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傘寿も過ぎ気力・体力不足に悩む日々。旅もスキーも年貢の納め時かも。まだ少し残っている知力・気力・体力を使い何をしょうか?

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中国 雲南省  麗江 (1/2) 2012-8- 1 ~ 2 [海外旅行2012年]


8月 1日(水) 小雨後曇り

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 今日から八月だ。日本を離れて早、二週間になる。日本のあの蒸し暑さと違い涼しく快適。雨が降っているので長袖を着ていても少し肌寒い。標高2400mの町なので八月の平均気温が23度前後。

 当初の予定ではこの麗江でのんびりと過ごすのも良いなぁ~と思っていたが、先日の昆明の旅行社で8/5麗江~重慶の航空券を購入済みだ。この時期、列車、飛行機のチケット入手が難しいので、早目に移動したほうが無難なのだ。

 このホテルも明日の宿泊までなので明後日以降の宿泊をネットで検索する。近くに四つ星の感じの良いホテルがあったので二泊分を予約した。同時に重慶の旅行社に電話をして重慶~宣昌の長江下り(8/7~8/10)を確保。また重慶のビジネスホテル”如家(rujia)”に直接電話して二泊分を予約。これで8/10までの予定が決まった。

 後は宣昌から何処に行くか?移動手段は?となる。午前の2~3時間で10日分の日程を決めて手配した。素晴らしい!
午後は宣昌からの列車のチケットを買いに出かけよう。

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DSC_0990.jpg 目先の予定も決まったので出掛ける。雨の麗江古城も悪くない。静かで、なかなか情緒がありよいものだ。城内は全て石畳の道なので雨が降っても歩き易い。また、古城内には今でも少数民族のナシ族が多く暮らしている。ナシ族の住居を改造したリーズナブルなホテルも多い。あたしたちの泊まっているホテルもそうだ。

 レストランもホテルと同じように民家を改造した構えだ。扉などにも模様が彫られていて独特の旧い木造建築なのだ。麗江に宿泊するなら古城内のホテルが最高。ただ、古城内は石畳の路地が複雑でまるで迷路のように入り組んでいる。古城内の地図を買ったがあまり役に立たない。

 お腹が空いたのでレストランで昼食とする。日本風に言えば、竹筒で蒸した五目御飯、鶏の雑炊、きのこの麺などが美味しかった。
レストランが多く食べるには困らないが、料金も安くは無い。ホテル、レストラン、おみやげ屋さんなど、全てがナシ族の建築様式になっている。同じような建物ばかりなのも道に迷う原因なのだ。世界文化遺産に登録されてから急激に観光地化したようで、少しやり過ぎの感も否めない。

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DSC_0999.jpg 食後、售票处(shoupiaochu)列車の切符売り場に行った。腹ごなしのために時々、道を尋ねてひたすら歩く。

  途中、薬屋さんに寄り、お腹の調子を整える漢方薬を買った。その場で飲んだところ劇的と言うほどではないが少し調子が良くなった。

 漢方薬(中药)と西洋薬(西药)との違いをここで殊更講釈する気は無いが、乱暴だけれども、身体を治すか病気を治すかと言う事だろうと思う。四、五日飲み続けたところお腹の調子はもとより疲れも取れなんだか元気になった気がした。漢方はピンポイントで治す訳では無いけれど身体全体が良くなる。
恐るべし漢方・・・恐るべし中国。

 歩き疲れた頃、切符売り場に到着。中国では鉄道の駅以外にも町の中に列車専用の切符を売る場所がある。旅行社と違い列車のチケットだけしか扱ってない。駅の出張所とも言える。宜昌(yichang)から上海又は北京行きのチケットを求めるが、ここでは麗江発のチケットしか取り扱ってないようだ。いずれにしろ宜昌は始発駅でないのでチケット入手は困難と思われる。中国ではシーズンオフでも途中駅からの長距離乗車券の入手は難しいと言われている。

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DSC_1006.jpg 售票处を後にして古城内にタクシーで戻る。麗江のタクシーはメーターで走ってくれるので安くて安心。中国では地方によりメーターを倒さないで走るタクシーも多い(違法だと思うが・・)。我々日本人は目安となる料金の知識もないし、言葉も不自由。また、交渉に慣れてないので出来ればこの手のタクシーは避けたいものだ。古城内はタクシー通行禁止なので南門入り口で降りる。

 麗江は有名な観光地なので城内にも航空機のチケットを扱う旅行社が沢山ある。とりあえず8/10の宜昌~北京の夕方の便をゲットしておいた。宜昌で下船してその日のうちに北京に飛ぶという寸法だ。



 夕食まで少し時間があるのでホテルに戻りしばし休息。ネットで8/10~8/11の二日分、北京駅前のホテルを予約する。これで8/11までの予定が全て決定した。以降は北京で考えれば良い事だ。(°°)(。。)ウンウン・・・

 日が暮れてきたので夕食に出掛けた。少し洒落たレストランに入った。鶏の火鍋や羊肉の串焼きが美味しかった。食事中、店主が挨拶に来て日本語で挨拶した。台湾人の経営者だった。愛想が良いし、サービスも良い。台湾人は商売が上手いね。お腹の調子も良くなってきたので、久し振りに満腹になるまで食べた。大満足。\(^o^)/  この一週間の疲れが取れたようだ。
ホテルに戻り (-_-)°zzz・・・ 

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8月 2日(木) 小雨後曇り

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 今日も雨だ。朝食はホテルでいつものお粥とゆで卵と馒头の簡単な食事。9時頃、古城南門でガイドと合流。ワゴン車で約20分。束河古镇(shuheguzhen)に到着。今日のガイドの仕事は送り迎えだけのようだ。帰りは勝手に帰るので実質、ガイドの仕事はこれで終わり。なんともいい加減なツアーだけれど拘束されないので、まぁ~ええ。束河古镇(shuheguzhen)はナシ族の古い村で麗江古城と同様、世界文化遺産に登録されている。

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 麗江古城を小さくしたような村で高倉健主演の「単騎、千里を走る。」はこの村を中心に撮影されたことで有名。観光化された麗江古城と違い、まだ静かさが残っているのが好ましい。ナシ族の民家を改良した客栈(kezhan)が多い。客栈は日本の民宿と同じような宿泊設備で安く泊まれるのが魅力。水路も多く現在でも簡単な洗いに使われているようだ。三眼井と呼ばれている古い井戸もいくつかある。一番上は飲用、真ん中の漕は野菜を洗う、次の漕は洗濯として使うようだ。

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 マニ車が並んでいる寺院のようなところに入ったが、チベット仏教なのか・・・

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 水路脇のレストランで昼食を取る。牛肉の米粉を食べる。日本的に言えば牛スープのウドンのようなもの。口には合わないがまぁまぁ美味しかった。

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 銀細工のおみやげ屋さんが多い。

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DSC_1245.jpg 束河古镇(shuheguzhen)は麗江古城の縮小版のような感じだった。タクシーでホテルに戻る途中、中国銀行に寄り换钱。銀行で、昨夜食事をしたレストランの経営者に会った。少し話をしたが儲かっているようで結構結構。2時過ぎにホテルに戻りのんびりと過ごす。夕方、麗江古城を散策するが、相変わらず道に迷う。

 晚餐はレストランで軽く済ます。御飯と野菜モノ、スープ等。久し振りに肉抜きだ。美味しかった。また、いつものことだが中国の食材の多さには驚かされる。レストランの前には生きているものだけでもザリガニ、蛙、魚、アヒル、鶏などが並んでいて賑やかなものだ。
明日は玉龙雪山(Yulongxueshan)の観光だ。早目に就寝する。


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中国 雲南省 麗江~香格里拉~麗江 2012-7-30 ~31 [海外旅行2012年]


7月30日(月) 晴れ

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 今朝も早い。7時前にホテルの食堂で朝食を取る。お粥がお椀に一杯、ゆで卵一個、小さい馒头が二個ほど。勿論、お茶等の飲み物などは無い。宿泊費に含まれている朝食だが、質素というか簡単というか・・・。一日三食なら朝食はこれでも十分かもしれない。明日の夜から、またこのホテルで連泊するので身の回り品だけをリュックに詰めてスーツケースをフロントに預ける。

 7時10分丽江古城南門で旅行社手配の観光バスを待つ。南門前は観光客で一杯。待ち合わせや集合場所に最適なのだろう。警察の車もパトロールしている。30分ほど遅れてようやく観光バスが来た。時間通りに来て待つのは日本人の哀しい習性だね。

 大型観光バスだがほぼ満員。香格里拉一泊二日の現地ツアーだが、あたしたち以外は全て中国人。ガイドは元気の良い青年だ。早口でペレペラとまくし立てているが、あたしには全く聞き取れない。民家の屋根越しに玉龙雪山(Yulongxueshan)が見えた。最高峰が標高5596mの山塊だ。後日、麓を散策する予定だがお天気が良ければいいのだが・・・。

