中国 北京~北戴河 2012-8-12 [海外旅行2012年]
8月12日(日) 曇り
雨も止み、青空が少し出てきた。前日の雨が大気を掃除してくれたので、今朝はスモッグ無し。このホテルの朝食会場は上部が吹き抜けになっていて実に気持ちが良い。中華、洋食と色々料理の種類も多く美味しい。その上、コーヒーも旨いので文句なし。今日は、これから北戴河(beidaihe)に向かう。ここ北京と違い地方の田舎なので、美味しい料理も旨いコーヒーも期待できそうにない。
北京駅発 9:25 北戴河着 11:28 の動車(新幹線)に乗る。座席は一等車なので快適だ。最近、何故か鉄道車両の写真を撮るのが好きになった。鉄道マニアでは無いけれど、マニアやオタクの気持ちも少しは理解できそうな気がする。
北戴河(beidaihe)駅に到着。北京から東へ約300Kmの避暑地だ。駅からタクシーで昨日予約しておいたホテルに向かう。街の入り口に検問所がありパスポートの提示を求められた。少し待たされたがコピーを撮られたようだ。この北戴河は中国共産党高級幹部達の保養地となっているため警戒は厳重。
その上、この季節は俗に言う北戴河会議がたびたび開かれるので特に厳重となっているようだ。毛沢東の時代、この北戴河は党幹部の保養地として一般の立ち入りが制限されていた。毎年、夏になると中国共産党幹部は必ず避暑と休養に訪れ、非公式の会議をたびたび開いていた。日本で言う根回しという手法だ。ここで根回しされた議案や政策は秋以後の本会議でも正式に決定したので、非公式ではあるが北戴河会議と呼ばれ重要な意味を持っていた。胡锦涛国家主席になり一時廃止されたが長老などの反対で復活した。今年は五年に一回の第18回共産党大会があるので活発に根回し会議が開催されているようだ。
昨日予約しておいたホテルに到着。一応準四つ星と言うことだが実質はせいぜい三つ星というところだろう。それに海岸から1Km 以上は離れている。部屋は広いが窓からは隣の建物の窓が迫ってくる。これで四ツ星相当な宿泊費だからたまったものではない。
北戴河は近年、都会からの観光客誘致に力をいれていて、共産党幹部の保養地から庶民のリゾート地へと変身しつつある。しかし反面、シーズンになるとホテルの宿泊費が2倍、3倍と高騰し問題になっているようだ。
夏のシーズンだけ営業しているホテルが殆どで、約2ヶ月で1年分を稼ごうとする。ボッタクリもいいとこだ。ホテルだけでなく、レストランなども同じような傾向だから注意が必要。一応、チェックインし海岸の方向に出掛ける。
景色は良いし、海は綺麗だし、何より涼しい。この北戴河は海洋性気候の特性か、夏の平均気温が24度前後で湿気も無く実に快適なのだ。道端で果物も売っているが、リゾート地価格のようで高い。まぁ~、日本でもリゾート地では何でも高いから同じだけれど。
昼食を小さな汚いお店で食べたけれど肉まんのようなものが安くて美味しかった。道端で葉っぱで帽子を作り売っていた。原料の調達、製造、販売と全て一人で出来る。中国では何でも商売に繋がるという典型だね。
波が穏やかで、砂浜も綺麗だ。ゴミも少なく気持ちが良い海岸だね。
海沿いに、先日、ネットで調べておいたホテルがあった。準三つ星程度のホテルだが外観は良いし、海の真ん前で景色も良く海水浴場もごく近い。賑やかな場所からは離れているものの、却って静かで気に入った。隣にはコンビニもあり、ホテル経営のレストランが敷地内に隣接している。おまけにポリスボックスがホテルの入り口にあり、おまわりさんが数人詰めている。治安は抜群だ。部屋を見せて貰ったが全室海に面し景色も満足できる。部屋の内装も簡潔で良い。ただ、ネット回線が入ってないのが問題。最後の一週間ぐらいはネットなしの方がのんびりできそうだが・・・。
今夜泊まるホテルより安いし、何より窓からの景色が良い。ネットはできないが、たまにはエエ。テレビがあるし、携帯は繋がるのでメールも問題ない。明晩からの宿泊を予約して元のホテルに戻る。ホテル内のレストランで食事をするが口に合わないし値段も高い。
夕食後、ホテルの周辺を散策する。近くにテーマーパークのような遊園地があり賑やかだ。ロシア人が観光バスで観光に訪れている。中に入り夜景を観光すると一時間以上は掛かるようだし、半袖なので寒い。日中は快適な気温だが夜は少し寒いくらいだ。早々にホテルに戻る。明日からPCが使えないので、一週間後の北京のホテルをネットで予約する。
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