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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

富士山 2009-11-21 (土 ) 晴れ [山行記録2009年]


P1040067.jpg また、富士山だ。
富士スカイラインゲートに6:10着。
通行時間帯は10:00~16:00で夜間通行は禁止。 ヽ(`⌒´#)ノ 

 ゲートをづらして中に入ったが今度は重さ5~6トンもあるでっかいコンクリートブロックが置いてある。こうなるとこちらも意地でも通るぞぉー。

 縁石に乗り上げれば車幅ギリギリで通過できる箇所があり無事通過。とまぁーなんだかんだとあってようやく新五合目の駐車場に到着。途中道路脇を歩いている登山者がいた。ゲート脇に駐車していた車の持ち主かも・・・。一瞬停めて声を掛けようかと思ったが散策かもしれないので通過する。でも二本ステッキだったなぁー。

 駐車場には前夜タクシーで来た単独の方と数人組のパーティが出発準備中だった。数人組のパーティはやはりゲートをすり抜けてきたのかもしれない。単独の方はスゴイ。テントの撤収中だ。今日は登頂後宝永山火口でテント泊予定とのこと。スゲー荷物に驚いた。あたしより三つほど若いが、よおやるワ・・・。
単独でテント担いでどこでも泊まる。体力なけりゃ出来るものではない。あたしには絶対無理。

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 久し振りの冬山のせいか出発準備に手間取り―7:10登山開始。寒さはあまり感じないが風が強い。七合目辺りまではまだ地肌が結構出ている。順調に高度を稼ぐ。

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 上空の天気は上々だが下の方は雲が湧いている。真下には宝永山、遠くには駿河湾も俯瞰でき絶景だ。でも上から見下ろすという景色は少し味気ない。北アルプスや八ヶ岳のような連山で見られる迫力ある風景色とは全く異質なものだ。

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 八合目の池田館を過ぎた辺りから風が強烈になってきた。雪煙が立ち上っている光景は富士山には相応しく自然な光景とも言える。標高3200メータ-を超えるとハーハーゼーゼーとなり息苦しい。数歩歩いては立ち止まる。風のせいもあるが年寄りにはキツイ・・・。

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 九合目の万年雪山荘直下までようやく辿り着いた。ゴーグル忘れた単独の方が少し上から降りてきた。ゴーグルなしでは目が開けてられないようだ。冬山にゴーグルは必携だネ。先行していたパーティもここで撤退するとのこと。山頂の浅間神社や富士館の建物がよく見えるが雪煙が立ち上っている。山頂付近は烈風かもしれない。

 この辺りで写真を撮るにも強風のため手が揺れて固定しない。カメラを素手で調整していると小指の感覚が無くなってきた。慌てて手袋をする。ポケットカメラのスイッチ類は小さいので薄目の手袋でも扱いにくい。寒冷地仕様のカメラを発売して欲しい。お陰でこの辺りの写真は全てピンボケだ。ここであたしも冷静に考えた。 (ーιー ;;;

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 正面から風を受けると戻される。雪質はアイスバーンではなくサラサラの粉状。アイゼンの効きは悪いが滑落の危険は少ない。ただ、駐車場が16:00に閉鎖される。現在12:05、この強風では登頂まであと2時間は掛かりそう。下山3時間半として駐車場着予想5時半頃。日没が4:30頃だからヘッデン点けるともっと時間がかかるかもしれない。もっとも出発前はこの状況もありえると思っていたが天気さえ良ければ何が何でも登るつもりだった。道路が閉鎖されたって車の中で寝て翌日帰ればエエと思っていた。ところが、ここでいつもの軟弱さが出てくる。

 ここで戻れば余裕で駐車場まで戻れるし、お風呂に入り暖かい布団でぐっすりお休みできる。なんの躊躇も無く下山決定となった。最高到達点は標高3480メートル。あと300メートルだがあたしには1000メートルにも匹敵する。

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P1040130.jpg 下山となると気が楽だ。天候が急変しない限り登りと違ってリスク要因は少ない。風と雪を楽しみながらのんびりと下る。八合目の小屋を過ぎると風も弱まりガスが出てきた。自分の不甲斐なさをちょっぴり後悔しながら下るので足取りも捗らない。途中で今朝、駐車場で話をしたテント持参のおじさんが重そうな荷を担ぎ登ってきたのに出会う。

 風が強ければ九合目の小屋辺りでテントを張り明日また登れば良いとのこと。本来山登りはこうでなくっちゃとあたしは感嘆しきり。

P1040138.jpg それにしても今日は土曜日なのにこのルートは単独を含め数パーティしか入ってない。原因は道路閉鎖だと思う。ここんところ終日閉鎖または通行可能時間帯が10時~16時のようだ。初冬の富士を楽しみたい登山者にとっては誠に意地悪な処置としか言いようがない。道路には全く雪が無いのにネー。

 
 一昨日の雪辱と言う訳にはいかなかったが、それでも富士山らしい強風を味わい大満足の一日でした。当然、来年も初冬のこの時期に挑戦することを誓う。駐車場着―15:20。

 昨年も同じ時期に登っているが今年はペースが遅い。風と雪が原因だが悲しいかな、歳も一つ取っている。雪山は夏の山と違い前年がどうのこうのとの参考にはならない。その場に直面して初めて解ることが多い。

 去年登れたからといって今年も登れるとは限らない。しかし、これがまた雪山の楽しみの一つかもしれない。登頂だけが目的ならばなにもこの時期に登る事はない。1月、2月の富士山は到底あたしごときが太刀打ち出来るものではない。しかし、この時期は風の強さ、寒さの片鱗を少し味わえるのが魅力だ。当然、その味わいが大きいほど登頂は難しくなる。なんだかんだと言い訳がましいものだ・・・。



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山子路爺

こんばんは。
9合目撤退とはいえ、冬の富士山すごいなぁ~。当方にはむりだな~。のぞいてみたい気もするけれど……。
独立峰は突風がきついと聞きますがどうなのでしょう?

by 山子路爺 (2009-11-25 18:39) 

官兵衛

今回の風は息が少なく突風というより連続した風でした。アイスバーンの上での突風は怖いですね。ただ今回はパウダーでしたが・・・。勿論、アイスバーンと突風の組み合わせになれば脱兎のごとく退散致しますが・・・。なんせ逃げ足は早いですからね。露出した溶岩の上をアイゼンで歩き捻挫することも恐ろしい。まぁー、初冬の富士山は状況次第ですがそれほどの危険はありません。雪山経験者で、且つ装備さえキチンとしていればですが。それと単独は避けたほうがエエ、といってもあたしは単独でしたが・・・。
by 官兵衛 (2009-11-25 21:13) 

吉崎 政子

冬の富士山頂、付近は雪と、黒雲が、一体となって 遭難した嵐の海の様に感じますネ  !!!!!!!!!。                       私は6年前、夏の富士山、8合目まで登って、きました。            頂上まで登りたかったが団体行動だったので、時間制限で、体力不足で  ダウンしたのが、残念でした。 とても良い想い出です。  
by 吉崎 政子 (2009-12-15 22:25) 

官兵衛

―吉崎さん―
夏の富士山、八合目まで登れば充分ですよ。
遠くから富士山を見るたびに、私あそこまで登ったと思い出すと楽しいですね。
ただ、山頂まで登ると不思議な達成感を感じる山です。機会があればまた、挑戦してみてくださいネ。
尚、山頂付近の画像は黒雲ではなく雲一つ無い紺碧の空です。雪とのコントラストで黒っぽくなってしまいました。やっぱり写真が下手ということでしょう。

by 官兵衛 (2009-12-16 10:21) 

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