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DSC_0832.jpg 香格里拉(xianggelila)側の虎跳峡(hutiaoxia)を観光する。虎跳峡は長江の上流になる金沙江(jinshajiang)沿いにある大峡谷で川幅が狭い所で約30m程しかなく流れが激しくなっている。虎がこの峡谷を飛び越えたという伝説が名前の由来だ。


 崖の途中に停まっているバスから下の展望台に降りていくが、階段の傾斜が強いし、お天気も良いので大汗を掻く。展望台は水面の近くに造られていて近づくと水飛沫を浴びる。じ~っと観ていると水に吸い込まれそうな感じがして恐ろしい。対岸にも(麗江側)同じような展望台があり観光客が小さく見える。自然の凄さを実感する光景だね。。

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 轟音も凄い。大迫力だ。久し振りに圧巻・絶景・コメントなし。

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 麗江~香格里拉間は約180Km。最高標高は3500mを超えていた。道路は川沿い、もしくは山の山腹を巻くように付けられている。道も少なく狭い。ガードレールが無いところもあり、バスの転落事故も多い。乗ってみて、なるほどと思える。最近の大雨のせいか、補修工事も所々で行われている。夜は絶対に走りたくない道路だ。しかし車窓からの景色は雄大だ。日本の山奥とは少しスケールが違う。山深い渓谷、のどかな棚田など楽しませてくれる。

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 香格里拉(xianggelila)に到着。香格里拉は雲南省の西にありデチェンチベット族自治州の中心にある人口14万人の小さな町で、昔からチベットの影響を強く受けてきた。平均海抜3380mだが、高地という感じはしない。昆明から飛行機でこの香格里拉に直接来たなら高山病になる可能性があるかもしれない。

 博物館やお寺に寄り今宵の夕食会場へ。他のバスの団体も一緒でギュウギュウ詰めだ。奥に入ってしまったため出るに出られない。食べ物も全く口に合わない。スプライトで硬い御飯を流し込んだだけ。お昼も少し食べただけなので、完全なダイエット日和となった。踊りやトークショウがあり観客は乗りに乗っている。あたしは言葉も殆ど解らないのでただ煩いだけ。正直、終わって外に出た時はホーットした。ようやくホテルに到着。外観は良かったが部屋は汚い。慣れとは恐ろしいものだ。あまり気にならなくなった。疲れたし明日も早い。(-_-)zzz

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7月31日(火) 曇り時々小雨

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 朝、5時半起床。眠い。お天気も悪そう。朝食は水一本と菓子パンのようなものをチェックアウト時フロントからくれた。後ほどバスの中で食べたが、もう少し色々な食べ物を付けてくれても良さそうに思える。味はまぁまぁだったがね。6時半、時間通りにバスが迎えに来た。同じツアーでこのホテルに泊まっているのはあたしたち以外にもう一組だけ。バスには誰も乗ってない。発車して別のホテルに寄る。ほぼ満車となる。

 殆どの乗客は二つ星のホテルに泊まっていたようだ。もともとのツアー設定は二つ星ホテルだが、あらかじめ三ツ星に変更しておいた。料金は少し高くなったがね。疲れて寝るだけなら二つ星ホテルでも充分だろう。この辺りでは三ツ星ホテルでも高級になるようだ。

 昨夜の三ツ星ホテルも部屋の隅々までキチンと掃除がされ、シーツ、布団ももうすこし清潔感があれば泊り客も気持ちが良いのにと考えてしまう。あたしがオーナーなら徹底的に従業員教育をして三ツ星から四つ星に格上げする努力を惜しまないね。まぁ~、このいいかげんさが中国の悪い点でもあり、逆にこのおおらかさが良い点でもあるのだろう。やっぱり憎めない国だね。(^o^)

 今日の予定は普达措国家公园(guodacuoguojiagongyuan)一箇所だ。香格里拉から車で40分ほどの自然公園だ。中国で最初に認定された国立公園。現在も開発中だが、兎に角広い。ガイドが「標高4500mを超えるところもあるので酸素と防寒衣を用意したほうが良い。」と言い、お土産店に寄った。酸素は一本60元、防寒衣のレンタルはもっと高かったと記憶している。あたしは買わなかったがね。バスの中は酸素缶と防寒衣でモコモコ。

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 普达措国家公园に到着。約三時間余りの自由散策だ。観光客が多くて、約20分ほど並びようやくシャトルバスに乗る。碧塔海と云う湖で下車。湖の周囲に4.5Kmの遊歩道があり手頃のハイキングが出来る。他にも大きな湖が二箇所あり好きなコースを選べるが時間的にはこのコースが最適だ。選んだコースの標高は、あたしの時計の高度計では3500m程度。後で調べたが他のコースでもせいぜい3700m程度だ。勿論、個人差はあるが高山病の危険性は充分にある。

 お天気も悪く、時々、小雨が降ってくるが防寒衣を着るほどではない。ガイドの言う標高4500mは大嘘だ。警告のために言ったと解釈し、許すがね。確かに散策途中で雨が酷くなれば温度が急降下する標高だが、殆どの観光客は防寒衣を手に持って歩いてる。

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 左に湖、右に原生林を観ながらのんびり歩く。空気がひんやりとしていて爽快だ。これでお天気が良ければ申し分ないのに・・・。反面、小雨程度だから運が良かったとも言える。お花畑もあり高山の雰囲気だ。景色だけを見れば日本でも良く見かける山と湖の平凡な景色だが、ここが標高3500mとなると驚きだ。緯度が日本の沖縄辺りになるため森林限界が高いせいもある。高山湖の周囲に自然のままの原生林が残っていること自体が珍しい。ベストシーズンは10月11月の秋となる。森の様相から見ても冬は雪も少なく暖かそうに感じる。

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 自然公園を後にして麗江への帰途に就く。途中、昼食を川沿いのレストランで取るが野菜のおかずと御飯少々しか食べられない。今日の夕飯は久し振りに美味しいものを食べたいと思う。食後、長江の上流になる金沙江沿いに麗江に向かう。午前中に観光した自然公園よりバスの車窓から眺める景色のほうが雲南省らしくて楽しめる。

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 夜7時過ぎに麗江に戻った。まだ日没まで一時間以上ある。麗江古城の南門で果物を買い込む。ドリアン、ドラゴンフルーツなどの南方系の果物も豊富だ。マンゴーも種類があり美味しい。ここ二、三日まともなものを食べてないので果物は全て美味しく見える。旅行社指定の一昨夜泊まったホテルに再チェックイン。

 夕食を食べに出たが何を食べたら良いのか解らない。レストランは沢山あるがバンドが入っていて騒がしい。少し雰囲気の良いレストランで羊肉の土鍋と串焼きを食べる。野菜も沢山食べた。久し振りにまともな食事を食べたので旨かった。でも今夜の夕食は旅行社提供のはずだが?・・・ツアー食は食べたくないからどうでも良いけれど。

 しかし中国の料理のメニューは難解だ。漢字から肉、野菜、魚の区別は付く。肉の種類も判る。野菜の種類は判らない。もともと地元で取れる野菜が多いためもある。調理方法も炒める、焼く、煮る、スープなどは判る。でも種類が多いので、メニューの大半が良く判らない。あたしの語学力の低さもあるが、地方が違えば呼び名も変わるようだ。牛肉、豚肉より羊肉や鶏肉のほうが旨い。魚は食べてみなければ判らないので敬遠だ。結局は羊肉の火鍋や土鍋に落ち着く。北京や上海など都会のホテルやレストランでは味に癖がないし写真付きのメニューもありあたしでも問題ないが、地方の料理は訳解らん。中国語ペラペラの友人も困っていたようだから、あながち語学力のせいだけでもなさそうだ。今回の中国で一番困ったのは料理のメニューだった。何が口に合って美味しいのか食べてみないと解らない・・・。

 食後、ホテルに戻りようやく落ち着いた。この一週間はキツかったけれど、いい経験になった。日頃、日本でブラブラとマイペースで生活していたせいだ。多分、これで疲労のピークは過ぎたと思う。お腹の調子も今ひとつだし風邪気味で疲れた。明日はフリーの日だからゆっくり出来そうだ。晩安!

