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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

中国 雲南省  麗江 (2/2) 2012-8- 3 ~ 5 [海外旅行2012年]


8月 3日(金) 曇り

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 朝、8時に古城南門でガイドと待ち合わせ。
今日は玉龙雪山(Yulongxueshan)の観光だ。正確に云うと玉龙雪山風景名勝区の散策だ。

 ワゴン車に乗って一時間、玉龙雪山風景名勝区の入場ゲートに到着。途中、ガイドが4500mまで行くので酸素と防寒衣が必要と言う。ガイドブックでもロープウエイは4500mまで行っている。でも先日、違うガイドだが、騙された苦い経験があるので躊躇した。登山をする訳ではないので酸素は必要ないが念のため防寒衣だけレンタルした。結果的にはまた騙された。今回は4500mまで行くロープウエイは利用しないで、別のロープウエイで標高3500mほどの草原に行くだけのようだ。今回の旅行で一番楽しみにしていただけに正直がっかりした。

 中国の現地ガイドは汚い。平気で嘘をつく。ワゴン車に同乗していた中国人の別のグループも騙されたので、あながち日本人だからと云う訳ではなさそうだ。中国では騙されるほうが悪いという考え方もあるし、日本人と中国人の考え方の相違なのかもしれない。

 折りしもこのブログを書いている今、日中は尖閣諸島問題で大揺れ。考え方、イデオロギーの相違もあるが、日本も過去の過ちまで遡り日中関係を再考するべきかとも思うし中国も大国意識を捨てて同じ目線で話し合って欲しいものだ。中国も日本も経済的な背景が年々変わっている。比例して国力も大きく変化している。お互いに内政の問題も抱えている。あたしのバカな頭でも今後の日中関係が心配だ。中国生まれのあたしにとっては哀しい気もする。隣同士の国だし何とか仲良くしたいものだ。

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 ゲートから少し走ると深い渓谷もあり山深くなる。

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 ロープウエイとシャトルバスをに乗り継ぎ、雲杉坪(yunshanping)に向かう。下車して板敷きの桟道を通り抜けると綺麗な草原に到着。標高は約3300m。

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 玉龙雪山の東壁がガスの切れ目から見える。5596mの最高峰らしき頂も見えた。お天気がもう少し良ければと思うが、この時期これだけ見えれば満足とせねばならない。やはり高峰を自分の目で見ると興奮するネェ~。

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 ビジターセンターで昼食とするが沢山の観光客でごった返している。何とか軽食を食べたが味は忘れた。兎に角、汚いし、騒がしいし、大混雑だけが頭に残っている。草原を後にして電動カートで白水台に向かう。大小五つの湖が棚田のように繋がっていて、それぞれが興味深く楽しませてくれる。

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 玉龙雪山から麗江に戻る際、仲間の一人がワゴン車に乗り込む時、天井に思い切り頭をぶっけた。半分気絶状態なのでガイドに病院に向かうよう頼む。麗江市内の病院でCTを撮った結果、脳には異常なしという事でひとまず安堵。

 中国の病院に初めて入ったが、日本とは少し違うようだ。受付で中国式と西洋式を選べるようになっている。今回はCTを撮って欲しいので西洋式の外科になる。指定された診察室の扉の前は廊下になっていて椅子が数個並んでいるだけ。屋根はあるが、壁が無い。冬ならどうするのと考えてしまう。

 診察室の前に受付がない。中に入ってみて驚いた。一人の医師を囲んで数人が取り巻いている。診察されている患者は医師の前で向かい合って座っている。取り囲んでいる人達は患者の付添い人や診察を待っている人達だ。皆、興味深そうにじぃ~と医師と患者のやりとりを見ている。この部屋は単に問診の部屋のようだが、看護婦もいないし、診察順番も滅茶苦茶。何とか診察を受けるが会話が地元の方言なので我々にはサッパリ解らない。ガイドを通して、頭を打ったが首も痛いと話すが、結果的には通じなかったようだ。

