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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

中国北京 ③ ( 4/29,30 ) [海外旅行2010年]


北京観光 2010-4-29 (木 ) 晴れ 4日目

P1050559.jpg 今日はフリーの日だ。前日、Tさんとの打ち合わせ通り、8時にホテルを出発。ホテルの前でタクシーを待つが一向に来ない。ドアーボーイが「フロントに頼んで呼んで貰った方が良い。」というのでフロントに頼んだがやはり来ない。暫くしてなんとか乗車できたが20分程のロスタイム。出足を挫かれたが・・・
中国だから許そう。

 北京南駅までお願いする。初乗り2Kmまでは10元(280円)、1Kmごとに2元(28円)だから、10Km走っても500円程度だ。北京南駅まで30元でお釣りがきた。タクシーのドアーは勿論、手動。日本と違い助手席に座るのもごく普通なのだ。【空車】の表示もメーターも日本と同じだし、兎に角安いので重宝する。ただ、流しのタクシーを拾うのは難しい。上海と違ってこの北京は台数が少ないのかもしれない。

 北京南駅は新しく出来た駅だが飛行場の旅客ターミナルのようだ。待合室というよりホテルのロビーだね。床もピカピカで鏡のように磨かれている。恐れ入りました。

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 何故北京駅でなく北京南駅かというと天津行きの新幹線は北京南駅始発なのだ。先頭車両は日本と違い鼻が短いし恰好がよい。カーブやトンネルが少ないのでこの形で大丈夫なのかもしれない。中国の新幹線の列車は全て「和諧号」と呼ばれている。上海―北京間の寝台新幹線もだ。意味は「調和が取れている。」ということになるが・・・。

 北京―天津間は1時間に4~5本走っている。シャトル新幹線だ。往路は2等(58元)で復路は1等(69元)にした。115Kmで29分間、一等でも日本円にして1000円でお釣りが来る。手荷物チェック後、改札を通りホームへ。中国は鉄道はもとより地下鉄でも手荷物検査があるのだ。 

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P1050582.jpg ↑ 上の画像の左が1等、右が2等。1等は日本のグリーン車より上質かも。2等は対面式の座席だが真ん中に大きなテーブルもあり快適だ。車内に速度表示板があり、時速は300Km/時以上を表示している。最高速度は350Kmとのこと。
上海―北京の夜間寝台新幹線は1500Kmをなんと10時間ジャストで走っているから驚く。

 コンパートメントで日本流ではグリーン寝台ということになり、下段が730元、上段なら655元で1万円でお釣りがくる。各座席にはモニターが付いていて走行距離も長いし日本のブルートレインより魅力的だ。鉄道ファンじゃないが一度乗ってみたいものだ。というよりいつか乗るぞぉーと決めた。

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P1050589.jpg 車内で向かいの中国の方に写真を撮って貰ったりしたが、あっという間に天津に着いた。115Kmをノンストップ、29分間で走破はスゲー。さすが鉄道王国だね。日本の技術供与はどうなのか???
天津駅も大きい。駅前の広場も広いし綺麗だ。広場には大きな荷物を持った人達が座り込んでいてローカルな雰囲気だ。周りを見渡せば高層ビルも見える。

 切符売り場で帰りの切符を買ったが行列がスゴイ。誰にも割り込まれなかったが騒々しいのなんのって・・・。どこでもそうだが中国語はウルサイ。というより、なんであんなに大声で話すのだろう。でも、あたしの中国語会話の先生は中国人の女性だが、会話は実に耳に心地よい。

 広場でウロウロするがタクシー乗り場がどこなのか? 【出租汽車站】の表示があり、乗り場は地下だった。覚束ない中国語を駆使するが通じない時は筆談となる。難しい話をする訳じゃないのでこれで充分。タクシーを並んで待っていたが、ちょっとした隙に後ろの人に先に乗られてしまった。生き馬の目を抜くという感じだね。

 タクシーに乗ってからどこへ行くかを相談。結局、運転手さんに2時間で150元(約2000円)払うので何処かへ連れて行って欲しいと頼む。交渉OKとなったので運転手さんもどこへ連れて行こうかなどと考えながら運転していたのかもしれない。

 大きな交差点でガシャン・・・。自転車とぶつかった。なんでこんな所に自転車がいるの??? 日本流(中国では車は右側通行)で言えば右折しょうとしたところ右側から自転車が追い抜こうとしたということになり日本では考えられない状況だ。交差点で交通整理をしていたおまわりさんも様子を見にきたが一言二言喋ったあとスグ戻ってしまった。

 被害者?は若い男性だが胸を押さえて相当痛がっている。Tさん曰く「あの痛がりようは肋骨がおれているよ。」 運転手が道路脇に被害者を連れて行き話をしているが意味不明。救急車を呼ぶでもなし。どうもタクシーに乗せて病院へ連れて行くようだ。

 ということで、あたし達二人はここで放り出された。料金13元(180円ほど)を払った。それにしても運転手さんも被害者も気の毒だ。あたし達を乗っけたために起こった事故なのだ。車内での観光交渉も原因かもしれない。誠にお気の毒としか言いようがない。運が悪いと言えばそれまでだが・・・後味の悪い想い出が残った。

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P1050606.jpg それにしても、ここは何処だろう?太鼓があり、小さな商店街になっている。地図で調べたり、人に聞いたり・・・。天后宮という観光地の側らしい。現在地が解ったので商店街を楽しむことにする。あまり実用的なモノは売ってないようだが、お茶の急須はものすごい数で圧倒された。商店街を抜けると観光地らしくなり、天津民族博物館などもあった。