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中国 雲南省 麗江 2012-7-29 [海外旅行2012年]

7月29日(日) 晴れ

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 夜が明けた。中国の人は朝が早い。もう殆どの乗客が起きている。あたしが遅いだけかも。昨夜は11時ごろ寝たので7時間ほど眠ったようだ。一度、トイレで起きたが、まぁまぁ良く寝たほうだ。車内が静かだったこともある。中国人は騒がしいという先入観は捨てなければなるまい。二等寝台だが乗車前に想像してたより快適だった。これなら一等寝台の必要は無いね。

 乗車時、若い男性が棚にあたしの重いスーツケースを上げてくれた。降りるときにも同じ男性が棚から下ろしてくれた。外国での親切は嬉しい。
ん、ん・・・?憐れな老人?これからは老人らしく振舞うことにしょう。

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 麗江駅に到着。7時20分。昆明駅発21時50分だから、ちょうど9時間半。最近の中国の列車は正確な運行をする。運賃は安いしこれで安全なら文句の付けようがない。ただ、季節によりチケット入手が困難だがね。

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 なんだか懐かしい感じが漂う列車だ。日本の高級なブルートレインとは違い庶民の寝台列車だ。鉄道と比べると飛行機はつまらない。あたしも鉄道マニアに近い人種かなぁ~。ホームに出ると涼しい。白人も乗車していたようだが日本人は見かけない。もっとも、今回の旅行中、日本人を見かけたのは北京だけだったがね。

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 駅の出口には女性ガイドが迎えに来ていた。八人乗りのワンボックスカーで運転手も女性だ。この麗江では男より女のほうが良く働き、男は朝から家でタバコを吸っているとのこと。逞しく真っ黒に日焼けしている。女性ガイドは約40歳らしいが皺も多く、真っ黒な顔をしている。

 この丽江(Lijiang)は雲南省北部に「位置し、標高2400mの自然に囲まれた町で、高倉健主演の映画「単騎、千里を走る。」の舞台になった町でもある。空気が綺麗し涼しいが、日差しは強い。紫外線がシャンシャンと降り注いでいる。今日の観光は郊外にある拉市海(Lashihai)という湖だ。麗江の町から近いので半日コースだね。日本のガイドブックには掲載されてないのでマイナーな観光地だろう。あたしにとっては人が少なく静かそうだから Good だ。

 途中、車窓から玉龙雪山(Yulongxueshan)が一瞬見えた。標高5596m。この季節はなかなか見えない山なのだがラッキーだった。今回の旅行で一番楽しみにしていた風景色だからひとしお嬉しい。

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DSC_0560.jpg 町の屋台で朝食を取る。地元の人達も食べている。中国では日本と違い女性も外で働くので必然的に外食が多くなる。結果、屋台や小吃の食堂があちらこちらにある。

 朝食といっても小麦粉に砂糖をまぶして焼いたようなものと豆乳だ。美味しい、不味い、以前の問題である。

 でも、お腹の調子が今ひとつのあたしにはぴったりの朝食になった。ガイドは旅行社から一人頭10元程度貰ってるようだ。客に安いものを食べさせれば自分の懐が潤うという寸法。ガイドさんが言うには家でブラブラしている亭主を食べさせなければならないのでこのあたりの女性は特にしっかりしているとのこと。

 日本と違って中国の女性は一般的に逞しい。言葉も強いしキツイ。微妙な言い回しなどは全く無い。全てストレートの直球。男にもポンポン命令する。お国柄だから仕方が無いが、あたしのように気の弱い中国の男性は可哀相。
ヽ(;´o`)ノ

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 町を離れて郊外を走る。のどかな景色だ。どこに行っても何かを売っているようなお店がある。

 一時間ほど走り拉市海(Lashihai)の観光地に到着。観光案内所のトイレは綺麗だった。ただ、仕切りはあったがドアーは無い。でも風通しが良くて明るくて気持ちが良い。勿論、臭いも気にならない。周りが自然に囲まれているのでおおらかなこのようなトイレがマッチしている。単にニイハオトイレに慣れただけかも・・・。

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DSC_0607.jpg まずは案内所のおじさんと観光コースの価格交渉。現地ツアーは各観光地での観光料金は含まれない場合が多い。日本からの至れり尽くせりのパックツアーと違う所だ。
掲示してあるコース別価格は全て数百元・・・。中国では全て価格交渉と再決意。案内所のおじさんも譲らない。

 結局、湖の対面にある丘に馬で登るコースにした。湖の散策もセットになっているようだ。勿論、乗馬は案内人付だが一人250元ほど取られた。外人だからボラレたのかも?後で気が付いたのだが料金には丽江古城維持費80元が含まれているのかもしれない。一度払った領収書を提示しない限り再度徴収されるようだ。

 それにしても中国の観光地の料金は高い。中国では200元あれば都会のビジネスホテルに朝食付きで二人でも泊まれる。昨夜の寝台列車でもお釣りが来る。車を一日運転手付でチャーターしても500元、4人乗っても同じ。中国の観光料金はバカ高い。ヽ(`⌒´#)ノ 日本のスカイツリーのほうがまだ安い。(#-"-)

 小さな馬に乗り急坂を30分ほど登る。風が涼しくて気持ちが良い。丘の上からの展望はすこぶる良いく、眼前には湖が広がっていて広大な景色が展開している。充分景色を堪能したのち案内所に戻る。

 案内所に隣接する食堂のような所で昼食となる。屋根はあるが粗末な建物。数点のおかずが出たが御飯と野菜だけを少し食べる。お腹が空いているが口に合いそうなものが無い。一応食事付の一日ツアーとなっているが、中国の現地ツアーの食事はいただけない。

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 食後、電気自動車で湖の傍まで運んでくれた。広大な高原に湖が広がり、湿原になっている所もある。観光ボートに乗り湖の見物。鴨も泳いでいてのどかな情景だ。水深は浅く、1mほどだろうか。約一時間ほど散策した後、迎えの電気自動車で案内所に戻った。

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DSC_0682.jpg ガイドと交渉の結果お土産店に立ち寄らない代わりに夕食も要らないという事で合意。ガイドにしたら懐が潤うわけだし、こちらにしたら10元程度の粗末な夕食を食べなくて済む訳だが・・・。しかし少し損な気もする。単にガイドに楽をさせ儲けさせただけかもしれない。


 丽江古城内にある今夜宿泊するホテルまで送って貰いチェックイン手続きをする。宿泊費は旅行社に前払いしているのに押金(yajin)ヤージンを取られた。

 一般に中国のホテルでは宿泊費を前払いしていても人民元で一泊分はデポジットとして要求される。カード払いでも同じ。現金払いなら宿泊予定日数+一泊分の人民元を要求される。カードによっては使えないホテルもあるので常に人民元の現金は用意しておくことだ。押金の預り証を紛失すると面倒なことになりそうだから注意。ホテル側からすれば合理的な制度で泊まり逃げや食い逃げを防げる。泊まる側からすればお金の出し入れがチェックイン時とチェックアウト時の2回になるので少し面倒だ。

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 チェックインは済ませたものの、なんとなんと、現在停電中とのこと。近所で電気工事をしている影響で七時頃には通じるだろうと言う。連日夜が遅いし、昨夜は夜行列車で疲れているので、早くシャワーでも浴びてゆっくりしたかった。
まぁ~、旅行社手配のボロホテルだから仕方が無い。


 まだ、五時前だし日没も八時頃なので丽江古城内にある市場で買い物をして帰りに晚餐とすることにした。

 丽江(Lijiang)古城は丽江市街にある旧い町並みで、綺麗な水が流れている水路、迷路のような石畳の路地、明清時代の旧い木造建築物が独特の雰囲気を醸し出している。勿論、このエリア全体が世界文化遺産に登録されている。エリアの広さは約3.8K㎡でさほど広くは無いがホテル、レストラン、カフェー、お土産やさん、その他色々のお店がありショッピングも楽しめる。

 本格的な散策は後日として、今日は市場へ直行。と言っても路地が入り組んでいるので迷いながら歩く。おばさんが小さな松茸の根っこを削っている。近郊の山では松茸が取れるようだ。後日、食べてみよう。ブラブラと歩いていると街の生活が垣間見れて楽しい。

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 ようやく市場に着いた。お世辞にも綺麗とは言えないが食材から雑貨まで何でもありそう。日本ではお目にかかれない光景も多く、中国の市場は楽しいし面白い。

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 桃や梨等の果物と焼き栗を買ったが、果物も栗も日本のようには甘くは無い。味の習慣が違うだけで中国的には美味しいのかもしれない。お客が来なくて暇なのか、お店の前でマージャンしている。喧騒な市場の中でホーットする情景だね。

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DSC_0720.jpg ホテルに戻る途中、雰囲気の良さそうなレストランに入った。中庭には豚の丸焼きがデーンと置かれていた。可哀相だが旨そうだ。今夜は豚肉とタップリ野菜の火鍋を食べる。炭火と銅鍋を使っているせいか美味しかった。食後、レストランを出てホテルに向かうが暗くなってきたうえ、同じ様な家並みが多く現在地が判り難い。