 指定されたCT室に行くが待合室は勿論ない。廊下で椅子に座って待つが、屋根はあっても壁はない。この麗江は南に位置するので冬でも比較的暖かいがマイナスになる時もある。それでもCTがあるので立派な病院ということだ。

 患者への気遣いなど全く感じられない。名前を呼ばれてCTスキャンを受けるが、技師一人だけ。看護婦はいない。写真が出来上がれば撮影済みの棚に積まれる。時々、確認し自分の名前が書いてある写真を取り出し、元の診察室に戻るが、軽い症状ならまだしも、付添い人の同行なしでは大変だ。

 診察室で医師がCT画像を看て単なる打撲と言う。病院の薬局で漢方の塗り薬を貰い終了。結局、首が痛いという訴えは通じなかったようだ。こんな治療で良いものかと半信半疑だったが、これが中国の地方の病院の実態なのだ。中国では病気にならない、怪我もしないと肝に命ずる。治療費はツアー中の事故なのでガイドが払った。でも、CT施設がある病院で良かった。CTが無ければ再度、病院を探し廻る事になるところだった。

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 今回の現地ツアー参加はここで全て終了。乗り合いタクシーで麗江古城へ。乗り合いタクシーはワンボックスカーで7~8人乗り。料金は一人2元か3元か忘れたが、手を挙げれば停まってくれて、何処でも降りられる。観光地に行く乗り合いタクシーもありチャーターも可能だ。ただ、路線があるので注意することだ。合理的だね、さすが中国。

 ネットで予約しておいたホテルに到着。今まで泊まっていてホテルから徒歩三分。非常に感じの良いホテルだ。チェックイン中にもお茶が出るし、ドアーマンが元のホテルに同行して荷物も運んでくれた。四つ星のホテルで料金も少し高いがこれまでのホテルと雲泥の差。部屋も隅々まで掃除が行き届いていて、ウエルカムフルーツも置いてある。文句の付けようが無く大満足。晚餐はホテルのレストランで食べる。肉、野菜、色々食べたが文句なしに美味かった。明日は予定無しの休息日。幸せ・・・



8月 4日(土) 晴れ

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 朝起きると青空が広がっていた。空気が清清しくて気持ちが良い。昨夜、フロントで朝食は午後2時までOKと聞いていたので思い切り朝寝を決め込む。11時半頃、ホテルのレストランで朝食兼昼食を取るがバイキングで大変美味しかった。

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 食後、古城内の散策に出掛ける。今日の目的地は萬古楼だ。南門からタクシーに乗り獅子山公園の麓まで行く。そこから一番高い所を目指すだけ。

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 古城内の狭い石畳の道を登っていくが迷路のようで解り難い。時々、地元の人に道を尋ね登って行くと立派な看板のある所に出た。獅子山公園に着いたようだ。古城内で一番高い場所で、小高い丘になっている。公園の一番高い所に萬古楼が建っている。五階建ての楼閣で、当然、古城内では一番高い場所となる。お天気が良くて雲がなければ玉龙雪山が近くに見られる。空気が澄んでいる秋、冬が見ごろのようだ。五階から俯瞰すると古城の家並みが見事。これじゃ、道が解り難いのも当然と思える。この木造の楼閣自体にも色々謂われはあるのだろうが、興味も無いので戻ることにする。

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DSC_1234.jpg 後で気付いたのだが、わざわざタクシーで遠回りして来る必要は無かった。地図を良く見るとホテルまで東方向に20分も歩けば戻れそうだ。帰りは下り道だし賑やかな所が多く楽しい。道端ではプルーン、蓮の実、ヒマワリの種も売っている。のんびりとした光景で癒される。どんどん賑やかになってくると、四方街に出た。

 麗江古城の真ん中辺りにあり四角形をした石畳の広場だ。ここを中心として石畳の道が迷路のように東西南北に延びている。周辺には宿泊所、レストラン、お土産屋が集中していて観光客で賑わっている。広場ではナシ族の伝統衣装を着た人達が観光客のために踊っている。

