中国 長江三峡クルーズ (1/3) 2012-8-8 [海外旅行2012年]
8月 8日(水) 晴れ
朝、目が覚めると船は丰都(fengdou)鬼城の桟橋に停泊していた。海のような波がないので、走っていても静かなものだ。ぐっすり眠っていたので何時停まったのか気が付かなかった。全く揺れもなく、少し物足りない気もする。とりあえずラウンジでモーニングコーヒーを飲む。久し振りのコーヒーなので大変美味しかった。勿論、船内ではお酒以外の食べ物や飲み物は全て無料なので嬉しい。
朝食は船のレストランでバイキング風。乗船している間の食事は全てこのレストランで頂くことになる。席も決められていて最初から最後まで同じ位置となる。窓際の最前方の位置のため窓からの眺めも良かった。テーブルごとに毎回同じウエイトレスが付く。コーヒも頼めばすぐに持ってきてくれる。ちょっと、セレブな感じを味わえ感激。
8時半ごろ下船して丰都鬼城の観光だ。小高い山の上にあるお寺で、古くから多くの道士が修行を行ったと言う事だが、あたしには単に鬼が島公園の見物というところだ。
これ、閻魔大王か・・・
広い敷地内に建造物が点在している。ガイドさんに付いて歩くが坂道もあり結構疲れる。一生懸命に説明してしてくれるが、あたしには殆ど聞き取れない。鬼の石像や木像があちらこちらにある。地獄の様子を再現している展示館もあった。真に、おどろおどろしい場所なのだ。気温は高そうだが川の傍の高台だから風が心地良い。
この鬼城は重慶から170Kmの豊都にあり平都山に建立されている。歴史的には漢や宋の時代まで遡る事になる。あたしにとっては苦手な分野なので、どうでも良いことだね。三時間弱の散策だが面白かった。
船に戻れば、おしぼりと冷たいお茶が用意されていた。中国式のサービスとは少し違い嬉しい。乗客に西洋人が多いためか、船内のガイドやアナウンスも中国語と英語が使われている。昼食を船内のレストランで食べるが、結構歩いたためもあり大変美味しかった。
昼食中に船は出港した。明日の朝まで航行するようだ。長江は別名で揚子江だが中国では长江(changjiang)、日本では揚子江のほうが解り易い。チベット高原に源流を発し東シナ海の河口まで6300Kmの大河だ。日本の川と違って水の色は茶褐色で、綺麗とは言えないがゴミは流れてない。途中に三峡と呼ばれている三つの渓谷が連なっている場所がある。両側から絶壁が迫り圧巻・絶景となる。明日の午前中に通過予定で楽しみだね。
部屋のバルコニーで過ぎ行く景観を楽しむが、半パン姿で椅子に座りまどろむのは最高の贅沢だ。ひと時、至福の時間を過ごした。川幅も広く、ゆったりとした流れ、雄大な景観、まさに中国の大河だ。お天気も最高のクルーズ日和。風もなく穏やかだ。今回の旅行でも最高の一日だったかもしれない。すれ違う客船、貨物船、小船、対岸の街や村、いつまで見ていても飽きない。これが船旅の醍醐味と実感したものだ。
6時過ぎに夕食を食べる。船長の歓迎挨拶や明日の三峡観光の説明などが中国語と英語であった。日本人は我々以外には乗船してないようだ。料理はバイキングで中華、洋食があり美味しいしコーヒーも旨い。騒がしさも無くマナーも良い。意外なのはお酒を飲んでる人が少ない。静かな雰囲気なのが好ましい。
晚餐後、デッキに出る。静寂な空間に夕陽が沈んでいく。圧巻・絶景・コメントなし。水面を切って進む音だけが聞こえてくる。雄大な景観に心も癒される。
八時からショーが始まるので見に行った。船のスタッフが出演しているようだ。外が真っ暗になったので再度デッキに出る。素晴らしい星空が広がっていて、久し振りに天の川を見た。船がちょうど山間部を航行しているので両岸とも真っ暗。月明かりも無く星を見るには最高の状況だ。
涼しい川風。リクライニングのイスで仰向けになり暫し星空見物。日本での息苦しさや煩わしい営みなどが星空の彼方に消え去った錯覚に陥る。これ以上の贅沢も無い。どれぐらい離れたかは解らないが一瞬、人の世を離れた感覚を感じた。山の中で星を見ているときのあの恍惚状態と同じだった。
寒くなってきたので船室に戻り就寝。(-_-)zzzZZZ
泊りがけの船のたび……
さすがに広い!
by 山子路爺 (2012-10-04 12:51)
のんびりと長江下り・・・
たまには、こんな旅もエエもんだ
by 官兵衛 (2012-10-08 11:54)