 時計に付いている磁石で方向を定めて何とか辿り付いた。電気は通じていたのでシャワーを使うが水しか出ない。フロントに聞くと電気でお湯を沸かすので10時頃になればお湯が使えるとのこと。仕方ないのでとりあえず水シャワーを浴びたが寒かった。10時過ぎにお湯が出たのでもう一度シャワーを浴びたがね。洗面所の排水が漏れるのでビニールを巻き付けて応急処置を施す。部屋も汚いしボロホテルだが、ネットが繋がるのが救い。昨夜は夜行寝台列車で疲れたし、明日も早い。(-_-)zzz



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中国 雲南省 昆明 2012-7-27 ~28 [海外旅行2012年]


7月27日(金) 曇り時々小雨

DSC_0372.jpg 朝、フロントに文句を言って窓のある部屋に変えてもらった。シャワーもネットも良くなった。今夜もこのホテルに泊まる。旅行社が手配したホテルだから仕方が無い。それにしても中国のネット環境はお粗末だ。高級ホテルもボロホテルもADSLだから超遅い。ネットの事情が解らないので文句は言えないが・・・。

 スピードは日本の十年前よりまだ遅い。都会も田舎も同じように遅い。イライラを通り越して、もう諦めの心境になった。汚いホテルだけれど昆明の駅から5~6分で繁華街にも近い。朝御飯はホテルの前の小さな食堂でワンタンの小碗を食べた。薄い塩味でなかなか美味しかった。汚いけれど、もう慣れた。一杯、5元は安い。

 今日はフリー日なので近くの中国銀行で換銭したあと、昆明世界園芸博覧園に行く予定。バスに乗ったが途中で動かない。地下鉄工事のため大渋滞。市内のあちらこちらで工事が進められているようだ。タクシーの運転手曰く、「日中は工事のため短い距離でも時間が掛かるのでメーターでは行かない」 交渉が必要だがタクシーに乗ったところで早く着くわけではない。

 昆明(kunming)は雲南省の省都だが東南アジアへの拠点にもなるため急速に発展している地方都市だ。空港も昨年新空港に移転したばかりだ。今年中に地下鉄1号線が開通予定となっている。埃と喧騒さ、空気の悪さは北京並みかも。ただ、標高1900mの高原に位置し、23、4度の気温のため、しのぎ易いので救われる。

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 一時間ほどバスに乗って昆明世界園芸博覧園に到着。何年か前に花の世界博覧会があった跡地だが季節が悪いのか花の姿はあまり見かけない。熱帯性の大きな木があり楽しめる。街の端にあるため空気も良く涼しく気持がよい。電気自動車も走っていて各国のヤードに行ける。敷地が広大なため歩きも多く疲れた。

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 歩き疲れたのでお昼御飯にする。園内のレストランで昼食を取るが、屋外で取る食事は美味しい。野菜モノ、餃子、スイトンに似たもの等・・・。隣の席ではマージャン、奥の席ではトランプ・・・訳わからん。入園費だけでも一人100元必要なのにね。でも上品そうなお年寄りだった。観ていて微笑ましいし羨ましくもある。

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 昼食後、少しブラブラと歩いたが観たいところも無いので早目に帰る。帰りのバスも大渋滞で一時間ほど費やした。往復2時間のバス乗車は疲れるが、車内の光景は楽しい。
 
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DSC_2675.jpg 一度、ホテルに戻ったが、スグに出かける。雲南映像とか云うものを見るために昆明芸術劇院に行く。ホテルから近いはずだけれど大渋滞や乗換えで一時間半ほど掛かった。開園まで少し時間があったので近くのレストランで夕食を取った。スープと小龙跑のようなモノを食べたが美味しかった。ただ、食べきれない量で困った。

 時間が来たので劇場に入った。大理出身の中国を代表する舞踏家杨丽萍(yangliping)のプロデュースによる少数民族の歌と踊りのパフォーマンス。タイ族で有名な孔雀の舞いも演じられる。過去二回、日本でも公演されて高い評価を得ているようだ。入り口では民族衣装を着たお兄さん、お姉さんが写真を撮らせていた。入場料は一人260元だから高い、と言っても日本で公演されるともっと高くなる。駐車場には沢山の観光バスが駐車していたので地元の人々より観光客がターゲットかも。あたしはと言うと、中国語はよく解らないし音はうるさいし光も眩しくて居眠りもできない。芸術とかホニャラ・フニャラはあたしの一番苦手な分野だね。ヽ(´o`;)ノ

 11時前に終わったので、大通りに出てタクシーを拾った。さすがこの時間になるとタクシーもスグ拾えるしメーターで行ってくれる。ホテルまで15分ほど・・・往路のバス一時間半は何だったのだ。昨夜も遅いし、今夜も遅い。疲れたぁ~。

 明日は朝から現地ツアー参加のあと夜行列車で麗江に行く予定。最悪の一日になりそう。老人にはキツ~イ・・・。



7月28日(土) 曇り時々小雨

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DSC_0443.jpg 起床午前6時・・・眠い。(~_~)
 ホテルの前の小さな食堂で小吃を食べたあと、大通りで現地旅行社手配の観光バスを待つ。電話で確認したりして、ようやく乗車。40人ほど乗っているようだが、勿論、我々以外は全て中国人。今日は昆明市街地から南東約100Kmほど行ったところにある石林風景名勝区の観光だ。

 世界自然遺産にも登録されている。カルスト地形の奇観が広がっているエリアで特に石柱が楽しめる。広大な敷地のため全部見るには一日掛かるようだ。

 道中、バスの中でガイドさんが説明しているがあたしには殆ど解らない。途中、お土産屋さんに寄ったりしてツアー専用のレストランで昼食となる。この辺りは現地ツアーも日本からのツアーも同じだね。
昼食のレストランがまた、スゴ~~イ。

 食事が済んだテーブルは食べ散らかし等をワイパー状のようなものでバケツに受ける。床に落ちた食べ物の残骸はそのまま。椅子も確認して座らないと、お尻がベターとなる。汚れに気を取られ、椅子が壊れているのに気付かず座ったため、もう少しで滑り落ちるところだった。勿論食器も汚い。料理は数点出たが口に合うものは無い。不味いご飯だが少し食べる。アヒルの焼いた肉が出てきたので少し食べたが、酷く油っぽくベトベト。中国人のようにぺッペッとテーブルに吐き出せば良いのに飲み込んでしまった。

 レストランを出た途端にお腹がゴロゴロ。あのアヒルのせいだ。それにしても人間の餌場と言う感じだった。さすがに中国人の観光客もサッサと食べて早々にテーブルを離れてたね。

 レストランのトイレに行ったが案の定ニイハオトイレ。扉は無いが仕切りはあった。背に腹は代えられない。溝が横向きだったので入ってくる人と目が合わないのが救い。(へ_へ;)

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 午後、石林風景区に到着。まずはトイレ探しだが見つからない。ようやく見つけて入った。キチンと仕切りもドアーもあった。世界自然遺産の園内だから当然かも。(^_^)

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 色々な石柱を見たがそのうちに飽きてしまった。一個一個を見れば日本の山にも同じような石柱を見かける。ただこれだけ広範囲に沢山の石柱が集まっているのは世界的にも珍しいということだろう。

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 お土産店に2箇所寄って夕方昆明駅に到着。今回の予定を組んでもらった駅近くの現地旅行社に寄り、今後の行程を打ち合わせ。旅行社に昆明駅まで荷物を運んで貰う手筈を済ませ、駅近くの小さな食堂で小吃。おばさんが一人でやっているお店だが羊肉の面线が美味しかった。お腹の調子が悪いので夕食はうどん一杯だけ。駅で飲み物や食べ物を買い込み待合室で麗江行きの夜行列車の改札を待つ。

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 ようやく昆明始発、麗江行きの寝台夜行列車に乗車。
旅行社には软卧(ruanwo)一等寝台を頼んだが、結果的には硬卧(yingwo)二等寝台でおまけに三段の最上段ときた。大昔の日本のB寝台車より狭い気がする。梯子を登り潜り込むが、太っていると、まず梯子を登るにも苦労するかも。決して綺麗とは言えない毛布だけれどあるだけでもありがたい。狭いし天井が迫ってくる。隣とのカーテンも無い。カーテンぐらい付けろよと呟く。しかし列車の揺れは心地よい。大好きだね。最上段だからよく揺れる。
 
 二年前にも蘭州から敦煌まで夜行寝台に乗った。この時は一等寝台の下段で快適だった。でも、昆明~麗江間約 600Km、運賃が142元(約1800円)。一応、寝台特急なのにこの安さ。

