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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

日光白根山 2009-12-13 (日) 曇り時々晴れ [山行記録2009年]


P1040160.jpg 昨年もこの時期に登っている。どうもこの山はあたしにとって相性が良いらしい。何度か登っているので天候が悪くても不安を感じない。独りで雪山を楽しむにはもってこいの山なのだ。

 koku さんも奥日光湯元側から入っているので何処かで会えるかもしれない。楽しみだね。

 菅沼の駐車場に7時前に着いたがタイヤが潜ってしまい脱出に時間が掛かり出発が遅れた。―7:30。

 昨夜、降雪があったようだが湿雪のため重い。木の上から時々、ドサーっと雪が落ちる音が聞こえる。曇ってはいるが風もなく暖かな日和だ。途中暑くて堪らないのでアウター上下を脱ぐ。トレースは明瞭だし雪山ハイクだ。3パーティほどに追い越されたが入山者は意外に少なそうだ。足下が滑ると疲れるので早めにアイゼンを着けたが歩くスピードが落ちた。着けなきゃ良かったと後悔しながら歩く。

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↑ 弥陀ケ池着―9:30。ここまでは夏道の一般コースタイムに近い。雪が段差を覆っているので歩き易かった。弥陀ケ池も全面結氷している。いつもの見慣れた光景だがここから見上げる白根山はいつ見ても厭きない。天気も回復基調だし体調も悪くはない。

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↑ 弥陀ケ池から夏道と同じく進路を西にとり標識手前から左に折れて樹林帯に入る。今日はトレースがバッチリだし雪も締まっていて歩き易い。樹林帯を抜けると広い尾根状になり右に登っていく。

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P1040208.jpg  ↑ 上部岩稜帯直下から見上げると登山者が一人下降してきた。ルートは夏道と同じで左側のルンゼ状のところを登る。傾斜が段々強くなるが、この辺りで右側に傾斜の緩いところをトラバースするとスパット切れた岩稜になり行き詰まる。もう少し上で右にトラバースするのが夏道通りで正解だ。


 今日はトレースがあるので楽だが一昨年はホワイトアウトでトレース無しのため直登して稜線に出た。雪と岩が好きなら直登がお奨めだがネ。雪の状態にもよるが雪崩には注意が必要なポイントだろう。

P1040218.jpg 昨年は帰路、このトラバースの辺りで滑落しそうになった。菅沼ルートでは核心部となるが一番面白いところでもある。稜線は難しいところも無くやがてニセ山頂だ。それにしても雪が少ない。これじゃスキー場が困っているのも頷ける。
ニセ頂上から一度下って登り直すと本当の白根山山頂に到着―11:40。


 予定では11時頃山頂と考えていたが大幅に遅れた。
弥陀ケ池での休み過ぎか慎重に登ったせいか・・・
やっぱり老化現象による疲れかなぁー。

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P1040234.jpg ↑ 山頂は風も無く暖かくて気持ちが良い。標識の下についている寒暖計の針はマイナス8度を指しているが寒さは全く感じない。30分ほどマッタリとアンパン食べて紅茶飲んだり楽しい一時を過ごした。登山者が一人登ってきたので写真を撮ってもらった。山頂から見下ろすとやはり雪が少ない。昨年はもっと白かった。


 雪が多ければ多いで苦労したと文句を言うし、少なければ少ないでつまらないと文句を言う。独りの雪山ではいつも自分と対話している。「このトラバース恐そうだネ。」「慎重に行けば大丈夫だよ。」・・・なぁーんちゃって。あたしにとっては自分と会話することも雪山の楽しさの一つかもしれない。青空も少しでてきた。周りの景色は圧巻、絶景、コメントなぁ~~~し。

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↑ 五色沼、その奥は金精山?いつものことだが山名オンチ。

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  ↑ 右奥が燧岳、左奥が至払山?

