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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

中国西安・蘭州・敦煌 ③ (5/29 ) [海外旅行2010年]


敦煌観光 2010-5-29 (土 ) 晴れ 4日目

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 朝7時過ぎに目覚めたが、すでに外は明るかった。西へ相当移動しているので夜明けはもっと遅いと考えていた。前夜、日が暮れたのは午後8時過ぎだったが・・・。中国の国内では時差が無い。東西約5000Kmだから2時間以上の時差があっても良いはずだ。まぁー、そこが中国の中国たるところで、経済成長至上主義には時差無しの方が有利なのかもしれない。

 トイレや洗面所も空いていて快適だ。隣の車両が食堂車になっている。ガラガラだ。もっとも食堂車といったってメニーユはカップラーメンと飲み物程度だ。車両毎に熱いお湯が調達できるので座席でも容易にカップラーメンが食べられる。カップラーメンが駅弁だネ。

 熱いコーヒを注文した。散々待たされたので厨房らしき所を覗くとインスタントのネスカフェを取り出していた。そのうちグラスに入った熱いインスタントコーヒーが運ばれてきた。砂糖とクリープが小皿に山盛りでレンゲが付いている。これが中国風なのだと再認識。そういえば西安のホテルの朝食バイキングでもコーヒーが無かった。中国ではお茶を飲めということだろう。コーヒー一杯が日本円換算で40円程度だから、とやかく言うこともないが・・・。

 しかし、コーヒーごときに何故こんなに時間がかかるのだろうか?乗務員らしい女性が数人手持ち無沙汰にしていたが。また、コップや皿をテーブルに置く時ドスンと投げ出すように置く。「こぼれるぅぅぅ~。腹立つなぁーもおぅー。」 北京でもそうだった。窓口で切符を買うと切符とお釣りが投げ返される。予期して無かったので切符もお釣りのコインも床に転げ落ちそうだった。想い出したらまた腹が立った。サービス精神が無いというよりそれが普通のようだ。郷に入っては郷に従えということだ。

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 車窓の景色は土漠か砂漠だ。時々、風力発電のでっかいプロペラが見えるだけ。日本では見られない風景色が楽しい。やがて住居がポチポチ見えだし終着の敦煌駅に到着。午前9時30分だ。

 約15時間ほど列車に乗っていたわけだが、退屈することもなかったし大変楽しかった。やはり列車の旅はエエもんだ。この列車は西安始発だ。西安からだと約24時間を要する。上海~トルファンなどは40時間以上かかるということだ。鉄道ファンでなくても列車は楽しい。また、機会があれば乗ってみたい。

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 敦煌市内で遅い朝食を済ませて莫高窟へ向かう。街を出るとスグに砂漠になる。振り返ると街だけが緑に囲まれていて周りが全部砂漠となっている。砂漠のオアシスと云われているが納得。それにしても遠くへ来たもんだ。丘陵が近づきやがて莫高窟に到着する。

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P1010357.jpg 沢山の石窟があり壁画を鑑賞する。乾燥地帯のため壁画の保存状態が良いとのこと。5世紀から15世紀までの1000 年間にわたっての仏教文化を観賞できる。1000 年間絶え間なく石窟が彫られ、仏像が造られ壁画が描かれてきたということになる。石窟の中には奈良の大仏さんのように大きな仏像もあった。あたしのような無神論者でも宗教の力の凄さに感動した。

 石窟の一つ一つには扉があり厳重に鍵が掛けられている。石窟は700窟いじょうあるが観光客に開放されているのは40窟という。開放されている石窟の中から専門のガイドがお好みで抽出した10窟程度を我々観光客が観賞できるというシステムだ。まぁー、専門ガイドも公務員だし国家的な遺産だから仕方がないだろう。しかも石窟内は写真撮影禁止となっている。専門のガイドさんが日本語で説明しているが・・・仏教美術にあまり興味のないあたしにはちょっと苦痛なのだ。中国でも屈指の観光地だけに綺麗に整備され西洋人も見受けられる。風が強くて時々砂が吹き付けてくる。

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 市内に戻り昼食後、鳴沙山・月牙泉に行く。街の中心部から20分ほどだ。敦煌は街を出ると周りが全部砂漠。なんとも不思議な感覚だ。砂丘の下までラクダに揺られて砂漠を辿る。初めてラクダに乗ったが乗り心地は良くない。コブとコブの間に座るので安定感は良いが降りる時前足をガクンと曲げるので前につんのめりそうになる。しかし、あたしの乗ったラクダはかわいい顔をしてたなぁー。
  
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P1010425.jpg 砂丘は自分の足で登ることになる。ラクダは登ってくれない。時間が一時間程あったのでテッペンまで登った。標高差約200メーターぐらいかな。テッペンまで登る酔狂な観光客はあまりいないようだ。テッペン直下では風が強く口・鼻・耳が砂だらけ。目にも砂が入り帰国してからも目がゴロゴロした。砂嵐は体験したこと無いがこれは砂嵐のようなものだろう。

 太陽が出ているのに砂で周りが暗くなり視界ゼロ。登ったものの立ってられなくて這いつくばっている人がいた。風の合間に眼下には月牙泉が綺麗に見える。反対方向は延々と砂丘が続いている。この辺りの風景は満月の夜が最高と云われている。砂丘とラクダと満月・・・唱歌【月の砂漠】の幻想的なシチュエーションだ。

 心配なのかガイドも登ってきた。急傾斜の斜面を降りようとしたらガイドが「傾斜の緩いこちらの斜面から降りてほしい。」という。雪と違ってどのような崩れ方をするのか興味があったのでガイドの勧告を無視して一気に駆け下りた。登りは20分ほど掛かったが下りは2~3分だった。

 雪とも違うし、富士山の溶岩の砂とも違う。砂が細かいので砂と一緒にズレ落ちる感覚だ。滑り落ちる砂の上に乗っているとでも云おうか楽チンだった。傾斜が強いと雪崩のような現象が起こるのか?観光客が砂に埋没して死亡なぁーんて・・・さまにならないネ。降りてから水で口をすすいだが何度すすいでもジャリジャリしていた。靴や服も砂がびっしりだ。パウダー状の砂なので少しの隙間でも入ってくる。

 それにしてもこの月牙泉は不思議だ。見事な三日月状の小さな湖なのだが深いところで水深5メーター、過去一度も涸れたことがなく砂嵐で埋もれた事もないという。湖の側には楼閣もあり素晴らしい眺めになっている。

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 夕食は西北料理とかでシシカブなど食べたがエジプトなどと違いクセが無く美味しかった。一度、ホテルに戻り数名で周辺の散策に出かけた。街が小さいので地図はいたって簡単。近くにある商業一条街をブラブラ歩いた。屋台や露天のみやげもの屋さんなどがあり買い物が楽しい。突き当たりには舞台もあり歌や踊りで盛り上がっていた。日没が遅いため深夜まで賑わっているとのことだ。
ホテルに戻りバスタブに浸かった。出てみてビックリだ。バスタブの底に砂が一杯残っていた。今夜も爆睡 (-_-)Z Zz z....



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山子路爺

こんにちは。
砂丘からの眺めは、まるで絵のようですね。
こんなところがあるとは世の中広い。
by 山子路爺 (2010-06-21 15:13) 

官兵衛

山子路爺さん、こんばんは。
被写体は素晴らしいのですが・・・。
ご教授願えればもう少し見栄えの良い
写真が撮れるかもしれないですね。
砂のせいかポケットカメラのズームが
スムーズに動かなくなってしまった。


by 官兵衛 (2010-06-21 22:51) 

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