 中国では時期にもよるが、列車のチケットは入手が難しいと言われているのも解る。お腹の調子も少し良くなったし昼間の疲れと気持ち良い揺れで爆睡モードに入った。(-_-)°zzz・・・

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中国 広西チワン族自治区 北海 2012-7-23 ~26 [海外旅行2012年]


7月23日(月)晴れ

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 北海市(Beihai)は中華人民共和国広西チワン族自治区の人口約150万人の中級地方都市で、トンキン湾(中国では北部湾という)に面している。市名は北部湾の北にあることに由来する。ベトナムとの国境に近く空気は綺麗し、年平均気温も22~23度のリゾート地。

 この季節、南に位置するだけに日差しは強い。でも、日陰に入ると結構涼しくて気持ちが良い。海に面しているが、大陸性の気候だろうか日本のような蒸し暑さは感じられない。また、物価が安いのであたしのような年金生活者でも月10万円もあれば相当贅沢な暮らしが出来そうだ。本気で移住を考えたくなるような都市だ。

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 果物売りのおばさんだ。右が龙眼(longyan)リュウガンの実、左は橘子(juzi)ミカンだと思う。中国のミカンは南方で栽培され乾かした皮は健胃、鎮咳の漢方薬となる。リュウガンの実は荔枝(lizhi)ライチの仲間だがあたしの口に合わない。

 露天やスーパーでライチを探したが見当たらない。ここまで南にくると季節的には終わったと思われる。無いとなればますます食べたくなる。先日、北京で食べた実も茶色く変色していた。新鮮な実は赤みが強い。あのみずみずしく上品で芳香な果汁。殻は硬いが簡単に剥ける。プルンとした白く透明な中身。想像すると涎が出てきそうだ。

 枝に付いた新鮮なライチは冷凍されたものとはまるで違う。産地は中国の南、台湾、東南アジアだが最近ではカルフォルニヤ産もあるようだ。日本でも栽培できないかなぁ~。中国にも熱帯の果物を含め色々な果物があるが、あまり美味しいとは感じない。ただ、このライチだけは別格に思える。かの楊貴妃も大好物だったと言われているが納得できる。

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DSC_0215.jpg 北海市内では電動式三輪タクシーが最高の移動手段なのだ。市民の足とも言える。無理すれば3~4人は乗れそうだし、2~3Kmなら5元ほど。1kmあたり約2元の感覚だね。勿論、運転手との交渉しだいだが・・・。数キロならタクシーに乗る必要は無いが、それ以上になるとタクシーとなる。

 スピードが遅いため時間が掛かるのが欠点。また、運転が強引なので少し怖いし乗り心地も悪い。街ではこの電動式三輪車が荷運びなどに利用され重宝がられている。運転手には女性も多い。電動だから静かで無公害。日本のお堅い法律では許可になりそうも無いが・・・。

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 午前中、チケットゲットのため旅行社に寄った。相変わらず列車のチケット入手は困難だが、7/26北海~昆明の航空券が入手出来た。夜の便だが仕方が無い。

 午後、近くの海岸に出かけた。勿論、三輪タクシーに乗ってだ。青空と青い海。南国のムードが一杯。立派なマンションや別荘もあり中国の富裕層が所有しているようだ。貧富の格差が大きい都市と言われているが頷ける。

 晚餐は昨夜と同じレストランで羊肉の火鍋。一人あたり50元(約650円)だが、この現地の人達にとっては凄いご馳走のようだ。少し複雑な心境になる。バックパッカーなら泊まって三食食べても一日40~50元で過ごせそうだ。この複雑な心境は中国にいる間ズ-ット続いたものだ。あたしも中国ではお金持ちに観られていたのかもしれないね。日本では年金暮らしの、しょぼくれた冴えない一介の老人なのだが・・・。

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7月24日(火)曇り一時雨

 昆明の旅行社に電話を掛けて現地からチベット方面の旅行を手配してもらう。希望コースは昆明(Kunming)~麗江(Lijang)~香格里拉(Xianggelila)~麗江。詳細な打ち合わせは昆明でとなるが7泊8日ほどの予定で組んでもらうことにした。香格里拉(Xianggelila)はデチェンチベット族自治州の中心だがチベット自治区ではない。有名な拉萨(Lasa)を代表とするチベット自治区は、現在外国人の個人旅行を受け付けていないのが残念。

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 一週間先まで予定が組めたので気が楽になった。ホテルから三輪タクシーでバスターミナルに行った。歩いても15分ほどだが、三輪タクシーに四人乗れば一人あたり1元程度となる。

 ターミナル近くで壁の補修工事をしているが、よく観ると足場は竹で組まれている。中国の地方都市ではまだまだ旧い習慣が残っていて、建築現場は危険が一杯なのだ。足場板も無いし、滑って落ちたら死ぬ。クライミング好きのあたしでもこんな真似は出来ない。クワバラ、桑原!

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DSC_0258.jpg バスに乗り北海銀灘(Beihaiyintan)に向かう。バス代は一人2元。旅行者にとって中国は移動手段が安くて助かる。
ただ、航空機は庶民の乗り物ではないと認識されているようで、列車や長距離バスと比較するとバカ高い。国内航空券はこの時期、特に高い。


 そのためか列車のチケットが手に入らなくても航空券は比較的入手し易い。中国でケチケチ旅行をしても気が滅入るだけ。代えって中国感覚での贅沢旅行をしたほうが楽しい。それでも日本感覚では贅沢旅行とは言えない。地方の市民の生活レベルは日本と3~4倍の格差がありそうだ。ただ、中国人の市民生活を肌で感じたいならバックパッカーのように同じ目線から観るべきだと思う。

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 北海銀灘(Beihaiyintan)に到着。海水浴場にもなっている。遠浅で水は綺麗し暖かい。砂も細かくて歩いていて足裏が気持ち良い。銀灘(yintan)の謂われは砂浜の砂が光線の加減で銀色に見えるようだ。今日は曇っているので微妙な色だね。

 椰子の実も売っている。穴を開けてストローで飲んだことあるが、薄くてそんなに美味いモノではない。椰子の実も大きいものから小さいものまで色々と種類があるようだ。大きな脱皮したばかりのトカゲも見つけた。実に楽しい場所だ。

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 海岸沿いに少し歩くと入り江があり夥しい小船が係留されている。漁船???煙が立ち上っているので船で生活しているのかも。

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 入り江を過ぎると大きな砂浜が広がっていた。海水浴場から離れるとこんなに素晴らしい砂浜があった。足元には小さな蟹が這い回っている。可憐な花も咲いている。

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 市場があったので入った。魚、肉、果物・・・色々並べてあったが汚かった。隣の小吃に入り名物の海鮮米线を食べた。口には合わなかったがそれなり旨かった。タクシーで友達の知人の家に寄り早目にホテルに戻る。

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 晚餐はレストランで東北料理を食べた。口には合わないが美味しい。食器は写真のように1セットづつビニールで包装されているものが出てくる。ホテルのレストランでは見かけないが、街のレストランでは殆どこのやり方だ。中国の何処でも見かける情景だね。食器洗いは業者に出すらしい。合理的と言えば合理的だが・・・衛生には無頓着なお国柄だから、まぁ~エエか。一応、消毒されているとのことだが疑わしいものだ。

 ビニールを取って食器を眺めるとやはり汚い。ウエットティッシュを取り出して拭く。箸は用意周到で各人マイ箸持参だ。もっとも食器や箸が綺麗でも、厨房が汚ければ同じだが、見えるところだけでも綺麗なほうが気持ちが良い。気休めと言えば気休めだろうね。ヽ(;´o`)ノ 



7月25日(水) 雨

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 朝から雨が降っている。今日で中国に来て一週間が経つ。早いものだ。疲れが出てきたので休息日として沈没。ホテルの近くの少しおしゃれなカフェに入りコーヒーを飲む。午後は足裏マッサージをして貰う。1時間半で60元だったと思う。少し高いかも・・・。夕食は百貨店で買ってきたパンと果物で済ます。一日中雨降りだったので、良い休息日になった。

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7月26日(木) 雨

DSC_0370.jpg 今日も一日雨。毎日雨が続くので身体がだるい。今夜は昆明への移動日。夜の飛行機のため日中は時間が有り余っている。暇潰しに昨日のマッサージ屋さんに行った。足裏を主として軽く全身を揉んでもらう。2時間で約100元と記憶している。中国感覚でも高い感じがする。日本でも中国でもマッサージは贅沢な癒しなのだろう。

 午後、遅めに昼食兼夕食を食べる。いつもの羊の火鍋だが、いつ食べても美味しい。中国に来てからは食事の時間や回数が不規則になっている。日本では規則的な生活を送っていたため、この変化はあたしのような年寄りには堪える。そのうちに慣れるとは思うがネ。

