りたいところだが、希望のチケットを取るのが難しいのが中国の鉄道事情。夜の列車でも取れれば幸いと思わねば・・・。

 日中、たっぷりと時間が余っているので北京の散策。地下鉄2号線で和平門下車。ホテルから20分程だ。前門の近くにある骨董やお茶器、筆、印鑑、文具、楽器等が揃っているエリヤだ。建物も古くレトロ感が一杯。

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 茶器を売っているお店に入った。最初に買うつもりは無いと言っておいたがお茶をご馳走してくれた。喉が渇いていたのでありがたかった。小さなお店でお姉さん二人がいるだけ。聞いてみると一週間で茶器が3~4個売れる程度とのこと。大きなお店の出店の感じだが、そんな売り上げでやっていけるのか不思議だ。あたしの語学力では上手く聞き出せないのが残念。平日のせいかもしれないけれど人通りも少ない。でも落ち着いた静かなエリアで癒される。

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 公衆トイレに入ってみた。ニイハオトイレだが男女別になっていてなかなか綺麗で清潔だ。日本のトイレと違い単純な構造。扉もなければペーパーホルダーも無い。左の足元にボタンがあるので踏めば水が流れる。掃除は水で洗い流すだけ。至って合理的だ。慣れると明るくて開放的で快適なのだ。水を流す方式は紐を引っ張ったり、レバーを倒したり、稀には水の入ったバケツと柄杓ということもある。また一般的には使用後のペーパーを入れるくずかごが置かれている。

 中国ではペーパーを流すと配水管が細いので詰まる。このあたりのマナーに関しては中国人はキチンと守る。日本人はこの習慣が無いのでペーパーをウカット水に流してしまうこともある。

 ここは都会のニイハオトイレだから綺麗だけれど、地方のニイハオトイレとなるとウギャーと叫びそうになるものもある。出るものも引っ込んでしまう代物だ。でも最近、このニイハオトイレもだんだんと扉のあるトイレに代わってきている。古き良き中国が消えていく。寂しいネェ~。

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 路地に入ると一般の住宅が並んでいる。タイムスリップしたような一角だがホーっとする。共同トイレも所々にあり住めば都なのだろう。あの観光で有名な胡同の塀に囲まれた四合院とは少し違うようだが、北京の庶民の生活が垣間見られる。

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 タイヤを隠している車をあちらこちらで見かける。盗難防止?
意味不明・・・。

 地下鉄の和平門駅傍に全聚徳烤鸭店があったがお昼が過ぎたので夕方まで閉店ということだ。お腹が減っているので前門の全聚徳烤鸭店で北京ダックを食べることになった。タクシーに乗ったが地下鉄に乗ったほうが早いと言われ降ろされた。商売気がないのか乗車拒否なのか、はたまた親切なのか分からない。なるほど地下鉄に乗ると次の駅だからスグ着いたが、もともとそれぐらいは承知でタクシに乗ったのだが。
みくびってはいかんぜよー、あたしは東京の地下鉄には弱いけれど北京の地下鉄は強いのだ。フント!

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 一年ぶりの前門だ。懐かしいねぇ~。ブラブラと歩いてみたが日本人は見かけない。これだけの有名な観光地なのにねぇ~。中国の観光地から日本人の姿が消えてしまった。寂しい限りだ。

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 前門の全聚徳烤鸭店は混んでいて並ばなければならない。夕方6時8分北京発の列車に乗るので、のんびりと待っている訳にはいかない。
隣に全聚徳烤鸭快餐店があったのでに入ってみた。全聚徳烤鸭店のファーストフード店だ。一人前ずつパックになっていてスグに持ってきてくれた。前菜やスープも付いていてボリュウムたっぷり。プラの食器以外は本格的だ。味も全聚徳烤鸭と同じで美味しい。ただ、価格も一人前150元(約2400円)とそれなりに高い。さすが全聚徳烤鸭快餐店とも云える。

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 ホテルに戻り荷物を持って北京駅へ。中国の列車に乗るには苦労する。駅構内への入り口は駅の正面に一つあるだけ。他には無い。シンプルだ。乗車予定の列車が電光掲示板に表示されれば入場できる。と言っても入り口は大混雑なのだ。各乗客の荷物が大きい。ダンボールや布袋等、荷姿も色々だ。見慣れた中国の駅のいつもの光景だが、春節の時期は恐ろしい光景となる。

 入り口では中国人は身分証明書、外人はパスポートをチケットと一緒に見せる。次に荷物検査とボディ検査を終えて列車毎に指定された候车室(待合室)に入り待機する。

 候车室は駅によっては一等専用があり多少の優越感が味わえる。と言っても一等と二等の料金差はたかだか数十元程度だ。でも革張りのソファーや専用トイレ等もあり改札口も別になっている。

 発車時間が近づくと電光掲示板に列車番号と乗車ホームが示される。改札口に並び切符に鋏を入れてもらいホームに行く。月台(プラットホーム)には下りるにしろ上がるにしろエスカレーターやエレベーターは期待しないことだ。例えあったにしても故障していて動いてない場合が多い。

 聞くところによると、数年前、北京駅でエスカレーターが突然停止したため将棋倒しになり何名かが亡くなったのが原因で、わざと当局が動かしてないとも言われている。エスカレーターの上でもタバコの吸殻やゴミを捨てるので故障するのは当たり前とも言われている。

 エスカレーターの突然停止・・・オットロシ~~。中国のエスカレーターは日本のものより傾斜が強くスピードもかなり速い。クワバラ・桑原!兎に角、中国の駅周辺は荷物が重いと疲れるのだ。

 ホームに下りると列車が停まっている。中国の列車は長い。20輌や30輌の連結は当たり前。ようやく自分の車両に乗車して一安心。
今回の列車は动车(D列車)と言って日本の新幹線のようなものだ。スピードは200Km/時程度で在来線を走る。もっと早い列車もあるが別の機会に書くことにする。

 北京駅を午後6時8分時間通り出発。沈阳(瀋陽)到着11時12分予定。約700Km を5時間で走る。在来線を利用しても日本よりレール幅が広いので早く走れる。幅広レールを使用した高速动车(G列車)などは350Km/時で走るから中国の鉄道はスゲェエ~~。一等車だが日本円で約4000円。約700Km が4000円だから安い。日本のグリーン車ほどではないが快適だ。

 中国流にスイカや瓜を座席で食べる。焼き栗とお菓子も食べた。午後三時過ぎに北京ダックをお腹一杯食べていたので晩御飯はこれで充分。「食べすぎだろ~」と言われるかも・・・。

 定刻通りようやく沈阳駅に到着。5時間の夜の列車は疲れる。駅前で20分程並んでタクシーに乗る。予約しておいたホテルが見つからずウロウロするが、なんとか到着。タクシーの運転手は親切だったね。
チェックインを済ませシャワーを浴びてバタンキュウー。長い一日だったのでチカレタァ~~。高齢者にはキツイ・・・。



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コメント 3

kです

お帰りなさい、更新待ってました、生誕地はどうでした、韓国人だったんですか???
トイレは慣れてもちょっと出ないな??まだ若いです高齢者は長い旅は出来ないよ。
by kです (2013-09-19 08:33) 

山子路爺

Oh!またまた中国ですねぇ。

ポチッと応援。

by 山子路爺 (2013-09-23 14:06) 

官兵衛

Kさん
中国人には、あたしのことが韓国人に見えるようです


山子路爺さん
英語が苦手なので、つい中国や台湾に足が向きます
中国語も苦手だけれど (へ_へ;)
by 官兵衛 (2013-09-23 19:28) 

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