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↑ これはあたしだって解る。男体山と中禅寺湖。 (^_-)☆

 景色も堪能したので下山開始となるが実は重大な問題があったのだ。水のペットボトルを持ってこなかったのだ。というより家に忘れた。出発してスグに気付いたがもう遅い。800mlのテルモスに熱い紅茶を詰めてきたのが幸いだった。しかし、この時点で残り1/3しか残ってない。最短時間の下山ルートは同じルートを戻れば良い。すなわち、山頂から弥陀ケ池経由で菅沼駐車場だ。これなら一方的な下りで約2時間半ほどで戻れる。水もなんとかもつ。

 でも同じルートを戻るのも芸が無い。まぁー、何とかなるだろうと思い避難小屋から五色沼、を廻って下山することにした。夏のコースタイムは約3時間だがこの季節は雪の状態にもよるが4時間見ておく必要がある。ギリギリ日没前に下山できるが途中、五色沼から少し登りがあるので水が心配だ。
下山開始―12:10。

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  ↑ 南に下って少し登り返すと白根神社奥社の祠が祀ってある広い台地になる。ここから見る白根山もなかなか迫力がある。平原状のため視界が効かない時は左の火口に近づかないことだ。下降ルートは火口を左に見て巻いて下る。この辺りで念のためテルモスに雪を詰め込んで残量を約500ml以上にした。熱い紅茶が冷たい薄い紅茶になってしまったが量は倍近くに膨らんだ。天候が急変した場合でも避難小屋に泊まればエエ。非常食、ツェルト、コンロ、コッフェル等も持っているので不安感は全く無い。

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  ↑ 樹林帯を通過して振り返る。急な雪面を下ってきたが新雪時は雪崩が恐そうだ。避難小屋着―13:00。

 小屋の中に人がいたので 「koku さぁ~~ん」と呼んだが返答なし。この時間じゃとうに湯元に下山してるわなぁー。

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 避難小屋からもトレースはしっかりと続いている。天気も良くなったし時間的にも日没までには下れそう。これで避難小屋泊まりは消えた。程なく五色沼に到着。弥陀ケ池よりかなりデッカイけれど一面の雪の平原となっている。白根山もまた違った姿を見せている。
前白根山や五色山に囲まれて静寂で神秘的な風景色だ。

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P1040287.jpg 余す時間も少ないので名残惜しいが五色沼を後にする。30分程登ると弥陀ガ池に到着。たいした登りではないが疲れのためかキツゥ~~~。痛めている股関節がまた痛み出した。弥陀ケ池からはアイゼンを外したかったが滑ると股関節がギグゥ~~とくるので傾斜が緩やかになるまで装着したままで下山。
なんとか駐車場に―16:00着。

 帰り間際の車が2台停まっていたがやはりあたしが一番最後だった。でも予定通り日没直前に帰路につけて一安心。

 今回は前年より雪も少なく、上部でも枯れたブッシユがところどころに出ていた。もう少し雪が多くてトレースがなければワカンも必要になるが相対的に歩き易かった。また、風も無く、この時期にしては暑いくらいだったが、曇り時々晴れの安定した一日が幸いした。

 今日は独りの山を楽しめた。仲間と一緒が楽しくないというのではない。しかし、良い仲間であればあるほど自由と気ままは得られないものだ。時には自分の我が儘さを気兼ねなくさらけ出して独りで登るのもエエもんだ。最近は独りでいる不安を感じる以上にその不安を楽しめるようになってきた。歳をとると不安や恐怖に打ち勝ち大胆になれるのか? 否、そうではなくただ老化現象により感覚が鈍くなっているだけのことかもしれない。ただ、最近何だか独りの山の楽しさが少しだが解ってきたように思える。



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山子路爺

明けましておめでとうございます。
早速の山行報告を読み羨ましいかぎりです。
お天気もよかったようですね。
本年もよろしくお願い致します。
by 山子路爺 (2010-01-02 08:14) 

官兵衛

山子路爺さん、明けましておめでとうございます。

今年の計画や目標を考えるのは楽しいのですが、一歩一歩高齢者に近づいているため体調次第の行き当たりバッタリとなりそうです。

少し仕事もしたいので日程管理と体調管理が難しそうです。でも低山ハイキングとゲレンデスキーだけでも楽しみたいと愚考しています。

今年もよろしくお願いします。

by 官兵衛 (2010-01-02 10:49) 

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