 バスターミナルまで三輪タクシーで行き、北海空港行きの空港バスに乗る。ローカル空港なので施設が何も無い。出発まで2時間以上あったので時間つぶしに困った。マッサージ屋も無いし・・・。

 夜の8:40昆明に向け中国東方航空でフライト。10時過ぎに昆明到着。昆明空港には依頼した旅行社が迎えに来ていた。この時点から八日間ほど、依頼した旅行社が立てたスケジュールで動くことになる。11時過ぎにホテル到着。ホテルで旅行社の社員と明日からの打ち合わせをしてお金を払う。一人約三万円。移動費と八日間の宿泊費等を含む。八日間が終わって検証してみたが、全ての内容がお粗末で現地ツアーの食事などは酷いものだった。日本的には安かろう、悪かろうとなる。 □\ (.. )ハンセイ

 三つ星のホテルと云うことだったが、部屋は汚いし、窓は無いし、シャワーの出も悪くお湯がなかなか出てこない。その上、ネットも繋がらない。寝たのが深夜一時過ぎ。滅茶苦茶に疲れた。(-_-)zzz




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中国 北京 2012-7-19 ~22 [海外旅行2012年]


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 中国に避暑に行くと言えば笑われるかもしれないが、日本のあの蒸し暑さから比べればはるかに過ごし易い。勿論、地域を選べばという前提だがね。いつものメンバーと一緒だが現地で中国人の知人が加わったりもした。あたし以外は全員中国語ペラペラなので言葉の不安は全く無い。

 六月に90日ビザを取得するため元麻布の中国大使館に行った。受付で、「個人旅行の観光ビザ申請は受け付けない。業者を通して申請すること。」と言われた。中国に親戚が住んでいればOKということのようだ。中国生まれのあたしだが、中国人の親戚はいないしネェ~。ノービザなら15日の滞在が限度だから、日本人は中国で長期間ウロウロするなと言われているようで少し気分が悪い。もっとも業者を通せば簡単に取得できたので、これもお国柄と思うことにした。申請費用は大使館直接なら3000円、業者を通すと7000円。申請書類は同じだから何か裏がありそうな感じだ。

 ビザは取得したし 7/19発 8/20帰国予定で成田~北京間の航空券も買ったが、さて、中国のどこに行くかは不確定。大雑把には北京から南に行き、ベトナム国境付近で滞在。進路を西に取り雲南省、四川省、チベット付近で滞在後、長江(揚子江)を下り上海か北京に向かう予定。

 兎に角、北京のホテルを3日間だけネットで予約した。あとは北京で考えれば良しということで出発とあいなった。



7月19日(木)晴れ

 成田を16時頃出発。北京到着は現地時間で19時頃になった。約一時間の遅れだ。空港よりバスで市内へ。磁器口(ciqikou)で下車。ホテルまでの道順を尋ねた女性がたまたまそのホテルの従業員だったのがラッキー。それでも15分ほど歩いた。空港から地下鉄に乗れば、一度の乗り換えはあるが約40分 で2号線崇文門(chongwenmen)駅着、下車徒歩一分だがスーツケースを持ってラッシュアワーの混雑した地下鉄には乗る気にならない。スモッグのため空気が悪い。頭が重いし疲れた。機内食の残りのパンを食べて早目に就寝。



7月20日(金)曇り

 朝のスモッグは酷い。太陽がボンヤリと丸く橙色に見えている。四つ星ホテルなので朝食が美味しい。宿泊料金が朝食付きなので経費の面からも沢山食べたほうがお得だ。

 北京を離れると洋食を食べる機会が少なくなるので洋食とコーヒーを主体とする。ホテルの隣が中国銀行なので人民元に換銭する。北京には何度か来ているので特に観光したいところもない。

 旅行社に寄って広州行き列車のチケットを依頼するが、一週間後あたりが精一杯。中国も子供たちが夏休みに入るので、予想通りといえば予想通り。中国の長距離列車のチケット入手は難しい。まず駅の窓口では入手できない。手数料を払っても旅行社に頼むことだ。一週間も列車チケット入手のため北京に滞在する気はないので、航空機で移動することにした。

 航空機のチケットは高額のせいか入手し易い。友達の知人が北海(beihai)にいるので直行することにした。北京から南へ約3000Km、ベトナム国境に近い都市だ。列車なら丸二昼夜掛かるところを飛行機なら三時間ほどだからありがたい。

 明後日の航空券が入手出来た。現地でのホテルは中国のビジネスホテル”如家(rujia)”を三日間予約した。中国は星の無い格安ホテルが多いので予約も楽だ。ただ、外国人を泊めないホテルもあるしサービスなど全く期待できない。とりもなお、目先の予定が確定したので一安心。

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 午後、王府井(wangfujing)辺りを散策し昼食に小吃の海鮮米粉を食べる。まぁー、ラーメンのような食べ物だね。日本人の口には合わないが美味しい。今後、中国の食べ物はこの表現が多くなりそうだ。口に合わなくて不味ければ最悪となるが・・・(へ_へ;)。

 早目にホテルに戻り休息。夕食はデパ地下で買ったパンとライチで済ます。生のライチは文句無く美味い。あたしの一番好きな果物だ。1パックに15~6個入っていて6元(約80円)。それにしても北京の空気は最悪だね。頭が重い。早く北京を脱出したい。

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7月21日(土)雨、一時大雨

 朝から雨模様。タクシーで首都劇場に出かけた。今、何を上演しているかを知りたいためだが、あたしには興味なし。

 再度、タクシーを拾い北海公園に向かう。北海(beihai)公園は后海、北海、中海、南海の四つの繋がった湖からなり故宮の西側にある。世界で最古の皇室庭園とも云われ北京の中央部にありながら静かな美しい光景を楽しませてくれる。

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 周囲には胡同(hutong)と呼ばれている北京の旧い街並みが残っていて人々が昔ながらの生活を送っている。一昨年もこの辺りを歩いて散策したので懐かしい。今回は三輪リキシャに乗って胡同巡りをした。交渉の結果、一人130元ほどだったと記憶しているが、コース、時間が色々あるので兎に角、値切ることだ。中国では全て交渉の世界。

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 北京の伝統的な建築。四合院と呼ばれている。四方向が寝室、居間、厨房等の建物で囲まれていて真ん中が庭になっている。外の騒音から隔離されて真に静かで涼しく気持がよい住居だ。画眉鳥の鳥篭がブドウ棚に吊下がっていたりして安らぎの空間を提供している。

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DSC_0162.jpg 北海公園から大通りに出ると鼓楼が見える。時間を太鼓で知らせる時計台でもあり、昔は見張り台でもあった。一昨年はバスの乗り方が解らなくてここから地下鉄2号線鼓楼大街駅まで歩いた。今回はタクシーで北京語言大学図書館に向かった。本の売り場で中国出版社が出している旅行会話集日本語版を買った。

 CDもついていて29元。中国人から観た会話集なので実用的だと思うが、帰国して勉強するかとなると疑問だね。単に荷物が増えただけ・・・。

 大学の構内から出るとなんとなんと大雨だ。日本でも報道されていた北京の洪水が起こった日だ。タクシーが捉まらないので兎に角バスに乗った。まだ2時頃なのに真っ暗。車もライトを付けている。さすが中国、こんな大雨なのにバスは恐ろしいスピードで突走る。日本ではトロトロと走るが中国は逆だね。地下鉄2号線积水潭(jishuitan)駅の近くで下車し、走って駅構内に逃げ込んだ。水が踝まであったので靴が水浸し。勿論、傘は差しているが効果なし。全身ずぶ濡れ。これほどの大雨は山登り以外で初めてだ。地下鉄は動いていたのでホテルに直行。

 夕食はホテルのレストランで北京ダックを食べた。理屈抜きで美味しいし、量も食べきれないほどで驚くほど安かった。色々と食べて一人100元(約1300円)日本では??千円となるだろうね。



7月22日(日)晴れ スモッグなし

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 雨が上がり素晴らしいお天気になった。スモッグを全部昨日の大雨が拭い去ってくれたようだ。今日は北海(beihai)に向かう。地下鉄2号線東直門(dongzhimen)駅で乗り換えて、地下鉄机场线(jichangxian)で空港へ。 

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 地下鉄は所要時間約40分。北京空港からAIR CHAINAで約3時間、北海福成空港に到着する。前日の大雨のせいか出発が三時間ほど遅れたので5時半ごろに着いた。大雨があと一日ずれていたなら欠航になったかもしれないのでラッキーだと思う事にする。空港バスで市内に向かう。ホテルは星の無いビジネスホテルだがネット回線も入っていて機能的で清潔だ。疲れていたので近くのレストランで羊肉の火鍋を食べる。日本ではシャブシャブだ。これがまた美味しいし安い。口にも合い過ぎる。当地の野菜も一杯食べて幸せ一杯。

