越前岳(愛鷹山) 2009-10-17 (土 ) 曇り [山行記録2009年]
今日はいつもの例会だ。18名でいつもより少ない。熟睡しているうちにバスは富士五湖道路須走ICを出て愛鷹登山口へ。
今日の予定は愛鷹登山口バス停から越前岳に登り十里木高原バス停に降りるコースだ。当然お目当ては紅葉と富士山の眺望となるが、あいにくお天気は今にも振り出しそうな曇り空。
越前岳(1504㍍) は愛鷹山塊のの最高峰で富士山との間に遮る山がないため圧巻、絶景のポイントとして知られている。
愛鷹登山口出発―8:30。
舗装された林道を20分程歩くと山神社に到着。駐車場もあり普通車ならここまで入れる。実際の登山口でここから登山道になり樹林帯を約40分で愛鷹山荘に到着する。予約制の小綺麗な山荘だ。水場もあり、テント場も併設されているよだが営利目的ではないように感じる。山荘から少し登るとすぐに富士見峠に着いた。
黒岳と越前岳の鞍部で峠というより少し開けた林という感じだ。お天気がよければ木々の間から富士山も見えるようだが相変わらずお天気は回復しそうにない。
峠を過ぎ緩やかな尾根道を越前岳へ辿る。登山道の両側は自然林で山栗が沢山落ちている。栗拾いをしながら歩くが、一時間もあればレジ袋一杯は拾えそうだ。近くの自衛隊富士演習場から間断なく射撃音がパンパンと聞こえてくるためかクマ、リスなどが近寄らないのかもしれない。程なく左側に展望が開け鋸岳から位牌岳のギザギザした山容が迫ってくる。
やがて尾根が狭くなり左側がスッパリと大沢側に切れ落ちている場所を歩く。白ガレンと呼ばれている崩壊地だ。
大沢側が切れ落ちた尾根道を約一時間ほど辿ると富士見台に到着。アルミの脚立が置いてあり登ってみるが富士山が見える訳ではない。お天気が良ければ脚立の上からの富士山は見事だろうと想像する。看板もあり、富士見台、岡田紅陽と五十銭紙幣の関連がホンニャラフニャラと書いてあるが興味をそそられる程でもない。富士見台を後にして狭い尾根道を辿る。途中、モミジがあり色づいていたが、後にも先にも紅葉はこの辺りだけだった。
ほどなく越前岳山頂に到着―11:50。
昼食の準備を始めると雨がパラついてきた。スグに止んだが標高が1504 ㍍なのでそれなりに寒い。勿論、周りの展望など皆無。山頂は開けているが木々もあり360 度の展望とはいかない。晴れていれば富士山がどのように見えるのかと想像するがイメージがさっぱり湧かない。昼食後、早々に十里木高原に向けて下山開始。
方向的には下山中、富士山が真正面に見え、宝永山と宝永第一火口の景観も楽しめるはずだったが・・・。
気持ちの良いなだらかな尾根になってきた。馬の背と呼ばれていてベンチも設置されている広々とした場所だ。今日初めて富士山が見えた。といっても、裾野だけだが上部は雲の中に隠れている。この時期、山頂辺りは少し冠雪しているはずだが、今日は無粋なゴルフ場がやけに目立つ。大きな傷跡のように見えて富士山が可哀相だ。
櫓で作られた十里木高原展望台に到着。天気が良ければ雄大な富士山が視界一杯に広がっているはずだが相変わらず裾野とゴルフ場が見えるだけ。折角なのでもう少し全体の姿を見たかったが、雪のない富士山はどうしても見たいという対象でもない。
来月末には富士宮ルートで登る予定だ。昨年は雪が少なかったが、さて今年はどうだろう。
山頂から越前岳を眺めるのも一興だろう。展望台から10分も下ると駐車場にある我々のバスが見えた。十里木高原駐車場到着―14:15。
今日は一日中曇天で視界不良、その上期待していた紅葉も当て外れ。個人山行だったら少しガッカリしたかもしれないが、いつもの仲間と一緒だから充分に楽しかった。普段の生活に絡みついている心の奥底に潜む不安や焦燥を忘れ去ることが出来る一時を持てたことも嬉しい。
山に行く時は目的よりもその過程を大事にしたいものだ。低山であろうと、雨が降ろうと、荷が重かろうと山頂に登れなくとも常に満足感を得、悦びを感じたいと思っている。この経験が自分の深さと厚みに繋がっていくのかもしれない。あたしにとっては山への憧れや情熱は普段の生活を維持するためにも必要な糧でもある。
こんばんは。
大勢の山仲間がいていいですネ。
来月富士山ですか。
ブログ楽しみにしています。
by 山子路爺 (2009-10-25 22:41)
富士山も12月以降はキツイので、11月末の好天気を掴まえたいと考えています。ただ、毎年落ちてくる体力が気がかりです。昨年は何とか日帰りできましたが、雪と風の状況次第ですね。ヤバイと感じたら脱兎のごとく逃げ帰ります。
by 官兵衛 (2009-10-26 09:25)