 入館料はタダというので入ったが面白くはなかった。舞台のようなところで民族衣装を着た女性が踊っていて沢山の中国の人が見ていた。

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 小食堂で昼食を食べたが30元(400円)で8品もあった。美味しかったし量も大満足。この辺りは観光客も見当たらず中国情緒タップリだ。勿論、日本人にも会わなかった。昼食後、大通りに出てタクシーを拾って天津駅へ。運転手は荒っぽい。というより全ての車がそうだが。ただ上海よりましかも・・・。

 帰りは一等車で北京南駅へ。乗り心地は素晴らしい。時速300Km以上なのに実に静かだ。北京南駅でウロウロしていたら地下鉄の表示があった。ガイドブックでは4月現在、4号線は建設中になっている。最近、開通したばかりのようだ。

 地下鉄はどこまで行っても乗り換えても2元(30円)だ。乗り換えも改札が無いので楽だ。自動販売機でICカードを購入。手荷物検査後、改札へ。日本のスイカのように改札はタッチする。出る時は回収される。Tさんが係の女性にICカードを記念にしたいので欲しいと食い下がったがガンとして拒否された。途中、宣武門駅で2号線に乗り換えて積水潭駅下車。

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P1050639.jpg この辺りは北京の中心部の北西になる。湖もあり旧い街並みが残っているとのこと。観光地から少し離れているのでブラブラと湖沿いに歩くことにする。これといった目的もなく行き当たりバッタリということだ。途中、公衆トイレに入ったがドアーも無いし、仕切もない。便器が並んでいるだけ。これじゃ、出るモノも出ない。ただ、結構綺麗だし臭いもきつくなかった。

 大通りから少し入ると旧い家が並んでいる。レトロな感じが漂い、生活が滲み出ている。新幹線や地下鉄も中国、しかしここも中国。国としては国家第一主義なので好きにはなれないが、一般庶民レベルの中国は大好きだし興味深い。建物は旧いしくたびれているが、ゴミは落ちてない。路地裏でも綺麗なものだ。もっとも大通りはリヤカーを引っ張った清掃人があっちこっちでゴミに目を光らしている。国の政策なのだろうか? 以前、大連・瀋陽に行った時は結構汚かった記憶がある。やはり北京と上海は特別なのかもしれない。来月は西安から敦煌方面に行くので観察してみょう。

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 ↓ 途中、公園があった。老人が憩いを求めて集まっている。鳥かごが木の枝にぶら下げられている。鳴き声も聞こえる。画眉鳥のようだ。北京ではごく日常の風景だ。穏やかな光景だが、話声だけはウルサイ。中国人は遺伝子的に声が大きい民族なのかもしれない。これも中国だぁー。
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 ↓ 一時間以上歩いただろうか。ようやく胡同(プートン)地区に着いた。観光用の人力車が走っている。乗っているのは殆どが欧米人なのだ。四合院で有名な地域で欧米人に好まれるようだ。観光も充分堪能したので大通りに出てタクシーを拾うことにしたが全く拾えない。道を尋ねたおばさんが言うには「82番のバスが王府井方面に行くよ。」と教えてくれたが不安なので最寄りの地下鉄の駅まで歩くことにした。
20分ほど歩くと2号線の鼓楼大街駅に着いたが、道中は結構面白かった。

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 地下鉄に乗り吊り輪を手にした時、前の座席の若い女性が二人、さっと立ち上がり席を譲ってくれた。生まれて初めての経験だった。あたしは白髪頭、Tさんは少し禿げている。周りを見渡してもみんな若い人達ばっかりだ。中国の定年は55歳なのであたしたち二人は目立つようだ。丁度、通勤帰りの時間だから老人は乗っていない。上海でも感じたことだが日本と違い老人を大切にしてくれる国だ。歩き疲れていたので哀れな老人に見えたのかもしれない。ありがたかったが少しガックリだ。

 建国門駅で1号線に乗り換え王府井駅に到着。有名な“全聚徳”で中華料理を堪能する。二人でビールを3~4本飲み、お腹一杯食べても一人200元(2800円)ほどだった。日本感覚では安いが中国感覚では大変高い。中国感覚は地下鉄何処まで乗っても、何度乗り換えても約30円となるのだ。疲れていたので早めに切り上げホテルに戻り爆睡 (-_-)Z Zz z.... 
 

北京観光 2010-4-30 (金 ) 晴れ 5日目

 今日は帰国日だ。北京も充分堪能し大満足だ。昨日の天津と北京の散策は楽しかった。Tさんにも色々とお世話になりありがとうございました。

 朝5時40分ホテルを出発する。今日はメーデーの前日なので空港は大混雑だ。飛行機も30分以上遅れて離陸。無事、日本着。感謝、感謝だ。

 なるほど北京は政治の中心、上海は経済の中心。まさに実感した。秋には北京から寝台新幹線で上海に行き万博見物をしてみたい。日本で寝台新幹線の切符を予約できるのだろうか?格安航空券と安いホテル等いろいろと調べなくっちゃネ。夢物語に終わるかもしれないが・・・。

 もう少し若ければリュックサック担いでドミトリーなんかに泊まって旅行するのだが、この歳じゃキツイし哀れに見えるのでパス。なんせ、北京の地下鉄では席を譲られたのだから・・・
少しショック。 (Θ oΘ ;)



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山子路爺

仕切りがないんですネ。
考えちゃいますね。
by 山子路爺 (2010-05-20 20:39) 

官兵衛

―山子路爺さん―
昔は韓国、台湾でも仕切がなかったですね。
中国も地方に行けば、まだこのような状況が
結構残っているようです。
楽しいですネェー。
by 官兵衛 (2010-05-20 21:20) 

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