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ソウル ③ (2012-3-26~30 ) [海外旅行2012年]


3月29日(木)

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P1010069.jpg 9時過ぎにホテルを出発。今日は昔のソウルの王宮だった景福宮(キョンボックン)を見学することになった。地下鉄の長漢坪駅に行く途中でしゃれたカフェーがあったので朝食を取ることにした。コーヒーとチーズケーキが美味しかった。ケーキは少し大きめだが日本の価格とさほど変わらなかった。地下鉄5号線の鐘路3街駅で3号線に乗り換え安国駅で下車。

 とりあえず景福宮の敷地内にある国立民族博物館を目指すが地図を見ても分からない。土産店のおばさんに身振り手振りを交えて路を尋ね、何とか辿り着く。館内はマネキンを使った展示などもあり面白い。また、韓国の伝統的な生活様式が再現されていて興味深かった。

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 次に同じ敷地内にある景福宮に入場した。国立民族博物館は無料だったが、この景福宮は有料なのだ。スケールは全然違うが中国の故宮に少し似ている。朝鮮王朝の歴代の王が政務を執った場所のようだ。門楼や殿閣ごとに色々と歴史があり、ホンニャラ・フニャラ~。

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 ↑ 水に浮かぶ慶会楼は圧巻だ。景福宮境内で一番絵になる建造物かもしれない。緑色の水面も綺麗だし、夜はライトアップされるようだ。

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  勤政殿には王の玉座もあり韓国最大の木造建築物と言われている。建物の周りには得たいの知れない動物の石像もあり面白い。

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 ↑ 勤政門から勤政殿を眺める。中国の故宮のように門が多いし広場もある。磁石で確認すると南北に一直線に並んでいる。これも故宮と同じだね。

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 光化門の前では王朝時代の衛兵の服装で交代式が行われていた。観光者向けのサービスだね。赤と青の伝統的な衣装を着ていて、何故か全員付け髭を付けているのが笑える。

 この景福宮(キョンボックン)は1400年頃、李王朝が立てた王宮であり、その後焼失、再建、撤去が繰り返され最近になって解体補修工事や復元工事により多数の門や楼閣が完成したようだ。日本の統治時代にもこの敷地内に朝鮮総督府が建設され一部の楼閣が撤去された。色々と多難な歴史を持っている宮殿で、昔からソウルの政治の中心だったことを考えると感慨深いものを感じる。

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 光化門を出ると大きな広場になっていて少し中国の天安門広場が思い出されるが、広場と車道の区界が良く判らないのが不思議。門を出て左に進み安国寺駅に向かう。途中、地図を確認すると5号線の光化門駅が近い。光化門に戻り南に向かうと左に日本大使館、アメリカ大使館と続く。

 アメリカ大使館の前はデモ隊と警官隊で一杯だった。オバマ大統領来韓の影響だろう。道路幅もメチャクチャ広い。そのまま南に歩いていくとソウル支庁、ロッテホテル、明洞、南大門、ソウル駅と続く。まさにソウルの中心を感じたものだ。

P1010130.jpg 乗り換えなしで5号線の長漢坪駅で下車。ホテルに戻る途中、遅い昼食を取ることにした。裏通りを散策したが、料理の写真メニューが辛そうな真っ赤な色ばかり。表通りに廻ると白濁したスープの写真メニューが掲げられた小さなお店を見付けた。靴を脱いで上がると歩き疲れた脚には気持が良かった。日本語は全く通じないので片言のハングルでオーダーする。

 簡単な短いフレーズが何度も通じたので嬉しくなった。予想通り牛のスープがベースだった。小さな餅も沢山入っていて美味しかった。一種のソルロンタンなのだろう。一人前、600円程度だから大満足。酸っぱいキムチが旨かったのでお替りしたら無料だった。嬉しいねぇ~。ソウルの下町の食堂は親切で美味しい。

P1010136.jpg ホテルで暫し休息後、お土産品の買い物に出かけた。昨日にも訪れたホテルの近くのショッピングセンターだ。地下の食品売り場で韓国海苔や干し海老などを買ったが日本の半値ほどだった。店内をウロウロしたが飽きたので外に出ると暗くなっていた。明日は帰国日で朝が早いため早めの夕食とする。初日に入ったホテルの前のサムゲタン専門店に入る。

 旨かった味が忘れられなかったことと、なによりヘルシーでお腹に優しい一品だ。今回は鮑入りのサムゲタンを注文した。価格は一人前1400円ほどで並みのサムゲタンの倍だったが、小さな鮑が4個も入っていて感激した。高麗人参焼酎を飲み身体も温まりお腹も一杯・幸せ一杯!

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3月30日(金)

P1010142.jpg 今日は帰国日だ。バスが朝5時に迎えに来るので4時起きだ。さすがに眠い。仁川空港に向かう途中、お土産店に寄らされた。日本人のツアー客専用店だった。日本円が使えるのでおじさん、おばさんがバンバン買っていた。値段は昨日のショッピングセンターと比べると3倍ほど高い。これじゃ東京の大久保辺りの方がよほど安い。


 勿論、我々はソウルの下町価格を知っているので見物だけだがね。空港内で朝食を取った。ソルロンタンだ。コクがあり旨い。細い麺が少し入っていた。サッパリ味なのでお好みでキムチを混ぜると更に旨い。帰国の途に就いたが思い出は食べ物ばかり。もう少しハングル語を勉強し、次回は釜山か済州島にでも行ってみょうかなぁ~。
ちなみに帰国後の体重は1Kg増 (^_^;)



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ソウル ② (2012-3-26~30 ) [海外旅行2012年]


3月28日(水)

P1010032.jpg 今日の予定も特になし。10時過ぎにホテルを出発。まずはホテルの周りの散策だ。日本では見かける事もなくなった電話ボックスがまだあった。ドアーがなくてオープンだ。

 ホテルの裏側に廻って驚いた。路地を入るとモーテルやラブホテルが林立している。

もっとも、韓国では大通りにも堂々と建っているし、もともとラブホテルと一般ホテルの区別が日本ほど明瞭ではないようだ。ただ、モーテルは駐車場の入り口にカーテンが吊り下がっているのですぐ判る。国民性なのか入るも出るも堂々としているように見える。

 周辺には食べ物屋さんが一杯ある。裏路地食堂街と言った雰囲気だ。勿論、大きな店もある。蟹、鮮魚のお店、焼肉店などは比較的店構えが大きい。大通りにはしゃれたカフエもあり新宿の歌舞伎町の一部を小さくした様相だ。少し歩いたところにショッピングセンターがあった。10階建てほどの大きなビルで百貨店の感じ。品数は多いし、価格も安い。地下はスーパーになっていて沢山の食品が並んでいる。皮製品は安かったが、これから夏に向かうので敬遠。食器などは韓国特有のものが多く興味深かった。

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 歩き疲れたので少し早いがお昼御飯とする。近くにしゃれたレストランがあった。蛸料理専門のお店のようだ。朝御飯を食べてないのでお腹が空いている。入るとスグにメニューを持ってきた。ハングルなので迷っていたが、ランチが良いと言うのでそれに決定。飯蛸のビビンバ風だ。わかめスープやナムル、キムチ等も付いてボリューム満点だ。かき混ぜて一口食べたが滅茶苦茶に辛い。それでも味が良いので完食。最初にアンメッケヘチュセヨ(辛くしないでください)と言えば良かったんだが、これほど辛いとは思わなかった。お店を出てからも舌がピリピリして痛かった。でも、安くて美味しかったので満足・満足。

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 どこへ行くという当てもなかったが、温かくて気持ちの良いお天気なので郊外をぶらぶらしょうということになった。近くに低い山が見えるので登ることに決定。タクシーに乗ってあの山のテッペンに行きたいと話す。と言ってもこれが大変。片言のハングル、英語、日本語、挙句は身振り手振り、最後は電子辞書の人口音声に助けられてこちらの意図を説明。

 こちらよりあちらの山が良いとか、山頂には車が行けないので麓までとか、近い・遠い・・・ホンニャラ・フニャラ~。若いが親切なドライバーだった。

 麓でタクシーを降りたが、なんと・なぁ~んと立派なハイキングコースがありました。登山口には地下水の水汲み場もあり大きくて綺麗なトイレもあった。庭園風になっていて気持ちの良い場所だ。ソウル市民の憩いの場所という感じ。地図を開くと峨嵯山(295m)となっている。平日なのに沢山の老若男女がハイキングの服装をして登山道を行き交う。日本と違い若い人が多い。若い女性のファッションは日本と同じで見ていて楽しい。