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 鷹を手にしたおじさんに挨拶された。

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 ナシ族の普通の物売りのおばさん

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 今夜は麗江最後の夜なので少し贅沢に晚餐を食べることにする。先日行った台湾人が経営するレストランに入る。羊の串焼きはビールに良く合い、美味い。この麗江は松茸の産地のようだ。恐る恐る、松茸の炒め物を注文する。値段もそれなりに高い。確かに、姿、歯ごたえは松茸のようだが香りは日本のエリンゲに近い。もっとも、日本国産の松茸など、たまにお吸い物で味あう程度。本格的な松茸料理など、ここ何年も食べてないので味や香りも記憶が定かでないがね。
でも、松茸食べたどぉぉ~~。ヽ(●^ o^●)ノ

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DSC_1268.jpg ホテルの前の広場ではナシ族の衣装を着た若い女性が沢山踊っていた。観光客も混じり楽しい風景だ。萬古楼からホテルまでお土産屋さんを覗いたり、食事をしたりしてブラブラと歩いてきたが一度も迷わなかった。ようやく、この古城内の地理にも慣れてきたということだろう。


 麗江古城には延べ一週間ほど滞在したが、夏の避暑には最高の場所だ。涼しくて湿気が無い。城内は車の通行も制限されていて空気も良い。石畳の路や水路も掃除されていて綺麗だ。ナシ族風の木造建築も風情があり独特の雰囲気を醸し出している。これらが一体となって観光客を楽しませてくれている。



8月 5日(日) 晴れ

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 今日も良いお天気だ。朝食はホテルのレストランで食べる。バイキングだけれど何でも美味しい。ホテルの女性従業員は皆ナシ族の衣装を着ている。実に感じの良いホテルだ。二日目にもウェルカムフルーツが追加されていた。今回の旅行で一番気に入ったホテルだね。また、いつか是非訪れたい。今度は秋か冬がいい。古城を出れば周りは自然が一杯だ。このホテルに2週間ほど滞在し古城の散策や玉龙雪山を麓から眺めるのも良い。生きているうちにもう一度訪れたい場所の一つになった。ホテルの電動カートで南門まで送って貰い、タクシーで麗江三義空港へ。

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 中国西部航空の14:35発重慶行きに搭乗。

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 4時半ごろ重慶江北国際空港に到着。国際空港だけあって大きな空港だ。空港からリムジンバスで市内へ。1時間ほど乗って終点で降りる。予約しておいたビジネスホテル"如家"まで徒歩7~8分ほど。

 長江下りの観光を予約しておいた重慶の旅行社がホテルで待っていた。明後日からの乗船打ち合わせをしてお金を払う。下船地の宜昌から北京の航空券は麗江で購入済みなので気楽だ。

 このホテルは立地条件抜群、安い、綺麗で言うことない。部屋からの眺めも良いし、朝御飯も簡単なバイキングだが12元で食べられる。やはり機能から見るとビジネスホテルが一番便利。ネットも繋がるし、アイロンなども備えている。交通も便利なところに建っている。日本でも同じだね。

 晚餐は当然、重慶名物の激辛火鍋。辛くしないでと頼んだがやはり辛い。スイカジュースを飲みながら食べるのがここの流儀のようだ。大汗かきながら食べて飲む。外の気温が40度近くあるので辛いものを食べるようだ。地元の人が食べているのを見ると、真っ赤な唐辛子のタレに浸して食べている。韓国の比ではない。とても日本人には真似できない。洗濯して早目に就寝。(-_-)zzz



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山子路爺

山を見ると、あの上に立ってみたいと思います。

by 山子路爺 (2012-09-22 22:21) 

官兵衛

4500メーターまでロープウエイで登れるし、雪の到来も遅いので
我々のレベルでも可能と思われます。
by 官兵衛 (2012-09-26 23:57) 

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