 始めは広い道だったが、だんだんと狭くなりハイキングコースに相応しい道となった。傾斜も緩く標識もあちこちにある。ところどころで漢江が見渡せて御機嫌なコースだ。

 頂上直下の神社で参拝して山頂へ。傾斜は緩いが岩畳になっていて一部登り難かった。普通の靴と服装は我々だけのようだ。頂上は広くてベンチもあり気持ちが良い。漢江側の眺めは良いが、ソウルの中心部は雑木林になっていて見えなかったのが残念だった。往復約2時間のコースだったがなかなか楽しかった。
「韓国の山、登ったドォ~~」


 歩いてカロリーを消費したので今夜も美味しいものを食べよう。麓でタクシーを拾ってホテルに戻ったが、運賃は片道で約500円ほどだから、呆れるほど安い。

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P1010041.jpg 夕食まで時間があったので近くのマッサージ屋さんに行った。看板に中国按摩と書いてある。中国語ならなんとかなるので入った。怖いお兄さんが出てきそうな薄暗いお店だったが、受付には可愛い真面目そうな男の子がいた。帰りには蟹屋さんまで案内してくれた。足裏マッサージをして貰ったが約一時間で700円ほどだった。若い中国人の女性で気持ち良かった。

 マッサージ店を出るともう暗くなっていた。当然、今晩は蟹料理だ。蟹屋さんも数件あったが結局、朝、下調べをしておいたお店に入った。テゲ(ズワイガニ)は高いのでワタリ蟹のチゲ鍋にした。周りの殆どの人達はカンジャンケジャン(ワタリ蟹のしょうゆ油ダレ漬け)を旨そうに食べている。食べたいが生ものだからパス。

 山盛りの鍋に大きなワタリ蟹のブツ切りが嫌と言うほど入っていた。辛さもほどほどで豪快な鍋だ。炭酸入りのマッコリを飲み蟹をしゃぶり、サービスで出てくるキムチ、ナムルをいただく。少し辛いがワタリ蟹は美味しい。これだけ沢山ワタリ蟹を食べたのは勿論初めてのことだ。安くて旨い、サービス良し。何も言うことなし。
幸せ一杯!お腹も一杯!♪~♪ d(⌒o⌒)b ♪~♪



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ソウル ① (2012-3-26~30 ) [海外旅行2012年]


3月26日(月)

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 今年、初の海外だ。なんだかんだと言っても日本を離れるのは楽しいものだ。今回は韓国のソウル。二十数年前に何度か訪れたが、仕事やゴルフばかりで観光の記憶はあまり無い。H旅行社の格安フリープランを延長し、五日間のんびりと滞在することにした。以前、中国で知り合った女性グループも一緒だ。大韓航空で定刻に成田発。午後三時半頃ソウル仁川空港に到着。気温は日本と同じ様なものだ。迎えの小型バスに乗ってホテルに向かうが、途中、明洞のロッテ百貨店に寄った。最上階が免税店になっているがあたしには縁が無い。

 昔、ロッテホテルに泊まってこの百貨店で買い物したことを思い浮かべる。高級店だけに品種も価格も日本と大差ない。免税店では中国人の観光客に圧倒される。次に多いのは日本人で西洋人は殆ど見かけない。ただ日本と同様デパ地下は面白かった。肉の種類が多く安い。キムチや韓国特有の食品なども楽しめた。

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P1010010.jpg 夕食はホテルの前のお店でサムゲタンを食べた。専門店で、うわさどおりに美味しい。雛鳥が一匹丸ごと入っていてボリューム満天。肉は脂身も少なく柔らかくさっぱりとしている。高麗人参、ナツメ、栗、にんにく、松の実、唐辛子・・・全部丸ごと入っている。鳥のお腹には、もち米を主体として色々詰められている。スープも旨いし栄養バランス最高の料理だね。

 その上、各種キムチ、卵、生にんにく、味噌、岩塩なども付いている。しかも人参焼酎まで付いているので嬉しい。これで一人前 9000ウォン(640円)だから驚きだ。グツグツと沸騰している状態で持ってくるのでスグにお箸とフォークで鳥をバラバラにしたほうが良い。

 それでも首、嘴、足などがハッキリと識別できる。嘴や三つに分かれている足を食べるにはいささか抵抗がある。豚足を食べる時に感じるあの気持ち・・・美味しいけれど勇気が少し必要。高麗人参の焼酎は少しクセがあるけれど美味しい。アルコールの度数は強いが病み付きになりそうな味だ。



3月27日(火)

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 今日の予定はソウル市内の散策。朝、9時前にホテルを出発。地下鉄5号線の長漢坪駅まで歩く。約10分程だが色々なお店があり楽しい。ソウルの中心から少し離れている地域だが、食べ物屋が多いのには驚きだ。

 地下鉄長漢坪駅の自動販売機で切符を購入する。切符と言ってもプラスチックカード(上左 ↑ 画像)の一回用 T-money だ。自販機は日本語または英語に切り替えできるので安心。でも最初は戸惑ったがね。駅名の検索も出来るのでなかなかの優れものだ。ただ、デポジットとして500ウォンが上乗せされるので降車駅の改札口を出てから清算する。勿論、大半の人は日本のスイカやパスモのようにチャージできるカードを使ってる。

 ホームは列車が到着すると開く自動ホームドアー式で安全。まだ通勤時間帯なので車内は混んでいるが、日本と違って若者が多い。車内は広いし綺麗で清潔。東大門歴史文化公園で1号線に乗り換え明洞駅で下車する。標示はハングルにローマ字が表記されているので分かりやすい。改札口を出てデポジット清算機にカードを入れると500ウォン硬貨が戻ってきた。実質運賃は1000ウォンだから75円ほどとなる。ソウルが安いのではなく日本が高すぎるだけ・・・。

 駅構内で市内地図を見ていると若い女性が寄ってきて、何処へ行きたいのかと流暢な日本語で聞いてきた。お粥を食べたいと言うと案内してくれた。案内されたお店の中では日本人の女性客が数名お粥を食べていた。案内してくれた女性がお店の人と話している様子から、日本人を連れてくるのが彼女の仕事のようだ。日本人向けのお店のようだが日本語は通じない。メニューには日本語の標示があったので鮑粥を注文した。価格は日本人向け価格のようで一人前約700円と高めだった。鮑らしい小さな切れ端が数個入っていたがあまり美味しいものではなかった。

 昔、ロッテホテルで食べた鮑のお粥は旨かったんだが・・・。ウカウカと付いて行ったのが間違い。やっぱり自分の足で探さなきゃねェ~。明洞はソウルで一番の繁華街だけれど朝が早いせいかまだ開いてない店が多かった。

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 ビルの谷間からソウルタワーが見え隠れしている。少し繁華街をブラブラしたあとタクシーに乗りタワーに向かう。スグ傍に見えているがなかなか着かない。途中、パスポートを提示しなければならない箇所などがあり20数分を費やした。

 有料道路の料金もあり7500ウォンほど請求された。
わざと遠回りをされた感じもしたが約550円ほどだ。初乗り2Kmまでが約170円だから兎に角安い。展望台からソウル市内を一望する。

 20数年前にもここから夜景を眺めたことがある。まだ若かった頃だネ。タワーは南山(標高265m)の上に立っているのでこの展望台の標高は約500mほどある。スカイツリーと同じで、まぁ~圧巻・絶景コメントなしとなるわけだ。帰りはロープウェイとケーブルカーのようなエレベーターで降りた。

 賑やかそうなところを目指してブラブラ歩いていくと南大門市場に出た。全体が大きな市場になっているので楽しいところだ。衣服、食料品、雑貨など色々な商品が売られている。上野のアメ横を巨大化したようなところだ。庶民的で価格はスゴく安い。と言っても買うものもないがね。人が群がっている屋台で餅のようなものや揚げ物を買って食べたが実に旨い。デザートに棒に刺したメロンを立食い。食べながら歩くのも楽しいものだ。安上がりな昼食になったが、これで充分だった。市場見学は面白いのでソウルのもう一つの市場に行くことになった。

 地下鉄4号線の会賢駅から乗車して四っ目の東大門駅で降りた。地上に出たところが東大門市場だ。南大門市場と比べると少し高級品が多く高いかもしれない。ファツションも垢抜けていてデザインプラザやファツションモールの大きなビルもある。若者も多くアクセサリーのお店もあり東京の原宿のようなところだ。見物も厭きたので地下鉄5号線の東大門歴史文化公園駅から乗車し、ホテルに戻った。

 夕食はホテルの近くの焼肉店で食べた。カルビやサムギョプサルをお腹一杯食べたが一人1500円ほどだった。サービスの野菜、キムチ類はお替り自由なのが嬉しい。韓国料理 万・歳 ヽ(●^ o^●)ノ



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